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オーストリアといえば何? 代表的な観光地や有名なものなど特徴を解説
オーストリアといえば、文化と芸術の国。ヨーロッパの中央に位置し、アルプス山脈に囲まれた自然豊かな国でもあります。
約650年にわたりハプスブルク家に統治されてきたオーストリアは、歴史的な建造物、おいしいグルメ、舞踏会やクリスマスマーケットといったイベントなど、魅力が盛りだくさんです。
今回は、そんなオーストリアの有名なものや代表的な観光地について、その特徴もあわせてご紹介します。ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
目次
1. オーストリアで有名なものといえば?
9つの州から構成されるオーストリア。さまざまな文化が融合した多民族国家のオーストリアでは、長い歴史の中で独自の文化が発展してきました。ここでは、代表的な3つの有名なものをご紹介します。
音楽
<出典元:写真AC>
オーストリアの首都ウィーンは、世界的に有名な音楽の都。モーツァルトやベートーヴェン、シューベルトなどの著名な音楽家が活躍しました。
生活に音楽が溶け込んでいるオーストリアでは、日常的にさまざまなイベントが開催されています。世界三大音楽祭にも数えられるザルツブルク音楽祭といった大規模なものから、地方の音楽フェスティバルまで、200以上の音楽祭が存在します。1年を通して各地で行われる音楽祭は、ジャズやオペラ、オーケストラまで多種多様。オーストリアの街を歩くと、コンサートホールに行かずともレストランや酒場など、さまざまな場所で音楽に触れることができます。
オーストリアへ旅行の際は、音楽イベントだけではなく、散歩中も街に耳を傾けてみてくださいね。
料理
<出典元:写真AC>
オーストリアの有名なものといえば、グルメも欠かせません。
オーストリアはハプスブルク帝国の中心にあったことで、ヨーロッパ各地の食材や伝統料理が集まり、独自の食文化が形成されました。
帝国の首都であるウィーンで生まれた宮廷料理は、現在のオーストリア食文化にも色濃く受け継がれています。
例えば、ウィーンのカフェ文化。ハプスブルク家が大の甘いもの好きだったこともあり、ウィーンには多くのケーキ屋さんが軒を連ねています。「皇室御用達店」の看板を掲げるカフェもあり、中には200年以上の歴史を持つお店も。観光と一緒にカフェ巡りを楽しむのもおすすめです。
また、オーストリアはワインも有名。1年未満の新しいワイン「ホイリゲ」を楽しむ文化があり、街中にはたくさんのホイリゲ酒場があります。美味しいワインと一緒に味わうオーストリア料理は格別。ぜひ気になるお店をチェックしてみてくださいね。
オーストリア料理について詳しくは「オーストリア料理はどんなもの? 現地食レポ付きで解説!」の記事もご覧ください。
歴史的な建物
<出典元:写真AC>
オーストリアには、博物館や教会、劇場などの歴史的な建物が数多く残されています。
ハプスブルク帝国時代の建物が集まるウィーンの旧市街は、世界遺産にも登録されていて見どころ満載。
他にも、オーストリア第2の都市グラーツには、美しい旧市街を見下ろすエッゲンベルク城があり、こちらも世界遺産に登録されています。
北海道とほぼ同じ大きさを持つオーストリアは、国全体が世界遺産といえるほど、歴史的な建物が詰まった魅力あふれる街。街歩きだけでも十分楽しめますよ。
2. オーストリアの観光地といえば?
12の世界遺産があるオーストリアは、美しい自然と歴史的な魅力がたくさん詰まった、観光にピッタリの国。ここでは、オーストリアの有名な観光地を3つご紹介します。
インネレ・シュタット
<出典元:写真AC>
インネレ・シュタットとは、オーストリアの首都ウィーンの中心部を指す、第1区の地名。ハプスブルク帝国の中心でもあるこのエリアには、歴史的な建物がたくさん集まっています。有名なものだと、ハプスブルク家の人々が過ごしたシェーンブルン宮殿やホーフブルク宮殿、シュテファン大聖堂など。豪華な装飾の建物からは、帝国が長く繁栄してきた歴史を感じられるでしょう。
また、歩行者天国になっているメインストリートには、カフェやブランドショップなどが建ち並び、お土産などのショッピングにもピッタリ。古き良きヨーロッパの魅力を感じられる魅力的なスポットです。
ザルツブルク市街の歴史地区
<出典元:写真AC>
モーツァルトが生まれた音楽の街、ザルツブルク。「塩の城」という意味で、岩塩の産地としても有名です。教会や宮殿が建ち並ぶ歴史地区は世界遺産にも登録されています。
この歴史地区の中でも特に有名なのが、モーツァルトの生家。モーツァルトが幼少期に使っていたとされるバイオリンや楽譜などが保存されており、大変貴重な品々を見ることができます。
他にも、ザルツブルク大司教が築いたホーエンザルツブルク城や生活していた宮殿などの歴史な建物も多く、オーストリア観光には欠かせないスポットです。
マリアヒルフ
ウィーンの第6区を指すマリアヒルフは、ショッピングで人気の観光地。歩行者天国のマリアヒルファー通りには、ブティックや雑貨店、スーパーマーケットなど、さまざまなお店が建ち並びます。現地の人々の暮らしが垣間見えるスーパーマーケットは、お手頃で珍しいお土産の宝庫。日本に輸入されていない商品も多いのでマリアヒルフに来たら要チェック。
3. オーストリアで有名な建物といえば?
オーストリアは背景にある壮大な歴史により、街を歩くだけで数多くの有名な建物に出会います。ここからは、オーストリアの名所をご紹介します!
シェーンブルン宮殿
<出典元:写真AC>
オーストリアといえば、外せないのがシェーンブルン宮殿。ハプスブルク家が夏の間に過ごした離宮で、ウィーンで最も多くの観光客が訪れる人気の名所です。
豪華な宮殿のほか、背後に広がる広大な庭園も見どころのひとつ。この庭園内には、世界最古の動物園や温室、日本庭園もあります。庭園を見学する際は、ミニトレインや観光馬車を利用するのもおすすめです。
庭園散歩の後は宮殿内へ。1441の部屋数があり、見学できるのは皇帝や家族が過ごした2階部分の45室。マリーアントワネットやナポレオンが使用していた部屋やモーツァルトが演奏したサロンなど、豪華絢爛な空間を楽しめます。
チケットは正門近くの売り場か、オンラインでも購入可能。見学にはさまざまなコースのチケットがあるため、公式サイトでチェックしておきましょう。季節によって開館時間が異なるので、事前に見学したい場所を調べておくと、スムーズに観光できますよ。
- 住所:Schönbrunner Schloßstraße 47, 1130 Wien, オーストリア
- 公式サイト:シェーンブルン宮殿
シュテファン大聖堂
<出典元:写真AC>
「ウィーンの象徴」とも呼ばれるシュテファン大聖堂は、オーストリア最大のゴシック建築教会。街の中心に位置し、美しいモザイク屋根が特徴的な、ウィーンのシンボルです。
12世紀半ばに建てられた大聖堂内部には、石造りの祭壇やゴシック様式の美しい装飾を見ることができます。
シュテファン大聖堂には北塔と南塔があり、北塔は展望台までのエレベーターがありますが、お隣の南塔は塔の途中の見張り台まで343段の螺旋階段をのぼらなくてはなりません。しかし、塔の上から眺めるウィーンの街並みは絶景。ぜひのぼってみてくださいね。
また、地下にはハプスブルク家の人々の内臓を入れた壺やペスト犠牲者の骨が安置されたカタコンベがあり、こちらも非日常な空間を見学できます。こちらは5人以上のガイドツアーでのみ見学可能。シュテファン大聖堂に来たら、地下から塔の上まで、じっくり楽しんでみてください。
- 住所:Stephansplatz 3, 1010 Wien, オーストリア
- 公式サイト:シュテファン大聖堂
オーストリア国立図書館
<出典元:写真AC>
シュテファン大聖堂の南西 ホーフブルク宮殿の敷地内にあるのが、オーストリア国立図書館。1723年に建設され、ハプスブルク家の歴代皇帝の蔵書など、20万冊以上の書籍が収められています。
最大の見所は、なんといってもバロック様式のプルンクザール。長さ80m 高さ20mの大ホールは、大理石の柱やフレスコ画の装飾など、ホール全体が見応え抜群。世界一美しい図書館とも言われています。
オーストリア国立図書館は毎日営業しているものの、10月〜5月の間は休館なので気をつけてくださいね。
- 住所:Josefsplatz 1, 1015 Wien, オーストリア
- 公式サイト:オーストリア国立図書館
ウィーン美術史博物館
<出典元:写真AC>
オーストリアの博物館といえば、ウィーン美術史博物館が有名です。ハプスブルク家が収集した、2,100点以上もの貴重な品々が収蔵されています。130年以上もの歴史を持つ、世界屈指の規模を誇る博物館です。
見所は、2階にある15世紀〜18世紀の作品群。フェルメールやレンブラントといった、巨匠の作品を鑑賞できます。中でも有名なのが、世界最多の点数を誇るブリューゲルの作品群。『バベルの塔』をはじめ、『農民の婚礼』や『雪中の狩人』など、教科書で一度は見たことのありそうな作品が数多く展示されています。
美術品の種類や数が膨大なので、1日かけてゆっくり鑑賞するのがおすすめです。日本語対応のオーディオガイドもあるので、ぜひたっぷり時間を取って楽しんでみてくださいね。
- 住所:Maria-Theresien-Platz, 1010 Wien, オーストリア
- 公式サイト:ウィーン美術史博物館
4. オーストリアのイベントといえば?
オーストリアといえば、音楽祭やマーケットなど、各地で行われるイベントも有名です。せっかく旅行に来たのなら、観光地巡りだけでなく、イベントにも参加してみましょう。ここからは、オーストリアで有名なイベントを3つご紹介します。
ザルツブルク音楽祭
<出典元:写真AC>
ザルツブルクを代表するイベント、ザルツブルク音楽祭は、オペラやコンサートなどが連日開催される、世界規模の音楽祭。プログラム数は約150種類にも及びます。各界のセレブたちも集まり、開催期間(7月下旬〜8月下旬)には約20万人もの観光客が訪れる、大人気イベントです。
チケットはオンラインで予約申し込みが可能。11月頃に公式サイトでプログラムが発表されるので、希望のチケットを選びましょう。支払い後にチケットが郵送されてくる仕組みで、Eチケットでの受取も可能。現地のチケットオフィスでも購入できますが、人気のプログラムは売り切れの場合も多いので、事前予約がおすすめです。
ウィーンの舞踏会
<出典元:写真AC>
音楽の都ウィーンは、多くの舞踏会があることでも有名です。特に冬は舞踏会シーズンで、100年以上の歴史を持つ伝統的なものから、お菓子屋さん主催のものまで、いろいろな種類の舞踏会が開催されます。
中でも、特に有名なのがオペラ座舞踏会。元々は皇室行事として開催されましたが、現在は世界中のセレブたちが集まる、格式高い舞踏会です。観光客が参加することはなかなか難しいですが、他の舞踏会であれば、入場券を購入すれば誰でも参加できます。
気になる舞踏会があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
クリスマスマーケット
<出典元:写真AC>
オーストリアの冬のイベントといえば、クリスマスマーケットです。クリスマスの約4週間前からアドヴェントと呼ばれる準備期間が始まり、その間に各地でクリスマスマーケットが開催されます。地域によって種類もさまざまで、旅行の日程に余裕があれば、クリスマスマーケット巡りをするのもおすすめです。
ウィーンで有名なのは、市庁舎広場で行われるクリスマスマーケット。約150店もの屋台が集まり、イルミネーションが施された広場は幻想的な雰囲気に包まれます。
地域によって規模の大小があるので、気になる場所は開催期日を調べておくと安心です。オーストリアの冬は、気温が平均1℃前後と厳しい寒さが続くので、防寒対策をしっかりしておきましょう。
クリスマスマーケットについて詳しくは「新しくなった「ウィーン市庁舎前広場クリスマスマーケット」」の記事もご覧ください。
今回は、オーストリアで有名な建物や観光地、人気イベントなど、さまざまな「オーストリアといえば」をご紹介しました。国全体が文化遺産のオーストリアは、本記事で紹介した有名なもの以外にも、たくさんの魅力が詰まっています。オーストリア旅行を考えている方は、本記事を参考にプランを立ててみてくださいね。
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