【アルジェリア】海外の掃除婦さん事情

海外暮らしと聞いて思い浮かぶのは大きなお家。それはイメージであって、実際のところはどうなのかと気になるかと思いますが、日本の平均的な広さの家と比べると、現実も海外の家の方が大きいことがほとんどです。これは一軒家に限らず、アパートでも言えることです。

大きなお家

そんな大きな家に住むことは憧れですが、住むことを想像すると切っても切り離せないのが「掃除」です。特に北アフリカのアルジェリアでは、日本人以上に砂埃などに敏感で、自分たちの家は綺麗にしておきたいという意識が高いです。

そんなアルジェリア人たちの救世主となっているのが掃除婦さんの存在です。今回は、アルジェリアの掃除婦さんについてご紹介します。

目次

掃除婦さんとは

掃除婦さん

掃除婦さんは、その名の通り掃除を仕事としている人のことを言いますが、日本ではあまり馴染みがないのが一般的ですよね。

アルジェリアでは、もちろん自分たちで掃除をしている人もたくさんいますが、掃除婦さんを雇うのにはそこまで金額が高くないので、少し余裕がある家庭の間で割と浸透しています。

日本とは違いプロではなく、いわば掃除に慣れているお手伝いさんと言ったほうが誤解がないかもしれません。基本的には、口コミで知り合いなどに紹介してもらって掃除婦さんを見つけることとなり、会社に属しているわけではなく、あくまで自営業のような枠です。

需要はあるお仕事ですが、自分で探すのは少々大変かもしれません。さらに、サービスの保証がされているわけではないので、信頼も含めて紹介の方が安心感があります。

どんなことをしてくれるの?

掃除婦さん

ここまで読むと、掃除婦さんについてちょっと不安を抱いた方もいるかもしれませんが、やはり需要が高いのはコストパフォーマンスが理由です。

まず、基本的に掃除婦さんは朝自宅に来ます。ここで日本と異なるのは手ぶらで来るという点です。自らが専用の道具を持ってくるわけではなく、こちらが全て用意する必要があります。ただ、一般的な掃除道具や洗剤なので、そこまで大変ではなく、自身が好んで使っているものを使用してもらえるメリットもあります。また、掃除婦さんからおすすめのアイテムを教えてもらうこともできます。

そしてここからは各部屋のお掃除を行なっていただきます。窓拭きや棚の拭き掃除はもちろん、時間のかかる床の水拭きなどをしてもらうことができます。また、大きな家具も動かしてホコリを取ってくれたり、シーツの取り替え、日によってはカーペットなどをブラシで洗ってくれたりもします。

その後、お手洗いやガスコンロの掃除といったことも行い、家によっては庭なども綺麗にしてくれますよ。

掃除

また、その人のライフスタイルによって柔軟に対応してくれるので、洗い物をしてくれたり、冷蔵庫の中の整理、アイロンがけなどリクエストも可能です。

値段は家の広さにもよりますが、一度のお掃除で2,000〜3,000ディナールが妥当です。(2023年10月の時点、日本円で約1,500〜2,000円)

ただ注意点として、一般家庭の掃除に来てくれた掃除婦さんにはお昼ご飯を提供するのが暗黙の了解となっています。日本人からすると驚きますが、一般的に掃除婦さんのイメージはあまり裕福ではなく、わざわざバスを乗り継いで来てくれたりと大変な方も多いです。そのため、オフィスなどの施設での掃除でなければ、できるだけ食事も提供するようにします。

始まる時間や家の大きさにもよりますが、だいたいは4時間〜半日で終わります。朝から始めてくれる場合はお昼頃になることが多いです。あらかじめ話し合って頻度や金額などを決め、契約をスタートします。

ベッド

日本では考えられない?エピソード

掃除

基本的に予想外なことが起きるアルジェリアですが、掃除婦さんについても驚くことが多いです。

朝から夜までかかる掃除

アルジェリアの掃除婦さんは、前述のようにプロではありませんから、人によっては物凄く長い時間かかってしまう人がいます。もちろん、雇ってみないと分からないことも多く、朝来てくれたのに終わったのは夕方なんてことも。こういったことを避けるためにも紹介が安心です。

電話ばかりする

仕事中にプライベートな電話をするのは日本人からすると考えられませんが、アルジェリアでは頻繁に起こります。掃除婦さんも例外ではなく、掃除中に電話が鳴ると躊躇なく応答します。

そんなに電話なんて滅多にかかってこないと思うかもしれませんが、アルジェリアではLINEのようなテキストを打つより電話を使用します。そのため、かなりの頻度で電話が鳴るのでそれに毎回応える掃除婦さんだと仕事も遅くなってしまいます。

物が盗まれる

こちらは日本でもあり得る問題ですが、よくある例としては高価なアクセサリー等が盗まれてしまうといった事例があります。そのため、誰かしら家にいるようにし、定期的に確認したりします。

まとめ

アルジェリアの掃除婦さん

掃除婦さんはとても助かる存在で、"掃除婦"という枠にハマらないような数多くの仕事をこなしてくれます。コストパフォーマンスの高い海外ならではの掃除婦さんを活用すると、より充実した生活が送れるかもしれません。

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川面 朝美

神奈川県出身。旅行好きな両親のおかげで幼い頃から外国に行く機会があり、自然と海外に興味を示す。大学ではフランス文学科を専攻、アメリカとフランスでの語学留学を得て、異文化コミュニケーションの大切さを学ぶ。その後ファッション業界に就職したのち、日本で出会ったアルジェリア人と意気投合。2018年11月に結婚し、現在はアルジェリアの首都アルジェにて刺激的な毎日を送っている。趣味: ダンス、テニス、ジム、旅行

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