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【タンザニア】独立峰世界一、キリマンジャロ登山に挑戦!
目次
キリマンジャロ山のあるタンザニアとは?
タンザニア連合共和国は東アフリカのインド洋に面した国で、コーヒーで有名なキリマンジャロ山や、白い砂浜と青い海のザンジバル島でご存知の方も多いでしょう。鉱物採掘でも有名で、ティファニー社が見出したタンザニアでしか採れない鉱石「タンザナイト」も貴重な資源です。
国土面積は日本の約2.5倍で、ユネスコ文化遺産が3件、自然遺産が4件と、計7箇所の世界遺産を有する観光大国です。公用語はスワヒリ語。日本でも耳にする「サファリ(旅をするという意味)」や「ハクナマタタ(心配ないさ)」なども、実はスワヒリ語なんです。
通貨はタンザニア・シリングですが、ホテルや観光地では米ドルの使用ができるところもあります(1ドル=約2,600タンザニア・シリング:2024年6月現在)。ホテルなどのチップは米ドルが喜ばれるため、レストランやお土産用に空港でタンザニアシリングへの両替をしつつ、米ドルも所持しておくとよいでしょう。
タンザニアへのアクセスは、東部のダルエスサラームと呼ばれる実質的な首都・経済の中心地が玄関口となっていますが、キリマンジャロ 登山のためには、キリマンジャロ 国際空港へのアクセスが便利です。日本からのアクセスとしては、エチオピア航空で韓国(仁川)〜アジスアベバ 〜キリマンジャロ というアクセスか、カタール航空でドーハ経由のものが便利でしょう。
また、タンザニア入国の際にはビザが必要です。空港でアライバルビザを取得するか、事前のE-visa申請が可能です。キリマンジャロ登山におすすめなのは雨の少ない12~3月や6~9月ですが、夏の時期は混むため、早めの手配が必要です。
キリマンジャロ登山の難易度は?必要な準備は?
キリマンジャロ山は標高5,895mで独立峰としては世界で最も高いと言われていますが、登山自体は特殊な道具や技術を必要としないトレッキング中心で、高山病に気をつけさえすれば、熟練した登山家でなくとも登頂が可能です!特にマラングルート(通称コカコーラルート)と呼ばれる登山ルートは、整備が行き届いていて山小屋も多くあるため、初心者におすすめです。
登山上級者にはテント泊をする上りの傾斜が激しいマチャメルートもおすすめですが、高山病リスクが高く、難易度が高いルートです。
キリマンジャロ山は国立公園のため、入山料(830米ドル)の支払いが求められます(Visaかマスターカードでの支払いも可能)。また、規則として、ガイドと登山客一人に対して3人のポーターやコックが必要となります。そのためツアーに参加するのが一般的ですが、これらの手配は、日本から旅行代理店を経由して行うか、現地で見つけることも可能ですが、現地で見つける場合にはボッタクリやツアー内容の吟味が必要です。
一般的に、現地手配の安価なツアーだと1,400~2,000米ドル程度で手配が可能ですが、このツアー費用にはガイドやポーターへのチップは含まれていないため、注意してください。
登山に必要な装備品はキリマンジャロ近郊の町「モシ」でレンタルが可能です。標高が高くなるほど寒くなりますし、標高の低い位置では雨が降ることもあるため、防寒具・雨具・登山靴はきちんとしたものを準備するとよいでしょう。暖かいインナーや登山パンツ、靴下は個人で持ってきた方が良い一方で、グローブやオーバーパンツ、ダウンジャケット、登山靴、寝袋、マットレス、テントはレンタルが可能で、これらはポーターが運んでくれます。また、飲料水や体を綺麗にするための水も準備してくれるので、持参する必要はありません。
現在の規則では、ポーターは20kgまでの荷物しか運んではいけないものの、昔はもっと重い荷物を運ばされていたそう。各キャンプ場でポーターの荷物の計測がされ、しっかりとチェックされています。
マラングルートの攻略方法
筆者は日本人にも人気の初心者向けコース、マラングルートで登頂しました。初心者向けといえども、標高は6,000m近く、高山病で登頂を断念するする人も多くいます。また、年に4~7人の死者もでることから、高山病対策のため、高度順応日を設けた5泊6日のゆとりのある日数がおすすめですが、最短4泊5日での登頂も可能です。また、1日あたりに歩く距離はさほど長くないため、ゆっくりと歩き、体を高度に慣れさせることも肝心です。
高山病対策としては、水分を多く摂ることを勧められたほか、ダイアモックスと呼ばれる高山病予防薬もあるそうですが、副作用があるため入山前からの服用が必要と聞き、筆者は服用しませんでした。
初日は入山ゲートであるマラングゲート(1,800m)からマンダラハット(約2,700m)を目指します。2日目はホロンボハット(約3,700m)まで歩きますが、標高が上がるにつれ、次第に樹木の高さが低くなり、視界がひらけてきます。3日目は高度順応として、付近をトレッキングしたり、ロッジでのんびりと過ごします。
4日目、高度4,700mに上るキボハットを目指して歩きますが、最後の水場となるラストウォーターポイントを過ぎると、一気に空気が薄くなり、景色も荒涼としてきます。5日目はついに登頂の日。夜中0時に出発をし、最高峰であるウフルピーク(「ウフル」とはスワヒリ語で自由の意)を目指します。
ウフルピークからの日の出は圧巻です。頂上はとても寒いですし、高山病から体を守るためにも、記念撮影をしたら早速下山。二日目に宿泊したホロンボハットまで一気に歩き進めます。最終日はホロンボハットから登山口まで下山。登山終了後には、登頂証明書ももらえ、最高の思い出となります。
下山後はKilimanjaroビールで乾杯。タンザニアで醸造された人気のビールです。
まとめ
今回は、世界最高独立峰キリマンジャロへの登山方法を紹介しました。しっかりと準備をすれば、登山初心者にも挑戦可能な山です。また、登山後に、サファリ観光をしたり、国内線を利用してザンジバル島へアクセスし、青い海・白い砂浜で疲れを癒すのもオススメです!タンザニアはアフリカの中でも比較的治安が良く、日本からのアクセスも比較的容易なため、ぜひ検討してみてください。
キリマンジャロ基本情報
- 施設名: キリマンジャロ国立公園 (マラングゲート)
- 住所: Marangu, Tanzania
- 入場料: 830米ドル
- 公式サイト: キリマンジャロ国立公園
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Saori K. Courtois
- 西アフリカ在住の国際公務員。アフリカの日常的観光スポットから~旅行に役立つ情報まで幅広くお届けします。