インドの美容は髪が命!インド独特の美容の基本6つのポイント

<TOP画像/引用:Unsplush>

彫りが深くエキゾチックな顔立ちのインド人女性。同じアジア人でも日本人とは顔の作りが異なる彼女たちは、美の観点も美容方法も独特です。今回は、インド人女性の美容方法を、彼女たちの美意識とともに紹介します。

目次

なんといっても髪が命!インド人女性に欠かせないヘアオイル

ヘアケア
<引用: pricee>

各家庭に必ずあると言っても過言ではない、ヘアオイル。「ビハール州出身の人たちは日曜日に他の曜日とは違うオイルをつける」という歌があると地元のインド人から聞いたことがあり、ヘアオイルには皆さんこだわっています。ホテルに泊まるとアメニティに使い捨てヘアオイルが含まれているくらい、日用品として欠かせないアイテムです。

インドでは、一般的に髪が黒々として長く、毛量が多いほど美人とされています。そして、その髪をキープするために必要なのがヘアオイルだと言われており、アーモンドオイル、ココナッツオイル、ハーブオイルなど選べないほど種類が豊富です。

特に、グーズベリー(現地語でアムラ)は髪によいとされており、食べるだけでなくグーズベリーのヘアオイルも人気です。白髪にも効くとされていて、年配のインド人女性がよく手に取っているのを見かけます。

ヘアオイル
<引用:Amazon india>

インドでは朝にシャワーを浴びることが一般的です。シャワーの後にヘアオイルをたっぷりつけ、そのまま髪を自然乾燥させながら活動を始める姿をよく目にします。週に1回、ヘアオイルで頭皮をマッサージしてから30分置き、シャワーを浴びるのが美髪の秘密だとか。

一方で、最近では若い世代がストレートパーマを当てたり髪を染めたりと、私たちの感覚に近い方も増えてきている印象です。

肌の白さが究極の美 美白用化粧品

美白用化粧品
<引用:Big Basket>

インドでは肌が白いほど美しいとされています。かつてアーリア人がインド大陸を侵略した時に先住民を支配するために植えつけた思想だと言われることもありますが、実際にこの考えは広くインドに浸透しています。
そのため、肌が白い人種の方は羨望の目にさらされます。日本人の私でさえ「色白くていいな」と言われることがあり、「日本人の中では全然白くないけど...。」と思うことがよくありました。

実際にインド映画を見ても、ヒロインは肌が白いアーリア系ばかりです。個人的にこの価値観には賛成できかねますが、実際に肌が白い人は街中でもすごく目立つので、特別扱いされるのも無理はない気もしてしまいます。

一方、大半のインド人女性は浅黒い肌を持っています。そのため、少しでも白くしようと美白クリームや化粧水を頑張って塗っている人たちも少なくありません。化粧品売り場に行くと、効能として「美白」をうたったものが非常にたくさんあります。

インドのどんな薬局でも必ずおいてあるユニリーバ社の「フェア&ラブリー」という美白クリームが、「人種差別的だ」として問題になったこともあります。ですが、肌感覚としてはインド人女性の美白信仰がなくなることは当分ないように思います。

顔のケアはたまに楽しむ贅沢!アーユルヴェーダフェイスマスク

アーユルヴェーダフェイスマスク
<引用:Global Ayuruveda Center>

サロンなどに行くと必ず「フェイストリートメント」が用意されているように、顔のパックも人気です。街中にも必ず「アーユルヴェーダ(伝統医学)クリニック」があるインドでは、リフレッシュや美容目的で通う人も多く、そこでもフェイストリートメントが受けられます。

アーユルヴェーダのフェイスマスクは、ハーブやオイルを混ぜた独特の泥のようなもので、いかにも効能がありそうな感じです。私は一度アレルギーが出てしまったのでもうやりませんが...。

韓流アイドルの影響もあり韓国の美容はインドでも若い世代を中心に人気が出てきています。その筆頭がフェイスマスク。普通の薬局やスーパーで、1枚200円くらいで売っています。

フェイスマスク
<引用:Amazon India>

メイクの基本 目の周りを描きまくるアイライナー

アイライナー
<引用:Amazon India>

インドのがっつりメイクに欠かせないのがアイライナー。派手でしっかりした生地のサリーやドレスに合わせ、目の周りはアイライナーでこれでもかというくらいはっきりと描きます。結婚式ともなると、より一層気合いを入れてアイライナーが引かれるのが印象的です。強い目元の印象は美に欠かせないのでしょう。

アイライナーは「カジャル」と呼ばれ、電話ボックスくらいの大きさしかない個人商店でさえ売っていることがあります。

目の周りのクマに悩む女性が多いのですが、これが原因なのでは?と個人的に思っていますが...。

美は手元&足元から!マニキュア&ペディキュア

マニキュア&ペディキュア
<引用:ANUPRITADHAWDE>

ネイルサロンが意外と多く、ヘアサロンにもネイリストが常駐していることが多いインド。特に現代的な女性はオフィスに働きに出て家事をメイドにしてもらうことが一般的なので、マニキュアをばっちり塗っている姿をよく見ます。

また、気候の関係でサンダルを普段履きしている人が大半なことも影響しているのか、ペディキュアをしている人の多さに驚きます。私自身何度も「爪に何もしないの!?」と聞かれたことがあります。

足の指に、既婚の証に指輪をつけている女性も多数います。また、目上の人にあいさつをする時に屈んで足元を触ります。足元はインド人にとって特別な意味を持つようです。

眉毛のケアはエチケット 眉毛そり

エチケット 眉毛そり
<引用:indiamart>

インドに来てびっくりしたのが眉毛剃りです。インド人女性の眉は細くて独特な形をしているのですが、ばっちり整えている人が多い印象です。

インド人女性は、眉毛をヘアサロンで整えます。「アイブロウお願い」と言うと、専門の人が凧糸とともに出てきます。そして、凧糸をリズミカルに動かすことで眉毛をぶちぶちと抜きとります。これが、意外と痛くないのです!

毛を抜いた後はジェルを塗ってもらってクーリング。このように整えてもらった眉毛をさらにアイブロウでしっかり書き足せば、インド女性のハッキリ目元の完成です。

まとめ:インド旅行の際には日本の化粧品を持っていくのがおすすめ

上記で紹介したように、インドの美容の観点は独特です。4つ星以上のホテルでも部屋にドライヤーが備え付けられていないことも多く、コンディショナーやトリートメントも限られた場所にしか売っていません。

化粧品の使い勝手もまったく異なり、いかに私たちが日本の化粧品に甘やかされているのかがよくわかります...。

男性の場合は身の回りの基礎化粧品を現地調達でも問題ないと思いますが、女性がインド旅行をする場合はしっかりと準備して日本から持ち込むことをおすすめします。

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やまもと

インドのバンガロール・ムンバイの2拠点で活動している翻訳者・ライターです。インドの野良犬とヨガが大好きです!

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