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ロシアの朝ごはんって、何を食べているの?
<TOP画像:ヤースナヤ・パリャーナのホテルでの朝食>
こんにちは。モスクワ在住のチェブラーシカです。
日本人は、朝ご飯をしっかり食べて1日をスタートしますよね。そのため、朝ご飯をしっかり食べたい人、口に合うかなと心配な人もいらっしゃると思います。
そこで今回は、ホテルや鉄道などの朝食と我が家のような一般家庭で食べられている朝食などを紹介します。
目次
ホテルなどの朝食
多くの日本人旅行者は朝食付きのホテルを予約すると思います。ツアーで参加する場合、必ず朝食がついています。
ホテルによって品揃えは違いますが、ブッフェスタイルの朝食の場合は、自分で食べたいものを選べるので特に困らないと思います。
朝ご飯は、ご飯にみそ汁と焼き魚でなければという和食が大好きな人は少し困るかもしれませんが、パン、卵、ハム、チーズ、生野菜など洋食風の朝食でも食べられるという方は、ホテルのブッフェスタイルの朝食を心配する必要はありません。
ホテルによっては、コックが目の前で目玉焼きを焼いてくれる場合があります。卵の数や焼き方、トッピングの野菜やチーズなどをお好みでお願いすると、目の前で焼いてくれて、熱々の目玉焼きを食べることができます。
私は取り皿に美しく盛るのが苦手なので、実際の写真はなく、唯一お見せできるのは、ロシアの北方のペトロザヴォーツクのホテルで食べた朝食です。
<ペトロザヴォーツクでのブッフェスタイルの朝食>
モスクワやサンクト・ペテルブルクなどのホテルは、このようなブッフェスタイルになっています。
一方、首都から少し離れた別の都市では、選択肢が限られている場合があります。
例えば、ブリヌイ(※)だけのところに行くと、クレープ生地に鮭が包まれたものが出てきた場合もありました。このブリヌイは、絶品で大変おいしかったです。
※ブリヌイは、薄く焼き上げた生地に、練乳やジャムなどを塗って食べるロシア風のクレープ。
<ブリヌイ>
サンクト・ペテルブルクよりさらに北に行った都市では、ロシアの一般家庭と同じようなメニューの朝食でした。
ハム、チーズ、野菜などです。そのまま食べてもいいですが、パンにのせて、オープンサンドにして食べることもできます。
<カーシャ>
そして、ロシア人にとっての欠かせない食事の1つであるカーシャ(おかゆ)です。牛乳でおかゆを作るので、日本人の口には合わない場合もあります。私はめちゃくちゃロシアが好きですが、カーシャは苦手です。
<黄身の色は白っぽい>
そして、ゆで卵もありました。ロシアの卵の黄身は白っぽいです。また、生卵を食べることはできないのでしっかり火が通っています。我が家で卵を使うときは、必ず水洗いをしてから、卵を割り、しっかり加熱します。
また、別の都市では、チェックインするときに、翌日の朝ごはんの卵の調理法を訊かれました。目玉焼き、オムレツ、スクランブルエッグの中から選ぶことができました。黄身が白っぽいので、調理後も白っぽい仕上がりです。
<オムレツ>
そして、生野菜も出てきました。ブッフェスタイルもそうですが、キュウリやトマトなどをざっくり切って置いてあります。シンプルに塩をかけて食べれば、野菜不足を心配する必要はありません。
地域やホテルによって若干異なりますが、ホテルでの朝食はこんな感じです。
鉄道の朝食
さて、ロシアは国土が広いので、寝ている間に他都市へ移動できる寝台列車を利用する方もいらっしゃると思います。
ロシアの北の方のベロモルスクからムールマンスクへの寝台列車に乗った時に朝食を頼みました。
次のような朝食が出てきました。
大食いの私は、これだけで足りるわけがなく、この朝食を2人分食べました。
寝台列車には、食堂車もあるし無料のお湯もあるので、日本からお湯を注ぐだけのインスタント食品を持ち込むこともできます。また、現地で何か買ってから列車に乗り込むこともできます。
カフェでモーニングサービス
ホテルは素泊まりにして、観光をしながら、カフェで朝食を食べるということもできます。
モスクワのモーニングサービスは、だいたい開店から12時までやっています。
一般家庭の朝食
旅行中になかなか垣間見ることができない一般家庭の朝食の様子を紹介します。
幼稚園や学校の給食にも朝食があります。子どもの時から家で朝ご飯を食べるのではなく、起きて身支度をしたら幼稚園や学校へ行き、そこで朝ご飯を食べる習慣になっています。
そのため、大人になっても職場の食堂で朝ご飯を食べる人が多いです。そういう食堂で必ず出てくるのが、カーシャ(おかゆ)です。
日本のおかゆとまったく違います。ロシアのおかゆは、牛乳で煮て、場合によっては、砂糖も付け加えられます。
<お米のカーシャ/義母作>
お米のカーシャです。ロシアでもお米を食べるので、スーパーに売られています。
最近、日本でもダイエット食品として注目されているオートミールを使ったカーシャです。
<マンナヤ・カーシャ/義母作>
マンナヤ・カーシャです。セモリナ粉を使って作り、離乳食にもなります。
<そばの実のカーシャ/筆者作>
そばの実のカーシャです。食物繊維が豊富です。日本にいた時は好きではなかったけれども、モスクワの風土がおいしくさせるのか、住むようになってから好きになりました。
<カボチャのカーシャ/義母作>
カボチャのカーシャです。
ロシアで売られているカボチャは、日本のカボチャと違い、ほくほくしていないものが多いです。そして、調理法もこのように違います。このほか、我が家では、トウモロコシの粉を使ったカーシャ、きびのカーシャなども食べます。
念のためにもう一度書きますが、カーシャは好き嫌いが分かれると思います。初めて食べるときは少量にし、気に入ればおかわりをするようにしてください。私は初めての朝食時に大盛にし、その後完食するのが大変でした。これが本場の味かと思いつつ食べました。
<義母作>
カーシャ以外に我が家でよく食べるのは、スィールニキというカッテージチーズのケーキです。
トヴォロク(カッテージチーズ)、小麦粉、卵、砂糖を混ぜ、フライパンで焼いたものです。サワークリームをのせて食べます。日本にある材料で作れますが、カッテージチーズが高いので豪華な朝食になります。これは甘いため、朝ご飯から甘いものを食べるのは苦手という方にはおすすめできません。
<義母作>
ブリヌイも我が家の朝食ではよく食べます。このように何枚も焼きます。
そして、我が家では、サワークリーム、ジャム、練乳などをブリヌイにのせて食べます。私は、練乳をのせたブリヌイが好きです。
家庭によっては、イクラやキャビアをのせたり、サーモンや肉をのせたりもします。
ここまで紹介したのは伝統的なロシアの朝食ですが、最近はヨーロッパからコーンフレークのようなものも入ってきて、牛乳をかけて食べる場合もあります。手っ取り早く、目玉焼きやベーコンやハム、ウィンナーを焼いて食べる場合もあります。
まとめ
ロシアでの朝食のイメージはできたでしょうか?
私はカーシャが苦手で積極的に食べませんが、現地の味ですので、皆さん、ブッフェスタイルの朝食の時は少しだけ取って試してみるのもいいですよ。
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チェブラーシカ
- 高校3年生の時に好きになったロシア。音楽、文学、歴史、美術、バレエ、料理、ロシア人気質などに興味をもちました。でも、ロシア語を専門に学んだことはありません。ロシアが好きでいろいろ知るうちに、2016年12月にロシア人男性と結婚し、2017年4月からロシアに住むことになりました。普通のガイドブックには載っていない情報をお届けします。