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インドワインを飲みたい!おすすめワイナリー3選
インドブログ担当の田澤ともきです。
今日は、在住10年の私も行きたくてしょうがなかった場所、インドワイナリーのメッカNashik(ナシーク)についてレポートしてみたいと思います。まだまだインドワインと言ってもピンとこない人は多いかもかもしれません。しかし、インド国内では富裕層インド人を中心に広まっていて、海外へ輸出されているワインも増えてきています。私が訪れた時もたくさんのインド人でにぎわっていました。
インド旅行に慣れてちょっと違う面を見たい人やワインが好きな人などにおすすめの旅行先です!
目次
インドワインを飲むならワイナリーへ!
インドは宗教上お酒を禁止している州があるほど日本と比べるとお酒事情は厳しい国です。しかし、州が変われば文化もルールも違う。マハラシュトラ州のナシークには、インドを代表するワイナリーが集まっています。
お店でも買えるワインですが、あえてワイナリーをおすすめするいくつかのポイントがあります。
1. 新鮮味が違う
私はお酒が好きな方なので、ワインもこだわりなくいろいろ飲むタイプです。あまり詳しくない私ですが、ワイナリーで飲むワインはお店とはまったくちがって格別なことが分かるくらいでした。友達と2人でそのことについて話していましたが、その味の違いは「新鮮だから」じゃないかという結論に至りました。
ワインに限ったことではありませんが、インドの品質管理はまだまだ改善が必要なレベルです。同じ銘柄で飲んだことのあるワインを比べても、素人の私が飲んでもわかるぐらい味が違います。いい状態のワインを飲みたいならワイナリーは一度足を運んでみてください。
2. ワインの作り方を学べる
どのワイナリーでも「試飲ツアー」を1日数回行っています。団体旅行などでなければ、その日に直接現地にいって、予約をしても大丈夫です。申し込んだ時間から一番近い時間帯で予約がとれます。(2023年12月時点)
だいたい10人前後のグループに分けられ、試飲ツアーの時間前はグッズショップレストラン、広大なワイン畑で楽しめますので家族連れでも安心です。
ワイナリーによってツアーの料金は異なりますが、おおよそ1人700ルピーから1,200ルピー前後(日本円で約1,200円から2,200円)でした。海外からの参加者も多いのでほとんどがクレジットカード対応しています。
ワイン工場の見学は一見の価値があります。少人数で終始アットホームな雰囲気で、いつもはおしゃべりなインド人も全員真剣にスタッフの話を聞いていました。ここで意外だったのは、子連れの家族も来ていたこと。もちろん試飲は両親だけですが、最近のインドファミリーの姿をみたような気がしました。
おいしいワインの保存の仕方は、「常温で冷蔵庫に長期間保存しない」と聞いた時はびっくりでした。スタッフの人曰く「冷やすのは飲む直前」なのだそうです。
ワインのために作られた料理や宿泊も
ホテルはワイナリーの周りにもたくさんありますが、できればワイナリー併設の宿泊施設がおすすめです。ワインを中心に作られた食事や朝の素晴らしい景色はワイナリーならではです。
せっかく行くなら複数のワイナリーを訪れてみるのがいいでしょう。メーカーごとのそれぞれのこだわりポイントなどが見えてくるからです。ワイン好きな方はぜひ複数のワイナリーをはしごしてみてください。
インドワインで使われる主なブドウの種類
私は、インドワイナリーを3か所訪問しました。その時よく使われていたぶどうの種類があったのでご紹介します。メーカーではブドウの品種がそのまま商品名になっているものが多かったです。
品種や品質管理は、インドのワインメーカーでは圧倒的にSULAがナンバーワンですが、他のメーカーはそれぞれSULAに追いつけ追い越せと努力しているのが感じられました。インドワイン業界はこれからどんどん伸びていく気がします。
Shiraz(シラーズ)
赤ワインの原料として使われるぶどうで、今回尋ねたワイナリーのSULAの代表的赤ワインCabernet Shirazがこのブドウでした。シラーズは南アフリカや南アメリカ、オーストラリアなどのワインによく使われている赤ぶどうです。
芳酵でフルボディ、深みと重みが特徴のシラーズのワインはチキンティッカやマトンケバブなど重みのある食べ物が合うといわれています。
Cabernet Sauvignon(カベルネ・ソーヴィニヨン)
インドの赤ワインで多く使われているブドウです。フランスのボルドー地方で生産が盛んなこの品種をインドで生産を始めたのはSULAだったといわれています。他のメーカーでも赤ワインの製造にはこの品種を使っています。
VALLONEのCABERNET SAUVIGNONは飲みやすく肉料理にあうワインです。
Chardonnay(シャルドネ)
世界中の白ワインに使われている代表的なブドウの一種です。スパークリングワインにも用いられています。シャルドネが使われているワインはSULA ではDINDORI RESERVE、SOMAのCHARDONNAY RESERVEなどです。
ムンバイは海が近くシーフード料理がよく食べられるため、この品種のワインが好まれるのも納得です。
インドワインの産地Nashik(ナシーク)へ
ナシークに行きたいけどどうやって行けばいいの?という方のために、私が訪れた方法をご紹介します。一緒に行った友人のKちゃんはナシーク通で「定期的に新しいサービスが生まれるので何度きても楽しい」と言っていました。
私もすでに定期的に通いたいと思っている位です。
Nashikへの行き方
電車やバスもありますが、一般的には主要都市から車をレンタルしていくことをおすすめします。日帰り弾丸ツアーも可能ですが、お酒を呑んで急いで帰るほどむなしいものはないので、ぜひ時間に余裕をもった旅を。1泊2日あれば十分楽しめます。
おすすめワイナリー3選
それぞれのワイナリーは最大1時間程度で行き来できます。
SULAは言わずと知れた有名ブランドですが、その他にもSOMAやGrover、Chandonなど約10ブランドがNashikにワイナリーを持っています。試飲ツアーは季節ごとに異なるため小さなワイナリーに行く場合はあらかじめメールや電話で確認が必要です。
1. SULA
- 住所:Sula Vineyards, Nashik Gat 36/2, Govardhan Village, Gangapur-Savargaon Rd Nashik, Maharashtra 422222
【アクセス】
- 車の場合:ムンバイ空港から車で約5時間半
- 電車の場合:ムンバイCSMTからNashik Road NKで下車(約3時間)→下車後車で40分
2. SOMA
- 住所:SOMA VINE VILLAGE Survey No. 1, Village Gangavarhe, Gangapur-Gangavarhe Road, Nashik 422 222, Maharashtra, India
【アクセス】
- SULAワイナリーからSOMAワイナリーまで車で約10分弱
3. VALLONE
- 住所:Gat 502, Kavnai, near Sanjegaon, Igatpuri, Nashik 422403
【アクセス】
- SOMA VINE VILLAGEから車で約1時間、Vallone Vineyardから空港へは車で約4時間半
まとめ
インドワインと聞いて、あまりイメージがわかない人はぜひ最寄りの酒屋さんで一度インドワインをお試しください。ワイナリーのワインはお店で飲むより新鮮で種類が豊富にあるため、必ず楽しめると思います。もちろんワインの購入も可能です。
お1人様でも試飲ツアー参加はもちろん大丈夫です。カップルやご家族でもOKです。おいしいレストランが併設しているところが多いので、ワインと料理を楽しみながら新しいインドを感じてください。
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田澤ともき
- アーユルヴェーダがきっかけでインド在住。ハイテクから古代伝統まで、100人100色楽しめますよ。インドならではの出来事や、インド生活についてお届けします。