サンフランシスコといえばゴールデン・ゲート・ブリッジ!眺望抜群の橋を歩いて渡ろう

サンフランシスコというと、真っ先にゴールデン・ゲート・ブリッジを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

1937年に開通した鮮やかな朱赤の橋は、全長2,773m。サンフランシスコ湾と太平洋をつなぐゴールデン海峡に架かる姿は、たいへん壮大です。この橋を歩いて渡り、抜群の眺望を楽しんできました!

目次

アクセスはバスが便利

ゴールデン・ゲート・ブリッジは、サンフランシスコ市内と対岸のマリン郡を結ぶ橋。サンフランシスコ側の橋の入口は、プレシディオの「フォートポイント国立歴史地区」にあり、周辺はゴールデン・ゲート国立保養地の一エリアとして、散策路が整備されています。

市中からこちらへのアクセスは、バスが便利。ミュニバスの28番に乗車し、「Golden Gate Bridge/Parking Lot」で下車すれば、橋の入口まですぐ近くです。

筆者はこのエリアの東隣にある「クリッシーフィールド」から散策を始めるため、ミュニバスの30番に乗り、終点の「Sports Basement Parking Lot」で下車しました。クリッシーフィールドには多くの野鳥が棲む干潟や海岸があり、砂浜からゴールデン・ゲート・ブリッジを眺められます。こちらのバス停から橋の入口までは、徒歩20分ほどかかりました。

>ミュニバスの公式マップはこちら

ミュニバス
<ミュニバスの30番でSports Basement Parking Lotへ>

クリッシーフィールド
<美しい干潟が広がるクリッシーフィールド>

クリッシーフィールドのビーチから見るゴールデン・ゲート・ブリッジは雄大!

クリッシーフィールドは軍用地だった場所に、かつての海岸湿地の自然景観を復元したもの。美しい干潟や砂浜の低木群には、多数の種類の野鳥が棲んでおり、バードウォッチャーも訪れます。オオアオサギやミズカキチドリ、ミヤマシトド、カモメなど、たくさんの鳥を見かけましたよ。海沿いの景色の中で、きれいな鳥たちが絵になっていました。

海岸から西を見ると、海の上にそそり立つゴールデン・ゲート・ブリッジが圧倒的な存在感で迫ってきます。水面からの高さが67mもある橋の、スケールの大きさを実感。海風を受けながらゴールデン・ゲート・ブリッジへ向かって波打ち際を歩くと、「今、サンフランシスコにいる...!」という気分が盛り上がります。

ミヤマシトド
<海岸の低木に止まるミヤマシトド。アメリカ北部・西部やカナダで繁殖する鳥>

クリッシーフィールドの海岸からゴールデン・ゲート・ブリッジを見渡す
<クリッシーフィールドの海岸からゴールデン・ゲート・ブリッジを見渡す>

整備されたトレイルを登ってゴールデン・ゲート・ブリッジの入口へ

クリッシーフィールドの海岸を西へ歩くと、桟橋の「トーピード・ワーフ」と各種のお土産が揃う「ウォーミング・ハット・パーク・ストア」が現れます。

桟橋の上からは迫力のあるゴールデン・ゲート・ブリッジがのぞめるうえ、物怖じしないカモメがひっきりなしにやってくるため、写真を撮る人々に人気です。

トーピード・ワーフ
<ゴールデン・ゲート・ブリッジを見渡せるトーピード・ワーフ>

ウォーミング・ハット・パーク・ストア
<おみやげが充実しているウォーミング・ハット・パーク・ストア>

ウォーミング・ハット・パーク・ストアの前には、ゴールデン・ゲート・ブリッジへの案内板が立っています。指示の方向へ歩くと、かつては砦だった高台へと続く「Battery East Trail」の階段へと続きます。よく整備されたトレイルの周囲には、美しい色合いの花がいっぱい。鮮やかさに目を奪われます。

Battery East Trailの階段
<Battery East Trailの階段>

トレイル
<トレイルを彩る花のむこうに橋の支柱が見える>

トレイルの途中には、サンフランシスコ側から対岸へ向かってまっすぐに伸びる、ゴールデン・ゲート・ブリッジを見渡せるスポットもあります。高さ227mもある橋の支柱が迫力!ここで記念撮影すれば、思い出になること間違いなしです。その先にはいよいよ、ゴールデン・ゲート・ブリッジの入口が待っています。

ゴールデン・ゲート・ブリッジ
<対岸へ向かってまっすぐにのびるゴールデン・ゲート・ブリッジ>

ゴールデン・ゲート・ブリッジを歩いて渡る!歩行者は東側の歩道へ

ゴールデン・ゲート・ブリッジの徒歩のコースは、東側の歩道 (サンフランシスコ湾側) のみになります。営業時間は季節によって異なり、夏時間(3月初旬から11月初旬)は5:00~21:00、標準時は5:00~18:30に歩いて渡れます。

東側の歩道は自転車も通行できるため、「歩行者は欄干寄り」「自転車は車道寄り」を進むよう、路面に表示されています。自転車の制限速度は時速15マイル、主塔の周囲では時速5マイル。

世界各国の人々が、お互いに譲り合いながら通行しており、ここがただの橋でなく、サンフランシスコきっての名所であることを実感します。

ゴールデン・ゲート・ブリッジ
<ゴールデン・ゲート・ブリッジのサンフランシスコ側の入口>

ゴールデン・ゲート・ブリッジ 歩道
<歩道の表示。歩行者は東側の欄干寄りを歩く>

橋を渡り始めると、一気に視界が開けます。すぐ右にはサンフランシスコ湾、左側の車道の向こうには太平洋が広がり、まるで大冒険に出たような気分。歓声を上げたいほどの爽快さですが、橋の上はかなり風が強い!この海峡は霧が出やすく、天気が変わりやすいため、夏でもジャケットなど防寒着の準備をおすすめします。この日も晴れたり曇ったり、小雨がぱらついたり、めまぐるしい空模様の中を歩きました。

ゴールデン・ゲート・ブリッジ 歩道
<マリン郡に向かって歩道をひたすら歩く>

サンフランシスコ湾
<歩道の右側に広がるサンフランシスコ湾>

ところでゴールデン・ゲート・ブリッジという名前は、この海峡が、1846年に「ゴールデン・ゲート海峡」と名付けられたことにちなむものです。金色の橋ではありません。この鮮やかな橋の色は、正式には「インターナショナルオレンジ」と称されるものだそうです。橋を渡りながら巨大な朱赤の主塔を目の前にすると、さらにワクワクしてきますよ。

サンフランシスコ側の主塔
<サンフランシスコ側の主塔>

橋の上から見るサンフランシスコとアルカトラズ

橋の半ばまで進むと、サンフランシスコ市と対岸のマリン郡、サンフランシスコ湾に浮かぶアルカトラズ島などが一望できます。すばらしい眺望に、写真をたくさん撮りたくなること請け合いです。

筆者はゴールデン・ゲート・ブリッジを渡る前日にアルカトラズ島を訪れたのですが、橋の上から見る監獄島は、ひときわ感慨深いものでした。

サンフランシスコの摩天楼のパノラマも圧巻。ゴールデン・ゲート・ブリッジを徒歩で渡るのは、サンフランシスコの市内観光や、アルカトラズ島見学を終えた後の日程がおすすめです。

アルカトラズ島
<橋の上から見たアルカトラズ島>

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<サンフランシスコ市のパノラマ>

サウサリート上陸。ビスタポイントから絶景を堪能

ゴールデン・ゲート・ブリッジを渡り始めてから45分後に、無事にマリン郡の町であるサウサリートにたどり着きました。しばらく歩くと、右手に展望台の「ビスタポイント」が現れます。

ここからサンフランシスコ側へまっすぐに伸びるゴールデン・ゲート・ブリッジを眺めると、「この長い橋を渡ってきたんだ!」という達成感でいっぱいになりますよ。主塔の巨大さにも改めて圧倒されます。

ゴールデンゲートブリッジ
<だんだんマリン郡が近付いてくる>

サウサリート
<サウサリートに上陸。ビスタポイントへ>

ゴールデン・ゲート・ブリッジ
<ビスタポイントから眺めるゴールデン・ゲート・ブリッジ>

こちらの展望エリアから見るサンフランシスコ市街は、まるで絵葉書のような眺め。セールスフォース・タワーやトランスアメリカ・ピラミッドをはじめとするビル群が圧巻です。

アルカトラズ島や、サンフランシスコ市とオークランド市を繋ぐベイブリッジも良く見えます。雄大な景色に、時が経つのもしばし忘れそうです。

サンフランシスコ市街
<中心部のセールスフォース・タワーが目立つサンフランシスコ市街>

ビスタポイントには「The Lone Sailor(孤独な船員)」というブロンズ像が立っています。こちらは海軍・海兵隊・沿岸警備隊・商船員など、海上サービスに携わるすべての人々に捧げられたもの。

この像の後ろにはトイレもあり、周囲は一息つける休憩スポットになっています。多くの観光客でにぎわうビスタポイントでたくさん写真を撮り、しばらく足を休めてから、また45分かけてサンフランシスコ側へ歩いて帰りました。歩きやすい靴を履いていくことをおすすめします。

孤独な船員像
<孤独な船員像>

ゴールデン・ゲート・ブリッジ ビスタポイント
<眺望抜群のビスタポイント>

まとめ

雄大な眺めを楽しめるゴールデン・ゲート・ブリッジは、歩いて渡る価値があります!以下の点に気を付けながら、ぜひ足を運んでみてくださいね。

  • ゴールデン・ゲート・ブリッジへはミュニバスの28番でアクセスすることができます
  • クリッシーフィールドのビーチからゴールデン・ゲート・ブリッジを眺めるのもおすすめです
  • 桟橋の「トーピード・ワーフ」からはゴールデン・ゲート・ブリッジ全体が良く見えます。すぐそばの「ウォーミング・ハット・パーク・ストア」はおみやげが充実しています
  • 散策路の「Battery East Trail」を通って、ゴールデン・ゲート・ブリッジの入口へ行けます。トレイルの途中に、絶景のフォトスポットがあります
  • ゴールデン・ゲート・ブリッジの徒歩のコースは、東側の歩道 (サンフランシスコ湾側) のみ。夏時間は5:00~21:00、標準時は5:00~18:30に歩いて渡れます
  • ゴールデン・ゲート・ブリッジの歩道は風が強いため、防寒対策として夏場でもジャケットなどの準備をおすすめします
  • 徒歩でゴールデン・ゲート・ブリッジを渡るのに、片道45分ほどかかりました。歩きやすい靴で行くことをおすすめします
  • サウサリート側に到着後、右手に展望台のビスタポイントがあります

それでは、ゴールデン・ゲート・ブリッジの壮大さを実感する素敵な旅を!

Golden Gate Bridge(ゴールデン・ゲート・ブリッジ)

  • 住所:Golden Gate Brg, San Francisco, CA
  • 電話番号:+14155614700
  • 休業日:なし
  • 料金:徒歩、自転車は無料 ※ 歩行者が通行できるのは東側の歩道のみ
  • 徒歩による通行時間: 夏時間 5:00~21:00/標準時 5:00~18:30
  • 公式サイト:Golden Gate Bridge

※2024年8月現在。最新情報は公式サイトをご確認ください。

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朝茶

ライター/英和・和英翻訳者。出版社に11年勤務後、2009年にシンガポールに転居。東南アジアの文化と料理にハマる。2013年に帰国した後は日本文化に改めて関心を深め、今はとにかく国内各地を旅したいです!

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