もうすぐパリ五輪!「オリンピック博物館」でブランチ体験

<トップ画像:オリンピックミュージアムのエントランス>

今年2024年は夏季オリンピックイヤー。新型コロナで1年延期となった東京オリンピックから3年しか経っていないので、「もう夏のオリンピック?」と思ってしまった私ですが、今年の夏期オリンピックはフランスのパリ!

7月26日(金)~8月11日(日)まで開催されます(その後8月28日(水)から9月8日(日)まではパラリンピック開催)。パリでオリンピックが開催されるのは1924年以来だそうで、100年ぶりなのだとか。

目次

「オリンピックの町」ローザンヌ

スイスには国際機関が多く存在しますが、ヴォー州ローザンヌの町郊外には国際オリンピック委員会(IOC/ International Olympic Committee)があります。

もともとはフランスのパリにあったそうですが、第1次世界大戦で情勢が不安定になった1915年に、パリからスイスのローザンヌへ移転したのだとか。

そしてIOCの隣にはオリンピック博物館があり、多くの観光客が訪れる人気観光地の1つとなっています。レマン湖のほとりにあり、広々とした公園にはスポーツに関する彫刻やオブジェがたくさん。
 
博物館に続く階段を見ると、今まで開催された夏季・冬季オリンピックで最終聖火ランナーを務めた人たちの名前もあります。

会談に聖火点灯者の名前
<ミュージアム公園内の階段には、東京オリンピックの時の聖火点灯者、大坂なおみ選手の名もありました>

こうして博物館に入る前からすでに楽しめますが、実は今回私がここに来た目的はブランチ。館内にあるカフェのブランチブッフェが人気だと聞いていたので、一度食べに来たいと思っていたのでした。

見どころ多すぎ?「オリンピック博物館」

オリンピック博物館
<ミュージアムの建物が見えてきました>

まずざっくりとオリンピック博物館(Le Musée Olympique/ル・ミュゼー・オリンピック)の展示についてご紹介したいと思います。

一言で書くと「展示物が盛りだくさんで情報が多い」です(笑)スポーツ好き、ミュージアム好き、オリンピック好きな方なら多分1日楽しめるのではないでしょうか。

ユニフォーム
<ユニフォームがたくさん!元選手から提供されたものもあるようでした>

オリンピックに関するすべてを網羅しており、オリンピックの歴史や変遷の解説から始まり、各国のオープニング&フィナーレのセレモニーの映像や当時着用した衣装・ユニフォームの展示、聖火リレーに使われたトーチや金・銀・銅メダル、オリンピックの公式マスコットたち、そして普通ならすぐ廃棄してしまいそうなパンフレットや駐車場案内など、「よくここまでちゃんと保存したなぁ」と驚くものまで盛りだくさん。

1964年東京オリンピックの時のパンフレット
<1964年東京オリンピックの時のパンフレット。オリンピック開催は、戦後の日本をより発展させる重要な役割を果たした、とありました>

聖火トーチコーナー
<聖火トーチコーナー。それぞれに個性があり、かなり凝ったトーチも>

ただ全部見る時間はないかも...という方は、自分の興味があるエリアだけ見て回るだけでも、なかなか充実した時間を過ごせます。

私自身といえば、やはりユニフォームやトーチ、メダルなどに興味があったので、間近でこれらの展示品をじっくり見ることができて嬉しかったです。

メダルコーナー
<メダルコーナーもあります。年によりデザインや大きさがさまざまで面白い>

展示を見て回るだけではなく、ゲームが楽しめるエリアもあり、そこで遊んでいる人たちも多くいました。

ゲームコーナーで遊ぶ人々
<ゲームコーナーで遊ぶ人々>

ミュージアム内にあるカフェで初ブランチ体験

ミュージアム内にあるカフェ
<大きな窓からレマン湖と山が臨めるカフェ>

さて、いよいよ館内の最上階(2階)にあるカフェ「トムカフェ(TOM Café)」へ。営業時間はミュージアムの営業時間と同じ。そしてメニュー内容は結構バラエティに富んでいます。

店内
<カフェの壁の棚にはオリンピックグッズがいっぱい>

毎週土・日曜日および州の祝日にブランチ(要予約)があるのですが、今回午前11時前にカフェへ行ったらすでに多くのお客さんでにぎわっていました。

天気が良ければカフェのテラスからレマン湖や山々が美しく見えるのですが、その日はあいにくの雨模様。

夏の快晴な日を狙ってまた来るぞ!とブランチを食べる前からすでに次の来訪を誓う私でした(どれだけ食い意地はってるんだか)。

ブランチ・ブッフェ
<ブランチ・ブッフェはいつも大人気です>

それにしてもオリンピック博物館内なだけあり、カフェもオリンピックがテーマ。壁一面にはオリンピックの様々なシーンで撮影された写真や、グッズなどが大量に飾られていて面白かったです。

1つ1つゆっくり見てみたかったのですが、そんなことをしていたらブランチで食いっぱぐれてしまいそうだったので、途中で断念しました(笑)。

ブランチブッフェは世界中の人向けに対応しているのか、他であまり見かけないような料理も見かけました。魚料理や肉料理は何種類もあって、どれを選ぶか迷うほど。料理はどれも美味しかったです。

ケーキ型の寿司...いやそれとも寿司のケーキ?
<ケーキ型の寿司...いやそれとも寿司のケーキ?>

おしゃれなショートケーキかと思ったらチーズ
<おしゃれなショートケーキかと思ったらチーズでした。セラックチーズは乳清からできた口当たりの軽いあっさり味のチーズ>

ミュージアムのギフトショップものぞいてみた

オリンピック・ミュージアムのギフトショップ
<オリンピック・ミュージアムのギフトショップ>

ブランチを楽しんだ後、建物入り口近くにあるギフトショップものぞいてみました。

ギフトショップではオリンピック関連商品が所狭しと並んでいます。お値段はかなりお高めな印象でしたが、それでもキーホルダーやポスター、スカーフ、ポストカード、玩具、書籍、ジャージやTシャツなど良い記念やお土産になりそうなグッズであふれかえっていました。

パリ2024マスコットのフリージュ
<ギフトショップ店頭に鎮座していた、パリ2024マスコットのフリージュ>

その中で目を引いたのは、パリ・オリンピックの公式マスコット「フリージュ」。

初めてこのマスコットを見た時は"赤い鳥"かと思った私ですが、「フリジア帽」と呼ばれる赤い帽子がモデルになっているのだとか。何でもこの帽子は<自由・平等・博愛>を体現している、フランスやフランスの人々のシンボルなのだそうです。

東京2020マスコットのミライトワ)
<こんなところで東京2020マスコットのミライトワくんと再会(笑)>

オリンピック・ミュージアム(Musée Olympique)

  • 住所:Quai d'Ouchy 1, 1006 Lausanne, Switzerland
  • 電話:+41(0)21 621 65 11
  • メールアドレス:info.museum(at)olympic.org
  • 開館日時:火曜日~日曜日 午前9時~午後6時まで(州祝日は開館)
  • 休館日:毎週月曜日(州祝日は除く)、12月24日、25日、31日及び1月1日
  • 入館料:おとな (16歳以上)20スイスフラン/15歳以下のこども  無料(大人同伴のこと)
  • (ギフトショップとカフェは入館料不要)
  • 公式サイト:オリンピックミュージアムトムカフェ(TOM Café)

まとめ

オリンピック・ミュージアムがあるローザンヌ郊外ウシー(Ouchy)は、レマン湖のほとりにある美しいエリアで、花が咲き乱れる遊歩道を散策したり、週末に開かれるマーケットを見て回ったりするのもおすすめ。

夏や秋などの季節には、近くのスーパーで買ったサンドイッチをお供に、レマン湖を行く船を眺めながら、家族や友達と談笑しつつ、癒しの時間を過ごすのも良いかもしれませんね!

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小島瑞生

1998年~2009年まで暮らしたアイルランドから、2009年スイスへ移住。面白そうなコト・モノを求め、スイス国内や欧州の国々をウロウロしながら、雑誌やウェブサイト、ラジオ等のメディアに様々な情報を発信中。趣味は旅行とハープ&ピアノ演奏。

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