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パリ最新名所「エリゼ館」オリンピック開幕と同時にオープン!
<TOP画像:大統領執務室コーナー一般オープン初日 ©Sarah Steck/ Présidence de la République>
この夏オリンピック・パラリンピックの開催で注目されているパリに、これ以上ないほど純フランスなスポットが登場しました!今日は、そのラ・メゾン・エリゼ(エリゼ館)を紹介しましょう。
目次
大統領府エリゼ宮を体感できる場所
<エリゼ館2階から見た出入口:2024/7/30一般オープン初日 ©Sarah Steck/ Présidence de la République>
場所は、エリゼ宮の真向かい!エリゼ宮というのは大統領府が置かれている建物の名称で、ルーブル美術館と凱旋門を結ぶ線のちょうど真ん中あたりに位置します。
実は、新スポットであるエリゼ館を管理するのは、大統領府エリゼ宮なのです。そのため、エリゼ館の警備につくのもフランス共和国親衛隊です。
<エリゼ館シャンデリアとカフェ一部:2024/7/30一般オープン初日 ©Laurent Blevennec/ Présidence de la République>
エリゼの館の広さは約600平方メートルで、1階と2階の2フロアは150人まで収容が可能です。エリゼ宮を彷彿させる階段や錬鉄の欄干、フランス共和国ロゴ入りの鏡、加えて、吹き抜け6mもの高さの天井には、エリゼ宮で実際に用いられていたシャンデリアが吊るされるなど、一歩足を踏み入れると、本物のエリゼ宮に迷い込んだような気分になります。
フランス大統領執務室の再現コーナー
<エリゼ館サロン・ドレ:2024/7/30一般オープン初日 ©Laurent Blevennec/ Présidence de la République>
しかも、1階奥には、大統領府のサロン・ドレ(黄金のサロン)が再現されています。サロン・ドレというのは、フランス大統領の執務室の名前です。
壁には本物そっくりに金箔が施され、タペストリーが吊るされ、ド・ゴール将軍から一期目のマクロン大統領まで歴代大統領の面々が愛用した執務机まで置かれています。
<エリゼ館展示:2024/7/30一般オープン初日 ©Laurent Blevennec/ Présidence de la République>
その他にもエリゼ宮で用いられていた家具や、正餐用の食器、また外国元首らから贈られたプレゼントなどが展示されます。オープンにあたっては、2021年東京でのオリンピック開催時日本から贈られた漫画家尾田栄一郎氏の原画などが展示されています。
大統領付きシェフ考案のケーキ
<カフェ:2024/7/30一般オープン初日 ©Laurent Blevennec/ Présidence de la République>
2階はカフェになっていて、窓からは向かいのエリゼ宮の中庭を眺めることができます。このカフェのコンセプト作りには、著名な三ツ星シェフであるアラン・デュカスや、大統領付きシェフのファブリス・デヴィーニュがかかわっています。
<カフェ:2024/7/30一般オープン初日 ©Laurent Blevennec/ Présidence de la République>
そうして、並ぶケーキは、エリゼ宮のパティシエ長ルン・イー・シンが考案したものです。シラク故フランス大統領と縁のあるコレーズ産の洋ナシを使ったシャルロットだとか、エリゼ宮のミュラ階段のデザインを彷彿させるグラサージュを使ったエクレアだとか、どこかに大統領府関連のアクセントをつけたものが並び、ゆったりとしたスイーツタイムを過ごしたい場所です。
メイド・イン・フランスにこだわったブティック
<エリゼ館ブティック:2024/7/30一般オープン初日 ©Laurent Blevennec/ Présidence de la République>
1階の出入り口に一番近い場所はブティック。当然ながら、フランス産にこだわった品揃えになっています。例えば、マグカップをはじめ食器類はリモージュ産ですし、テーブルクロスやテーブルナプキンは、老舗ジャカール・フランセの品です。
マルセイユ石鹸、ライヨールのナイフ、トリコロールのTシャツやセーター、南仏産オリーブ・オイルに、18世紀末創業マルタン・プーレのマスタードやヴィネガーなど、選び抜かれた品々が並びます。
<香るろうそく:2024/7/30一般オープン初日 ©Sarah Steck/ Présidence de la République>
フランスらしくルーム・フレグランスの商品も目立ちますが、そのうちフレグランスろうそくは、RF(フランス共和国)ロゴが入った上品なリモージュ産の磁器に収まっています。面白いところでは、南仏の競技であるペタンクのセットなども販売されています。お安いとは言えませんが、確実にフランス産の品が買いたい向きには大きな味方になるブティックでしょう。
なお、これらの品は、オンラインショップでも購入可能で、送料はかかりますが、日本へも郵送してくれます。
- 公式サイト:オンラインブティック
<エリゼ館:2024/7/30一般オープン初日 ©Laurent Blevennec/ Présidence de la République>
展示スペース+カフェ+ブティックと、3つの顔を持つ「エリゼ館」の一般公開は、2024年7月30日に始まったばかりです。入場は無料で、オリンピック・パラリンピック期間中は予約も不要です。
9月からは予約(無料)が必要になる可能性もあるそうですので、9月以降見学予定の方は事前にサイトのチェックをおすすめします。
エリゼ館
- 住所:88, rue du Faubourg Saint Honoré, 75008, Paris
- 入館時間:火~土の11:00~18:30(カフェは18:00まで、ラストサービスは17:30)
- 入館料:無料
- 公式サイト:エリゼ館
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冠ゆき
- 山田流箏曲名取。1994年より海外在住。多様な文化に囲まれることで培った視点を生かして、フランスと世界のあれこれを日本に紹介中。