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【フランス】絶景!プロヴァンスのラベンダー畑
見渡す限りに広がる紫色のじゅうたん。ラベンダー畑はフランスで一生に一度は見たい絶景のひとつです。どこまでも続く紫の景色はまるで別世界にいるよう。ラベンダーの優しい香りも幸せな気持ちにしてくれます。
香りと記憶には密接な関係があるといいますよね。一度ラベンダー畑とラベンダーの香りに包まれれば、これからラベンダーの香りに触れるたびに、プロヴァンスの絶景を思い出すことでしょう。
目次
一生に一度は見たい!プロヴァンスのラベンダー畑
フランスのプロヴァンス地方は、世界的にもラベンダー栽培がさかんな地域。収穫されたラベンダーからは、フレグランスやアロマなどいろいろな商品が作られています。
そして、ラベンダーが収穫される前のラベンダー畑は絶景スポットとして大人気。その美しい景色と豊かなラベンダーの香りにたくさんの人が癒やされています。
プロヴァンス地方には何ヶ所もラベンダー畑がありますが、今回はヴァレンソールのラベンダー畑をご紹介します。ヴァレンソールはプロヴァンスでもっとも有名なラベンダー畑のひとつです。初夏から真夏にかけて、多くの人が無限に広がる紫色の世界を見に足を運びます。
ラベンダー畑に混じってひまわり畑やオリーブ畑も点在していて、南仏らしさたっぷりの風景もすてきです。ラベンダー畑の遥か遠くにはプレアルプスも見ることができ、フランスの壮大な自然を堪能できますよ。
最大級の広さ!ヴァレンソールのラベンダー畑
ヴァレンソールのラベンダー畑は、フランスでもっとも広いラベンダー畑のひとつ。フランス人にラベンダー畑について聞くと、まっさきに名前が挙がるほど有名です。
フランスにはアルプス山脈とピレネー山脈を除くとほとんど大きな山はありません。国土の大半は平地か丘や高原で占められていて、ヴァレンソールは12,700haもの広大な高原になっています。そして、そこに美しいラベンダー畑が広がっているわけです。フランスの特徴的な地形も、広大なラベンダー畑を生み出した理由のひとつとなっているんです。
ラベンダー畑のベストシーズンは?
満開のラベンダー畑が見られるのは、6月末から8月初旬までといわれています。ただ、この期間にどこでも満開のラベンダー畑が見られるわけではありません。場所や天候によっては、7月中旬にはすでに収穫が始まっている場合も。フランスには何ヶ所もラベンダー畑があるので、場所によってベストシーズンが違ってくるんです。
ヴァレンソールの場合は、6月中旬から7月中旬までの1ヶ月の間がベストシーズン。7月中旬からは収穫が始まるので、収穫直前の7月初め頃が一番おすすめですよ。
滞在におすすめの街
ラベンダー畑を見に行くには、周辺の街に最低でも1〜2泊する必要があります。南仏の街はカラフルな建物や石造りの建物などかわいらしさ満点。黄色やオレンジが多く使われていて、温かみがあるのも特徴です。ここからは、ラベンダー畑とともに楽しんでほしいおすすめの街を紹介していきます。
グレウーレバン
ヴァレンソールにもっとも近く、サイクリングがてらラベンダー畑を見に行きたい方におすすめの街がグレウーレバンです。小さな街ですが、中心地にはレストランやおみやげショップもいくつかあり、明るい雰囲気の街です。
自転車レンタルショップは1店舗しかないので、営業時間などは事前に確認し、できれば予約しておくと安心ですよ。
マノスク
マノスクはヴァレンソール周辺でもっとも大きな街。旧市街地は石畳の小道が入り組んでいてとってもかわいらしいんです。
マノスクにはいくつか自転車レンタルショップがあります。事前に予約しておくとスムーズに借りられます。グレウーレバンよりもホテルなどの数も多いので、滞在先も見つけやすいですよ。
エクサンプロヴァンス
個人的にもっともおすすめなのがエクサンプロヴァンス。海から離れた内陸にある中規模の街です。
パリやマルセイユのような大きな街ではありませんが、中心地には飲食店もショップも多くとてもにぎやか。南仏らしい石造りの建物も大きな街とは違った温かみがあります。
週末には複数の市場が開かれ、新鮮な食べ物や特産品などを手に入れることができます。おみやげ探しにもぴったりです。エクサンプロヴァンスには大きなバスターミナルがあり、ニースや海岸沿いの街へ向かうバスがたくさんあります。数日滞在して、プロヴァンスを山から海まで満喫するのもおすすめです。
ヴァレンソールのラベンダー畑への行き方
ヴァレンソールには電車は通っていません。バスはありますが本数が少なく不便なため、公共交通機関を使っていくのはほぼ不可能となります。
ほとんどの人が車を利用しますが、個人的には自転車もおすすめ。今回は、パリからヴァレンソールへの行き方を、車(レンタカー)を利用する場合と自転車を利用する場合の2通りご紹介します。
車でヴァレンソールに行くには
まずはTGVでマルセイユまたはエクサンプロヴァンスまで行きます。TGVとは日本でいう新幹線のようなもの。長距離移動する際に便利な高速電車です。パリーマルセイユ間は3時間半、パリーエクサンプロヴァンス間はTGVと普通電車を乗り継いで4時間半ほどで到着します。
街に着いたらレンタカーを借ります。レンタカーを借りるには、大きな街のほうが選択肢も多く何かと便利。ヴァレンソール周辺ではマルセイユかエクサンプロヴァンスが最適です。
さて、レンタカーを借りたらさっそくヴァレンソールへ向かいましょう。マルセイユからは1時間15分ほど、エクサンプロヴァンスからは1時間ほどで着きます。
自転車でヴァレンソールに行くには
車を使わず自転車でラベンダー畑へ向かう場合は、マノスクかグレウーレバンで自転車をレンタルするのがおすすめです。どちらのルートもヴァレンソールのラベンダー畑に着くまでに小さなラベンダー畑がいくつかあります。
自転車なら気軽に立ち寄ることができ、道中もラベンダーを楽しめるのがおすすめポイントです。ラベンダーの香りのなかを自転車を漕いでいくのはとっても気持ちがいいですよ。
プロヴァンスの夏は日差しが強く、道中は日陰も少ないので、自転車の場合ヘルメットもしくは帽子と水分は必須です。途中で立ち寄れるスーパーマーケットなどもほとんどないので、特に水分は多めに用意して出発してくださいね。
ヴァレンソールのラベンダー畑はとにかく広く、いくつにも区画分けされています。車と違って自転車ならそのまま入っていけるのでとても便利です。じっくりラベンダー畑を楽しみたい方には自転車がぴったりですよ。
グレウーレバン
グレウーレバンへ行くには、パリからTGVでマルセイユまで行き、マルセイユからはバス67番線を利用します。マルセイユからは1時間半ほどで到着です。
グレウーレバンはラベンダー畑まで自転車で40分ほどの場所にあります。道順はほとんど一本道をまっすぐ行くだけなので簡単。高低差もあまりないので、体力に自信のない方でも大丈夫ですよ。
マノスク
マノスクまでは、まずはパリからTGVに乗ってマルセイユまで。マルセイユからはバスに乗り換えてマノスクに向かいます。マノスクを通るバスは複数あるのでTGVの到着時間に合わせて選びましょう。
マノスクからヴァレンソールのラベンダー畑までは、自転車で約1時間ほどです。こちらも道のりは簡単。ラベンダーはもちろん、プロヴァンスの豊かな自然を楽しみながら進みましょう。
まとめ
フランスというとパリやニースなどおしゃれな街のイメージが強いですが、実は自然が豊かで絶景ポイントもたくさん。
今回ご紹介したラベンダー畑は、フランスの風景が好きな方なら絶対に行きたい絶景スポットです。あたり一面に広がる紫色の景色は、忘れられない思い出になること間違いありません。フランスの大自然に癒されながら絶景を満喫してくださいね。