公開日： 2024.01.07

最終更新日： 2024.01.07

【タンザニア】観光ビザをオンラインで取得してみよう！

海外旅行へ行く方が、だいぶ増えてきましたね。高い航空券、感染症、政情不安など、さまざまな障害が行く手を阻む海を超える旅ですが、そのハードルの1つがビザの取得だと思います。世界で見ても日本のパスポートはビザなしで入れるところが多くて便利ですが、タンザニアに入るにはどうしてもビザの取得が必要になります。

今回は、タンザニアの観光ビザの取得の仕方についてお伝えします。以下の情報は全て、2023年12月10日現在までのものとなりますことをご了承ください。また筆者の体験からの説明となりますこともお許しくださいませ。

タンザニアのビザとは

ビザと言えば大使館へ！と思う方は多いのではないでしょうか？在日タンザニア大使館は東京都世田谷区にあり、最寄駅は田園都市線用賀駅、または小田急線の走る千歳船橋駅です。日本とタンザニアの架け橋ともなっている大使館は、1970年に開設されました。こちら大使館情報について、詳しくはサイトをご覧ください。

＞＞大使館情報についてはこちら

タンザニア連合共和国に入国する日本人には、ビザ取得が要求されています。ビザには色んな種類がありますが、一般的な観光のために必要となるのは「シングルエントリービザ（1回入国ビザ）」と呼ばれるもので、最長3ヶ月の滞在が許されます。

観光やレジャーを目的とした場合は、「観光ビザ」と呼ばれます。このビザの手数料は、50米ドルとなります。勉強が目的であれば「学生ビザ」、ビジネスが目的であれば「ビジネスビザ」となりますが、どれも期間は変わりません。2年の長期滞在の許可証は「パーミット」と呼ばれ、このビザとは別物になります。

＜タンザニア連合共和国大使館サイトに詳しい情報が載っています＞

他にトランジットビザ（通過ビザ）というものがあります。これはタンザニアを経由して第三国に行く時、入国していいよというビザです。目的地はタンザニアではありませんので、最長で14日間滞在できます。このビザを取得するには、第三国へ行くことを証明しなければいけません。料金は30ドルになります。

タンザニアのビザを取得するには、2つの方法があります。国内で取得する方法と、タンザニアの空港で取得する方法です。旅行先はタンザニアに決めていて、前もって確実に予定を立てておきたい方は、国内で取っておくと安心です。アフリカ各地を巡るバックパッカーのような方は、現地の空港で取るのが便利です。今回は国内での取得方法を解説していきます。

日本国内でのビザ取得方法　

2023年12月現在、日本国内でタンザニアのビザを取得するには、オンラインで申請する必要があります。以前は東京の在日タンザニア大使館へ直接申請に行くこともできましたが、2019年12月1日よりオンライン申請のみとなっています。申請ができるサイトはタンザニア政府によるものなので、英語のみとなります。ですがブラウザによっては自動翻訳をしてくれますので、英語が苦手な方にも安心です！(ビザ申請システム)

＜ビザ申請システムサイトのトップページ＞

それではビザを申請してみましょう。写真は全てパソコンの画面をスクショしたものですが、携帯からも申請できます。ただサファリのブラウザでは反応しないことがありますので、その場合別のブラウザからお試しください。それでもできない場合はこちらのアドレスから入ってみてください、申請の画面に飛べます。

＞＞申請画面はこちら

申請前にお手元にご準備いただくのは、

スマホ
パスポート
往復チケットのPDFデータ
ホテル予約表

になります。それでは入力の仕方を項目ごとにご説明していきます。

1. 基本情報

まず上記のサイトに入ったら、一番左の「New Application(新しい申請)」を選びます。すると基本情報を入力する画面に移ります。パスポートを見ながら、情報を入力していきましょう。メールアドレス、パスポート番号、パスポートの発行国を間違いのないよう入れてください。日本で発行していれば、JAPANを選択します。赤い米印*がない項目は記入しなくてもよいということなので、飛ばしても大丈夫です。

＜基本情報の入力＞

最後の2つの欄の「セキュリティのための質問」と「セキュリティのための答え」は、本人確認のためのものです。ビザ申請には項目がたくさんあり、一度で入力しきれないことがあります。でも中断しても大丈夫！また別の時にログインして再開できるのですが、その時に本人確認として、選んだ質問がされることになっています。

＜再開する時はトップページの「Continue Application(申請の続行)」を選択します＞

ちなみにこのセキュリティのための質問は、次の4つの中から選べます。

In what city/town/village you were born? ...どの都市/町/村で生まれましたか？
What is the name of the hospital you were born? ...生まれた病院の名前は？
What is the name of the street you grew up? ...育った場所の名前は？
What was your childhood nickname? ...子どもの頃のあだ名は？

質問を選んだら、答えの欄に自分の回答を書きます。基本情報入力の写真の中では最初の質問を選び、答えを「Kyoto」としています。本人確認のためのパスワードみたいなものなので、どんな回答でも大丈夫です、正解はありません。

情報を入力できたら、最後の「ロボットではありません」という枠のボックスにチェックを入れ、一番下の紫色のボタンを押して申請を開始します。

2. 個人情報

次の画面では個人情報を入力していきます。パスポートの写真があるページを参考に、ローマ字で姓名を入れます。該当する性別にチェックを入れ、婚姻状況では既婚Marriedか独身Singleを選択します。

＜個人情報の画面＞

誕生日はパスポートと同じように選択、生まれた国を選び、都道県名をローマ字で入力します。こちらはパスポートに記載はありませんので、生まれた所を書けば大丈夫です。国籍の欄では誕生時と現在の国籍を選択し、在留資格は国民Citizenを選びましょう。下の紫色ボタン「Save and continue (保存と続行)」を押すとデータが保存され、次の画面へ進めます。

3. 連絡先、住所、雇用状況

ここでは連絡先の情報を入力していきます。電話番号、携帯番号、メールアドレスを入力します。電話番号は入れなくても大丈夫ですが、携帯電話番号は必須です。国を選ぶと国の電話番号が表示され、その後ろに頭の0を取った番号を入力します。日本ですと+81と表示されますので、090であれば0を取って、90...と入れます。

＜連絡先、住所、雇用状況の入力画面＞

住所は「現住所」の欄に、番地、町名、市の順にローマ字で入力します。郵便番号は不要です。都道府県にもローマ字でKyotoなどと入力、国はJAPANを選びます。永久住所は現住所と一緒で構いません。雇用状況では雇用者Employer、従業員Employee、自営業Self Employed、無職Unemployedから選択します。職業名は英語で入力してください。最後に紫色ボタンを押して次へ進みましょう。

4. パスポート情報

次はパスポート情報を入力していきますので、再度顔写真のついているページをお開きください。まずパスポートタイプは、特殊なパスポートをお持ちでない限り、一般Ordinaryを選択します。パスポート番号、発行国、発行都道府県、発行年月日、有効期間満了日をパスポート通りに入力します。

＜パスポート情報の入力画面＞

発行場所は、パスポートに記載されている「本籍地」を入力すれば大丈夫です。パスポート情報ですので、パスポート通りに情報を入れれば問題ありません。個人情報で既婚を選んだ方は、配偶者のフルネームをローマ字で入力し、配偶者の国籍を選びます。一通り入力ができたら、下の紫ボタンを押して次へ行きます。

5. 旅行情報

タンザニア大使館の欄では、今現在申請している時にいる国を選びます。その国のタンザニア大使館の場所を選択しますが、日本は一つしかありませんので、東京Tokyo, Japanを選ベばOKです。

＜旅行情報の画面＞

訪問の詳細の欄で申請するビザのタイプを選びますが、通常の観光での入国であれば、一般ビザOrdinary Visaを選択します。訪問の目的は観光を意味するHoliday and Leisureを選びます。初めての訪問かどうか、初めてでなければ前回の情報を入力します。

旅行の計画にある最終目的地は、タンザニア本土であればTanzania Mainland、そのままザンジバル島まで旅を続けるならZanzibarを選びます。別の国へ旅を続けるなら「次に行く国」で国名を選べますが、必須項目ではないので無視できます。到着手段は空路なので空港Airportsを選択しましょう。入出国する空港名はなくても大丈夫。到着する日付と滞在する日数を入力してください。

宿泊先の入力で、ホストの項目ではホテルHotelを選択します。タンザニアの友人の場所に泊まる予定であれば、タンザニア国民Tanzanian Citizenを選びます。ホテルまたは友人の名前、電話番号、メールアドレス、関係の項目にホテルならLodging hostまたは友人ならFriend、そしてその住所をそれぞれ入力してください。

＜宿泊先の入力画面＞

最後にどこに宿泊予定かとの質問に、ホテルであればHotel、友人宅であればPrivate Residenceを選択し、住所をもう一度入力します。一番下の保存と続行の紫色ボタンを押します。あと一息です！

6. 同伴者情報

こちらではツアーのグループ行動かどうか、同伴者に未成年(18歳未満)がいるか、はい/いいえにチェックを入れます。これで次に進みます。

＜同伴者情報の画面。googleの自動日本語翻訳がかかってます＞

7. 書類

ここでは指定の必要書類を提出していきます。パスポートの顔写真があるページの見開き、パスポート用の顔写真をスマホなどのカメラで撮り、アップロードします。もう一つ必要なのが、復路のチケットをPDFでアップすることです。もし訪問の目的で友人を訪問Visiting friendを選択していたら、友人の身分証明書と、その友人からの招待状をPDFで添付する必要もありますのでご注意ください。

＜招待状のサンプル＞

8. 宣誓

この画面では、まず入力した情報の最終確認をしていきます。1～7の入力情報が出てきますので、スペルミスや誤情報がないか確かめます。あった場合は各項目の右上にある、緑色の編集Editというボタンを押せば、修正することができます。

＜最終確認ができます＞

確認が終わると、宣誓書DECLARATION STATEMENTという部分が出てきます。要約すると「私が提供した上記の情報が真実であることを、確証いたします。上記の情報に偽りが発見された場合、責任を問われる可能性があることを承知しております」という宣誓文が書かれ、その下にはビザについての詳細説明が載せられています。

最後までスクロールすると、「上記の内容を読んで理解しました」という一文が出てくるので、その文頭の四角にチェックを入れます。これで情報の入力は終了です！

＜同意する旨のチェックを入れて、続行を押します＞

9. 支払い

最後に支払いになります。ここではコントロールナンバーを取得Request Control Numberというボタンが出てきますので、これを押します。「Control number not available right now please try again later.(取得できません、後でやり直してください)」と言われたら、タンザニアイミグレの営業時間である日本時間14:00～22:00の間にトライするといいかもしれません。

＜後でやり直してくださいというメッセージ＞

コントロールナンバーを取得できると、支払い画面に移ります。銀行振込などの支払い方法を選択しますが、クレジットカードが速くて楽です。クレジットカードを選ぶと、クレジットカード情報を入力するよう促されます。ビザ料金は50ドル、手数料0.75ドルを合わせた50.75ドルを支払います。次へを押せば支払い完了です！

＜支払いの画面＞