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【群馬県】面積の約95%が森林という、自然に溢れた上野村で私が受け取ったものとは?
こんにちは!たびこふれ編集部のシンジーノです。
群馬県の南西部にある上野村(うえのむら)というところをご存じでしょうか。
全国的知名度は高くないのですが、森の緑に溢れ、食べ物が素朴で美味しく、人が優しくて、どこか懐かしい、日本の田舎の原風景のようであり、スイスの山岳地帯にも似ている(?)とても素敵なところだったので、ご紹介したいと思います。
目次
- 上野(うえの)村とは?
- 道の駅 上野
- 上野村名物 猪豚(いのぶた)を食べてみた
- クアオルト健康ウオーキングで森を歩く
- 森林セラピーで五感が鋭くなる
- スカイブリッジから360度ぐるっと上野村を感じる
- 民宿 不二野家でマタギ料理を食す
- 道の駅 上野で買ったものを自宅で食べてみた
- 上野村へのアクセス
- 上野村の魅力 まとめ
上野(うえの)村とは?
上野村は群馬県の南西部に位置する多野郡に在する村で、群馬県内で最も人口の少ない自治体であり、人口は1,100人に満たない(2023年度)です。
そして、面積の約95%が森林という、深い緑に囲まれた静かな村です。
道の駅 上野
上野村に訪れたら必ず立ち寄るであろうスポットが「道の駅 上野」です。
上野村にはコンビニが一軒もありません。雑貨屋さんが数軒ある程度。観光客だけでなく地元の人たちの生活に無くてはならない場所なのです。
山間に在り、日本の里山の雰囲気が漂っています。
「道の駅 上野」は川沿いにあり、テラスからこのような風景を見ることができます。
訪れたのがちょうど紅葉の時期でもあり、見事な日本の里山の秋を堪能できました。
「道の駅 上野」は、群馬県の道の駅一号店です。
このお店のイチオシというと・・・
上野村名物 猪豚(猪豚)を食べてみた
上野村一番の名物、それは猪豚です。
猪豚とは?
猪豚とは、猪と豚を交配させた珍しい動物です。猪肉ならではのギュッと詰った赤身の味わいと、豚肉の脂身の甘さと旨味が凝縮された美味しさが特徴です。
育てるのが難しく、生育も豚より時間がかかるので、商業化している地域は大変少なく、日本で猪豚を養育しているのは3か所だそう(淡路島、和歌山と上野村)。上野村も生産量は年間250頭と大変希少価値のあるお肉なのです。
そんな珍しい猪豚を、ここ「道の駅 上野」では食べることができます。
ホテルのコックだった料理長が腕を振るうレストランでは、猪豚料理を中心に美味しそうなメニューが並んでいました。
今回、「秋から冬にかけて食べるならこれがおすすめ!」という猪豚肉の十石味噌鍋をいただきました。
<猪豚肉の十石味噌鍋定食1,400円>
食材も多くが上野村産。味噌も上野村名物の十石味噌が使われています。さあ、猪豚とはどういう味なのか、肉を取り出してみました。
猪のコクのある赤身と豚の甘く上質な脂身がバランスよく合体しています。
もっとワイルドでがっつり系のお肉なのかな?と思っていましたが、じゅわっと旨味に溢れながらも、軽くて後味もさっぱりしていてバクバクと食べられました。
鍋の中には思ったよりたくさんの猪豚肉が入っていて、男の私でもお腹いっぱいになりました。
味噌はやや甘めで、塩味は思ったほど強くなく、味噌汁のように全部飲み干したくなるほどの味わいある猪豚鍋でした。
店内には猪豚肉、その他加工品もたくさん売っていました。
<猪豚肉>
地元の人に大人気の猪豚カレー。これは想像以上に美味しかったです(食べた感想は後述します)。個人的にも買いです、絶対。
プレーンのカレー以外にもキーマカレー、プラムカレーなどバリエーション豊富です。
猪豚の大和煮の缶詰。いのぶたジャーキー。
上野村名物の十石味噌。甘めの麦みそで旨みが濃く、皆に愛される素朴な味噌です。
群馬県はしいたけ生産量全国4位なのだそうです(知らなかった)。上野村のしいたけの特徴は肉厚ということで、おすすめの食べ方は焼しいたけだそうです。
どうですか、このぷりぷりのしいたけ。菌床栽培、無農薬で生産されています。上野村きのこセンターでは製造工程を見学し、しいたけ採り体験することもできます。これがとても楽しかったです。クキックキッとへたをもいでいきます。クセになりそうな体験でした。
菌床栽培により、天候に左右されず、均一の品質のしいたけを安定的に生産することができます。
お店では、特売商品も並んでいて、お得にしいたけを買うこともできます。なんと1袋100円!(私も買いました)。
ミニトマトも上野村の特産で、地元でも観光客にも大人気なのだそう。
【道の駅 上野】
- 住所:群馬県多野郡上野村勝山甲131番地
- 電話:0274-59-2665
- 公式サイト:道の駅 上野
クアオルト健康ウオーキングで森を歩く
上野村は面積の約95%が森林です。
その豊かな自然を存分に活かしたアクティビティが2つあります。
まず1つめがクアオルト健康ウオーキングです。
クアオルト(Kurort)とはドイツ語で、クア(Kur)「治療・療養、保養のための滞在」とオルト(Ort)「場所・地域」という言葉が合わさった言葉で、「療養地」という意味だそうです。ドイツでは医療保険が適用されるほど正式な運動療法なのだとか。心筋梗塞などのリハビリや、高血圧、骨粗しょう症などの治療に利用されています。
上野村にはいくつかのクアオルト健康ウオーキングコースがあるのですが、今回道の駅から歩き始められる「勝山道の駅そよかぜの森コース」を実際に歩いてきました。
「道の駅 上野」がこのコースのスタート地点となります。
クアオルト健康ウオーキング認定のガイド、石井さんに案内していただきました。
歩き始める前に、クアオルトとは?得られる効果は?、留意点などのガイダンスを受け、準備体操をしていざスタート!
道の駅の向かいにある勝山の中腹をぐるっと周遊する約1時間のコースです。標高差は約130m。
コナラ、ブナ、カエデなどの広葉樹、松、杉などの針葉樹の森の中を歩いて行きます。
クアオルト健康ウオーキングはダイエットやトレーニング目的の山登りではありません。
歩く時のポイントは1つあって、1つめは「がんばらない」こと。
目標心拍数は「160マイナス年齢」で、運動強度的には55~60%で主観的にややきついと感じる状態です。これが山登りとは違う点ですが、運動強度60%位で脳の血流は最大になるそうです。へとへとに疲れないけれど夜ぐっすり眠れる適度な疲労(負荷)がこのくらいなのだとか。
2つめのポイントは「冷たくさらさら」。
歩行中、温かくなってきたら腕をまくる、首元を開けるなどします。汗が蒸発して冷たくさらさらな状態の肌を保つのがコツです。
自身の心拍数を何度も計測しながら各人のペースに合わせて歩いていきます。
コースの途中にこのような標識が数か所あります。
この地点に来たら、自分の心拍数を図ります。15秒の心拍数を数え、それを4倍して1分間の心拍数を出します。
その数値が「160マイナス年齢」に近いものであればちょうど良い強度です。 上回っていたら歩くペースを落とし、下回っていたらペースを上げるなど各人に合わせて調整しながら歩きます。
このコースは最初少し傾斜が大きい坂を上りますが、中間地点以降は比較的フラットで歩きやすくなります。
途中から尾根沿いに視界が開けてきて、風が吹き抜け、とても気持ち良いです。
ここが最高地点のビューポイントで上野村の集落を望むことができます。スイスの山岳地帯の小さい村の雰囲気に少し似ているなと思いました。
森林セラピーで五感が鋭くなる
続いて森林セラピー体験。
森林セラピーとは?
森には、人間を癒し、健康に導く力があることが実証されています。
森林セラピーは、科学的な証拠に裏付けされた森林浴です。
森を楽しみながらこころと身体の健康維持・増進、病気の予防を行うことを目指します。
森の中で呼吸法やヨガ、アロマテラピー等を組み込んだ心のリラクセーション・プログラムや、ウォーキングやノルディックウォーキングの運動を通じた身体のフィットネス・プログラムを行う森、温泉やヘルシーな郷土料理を楽しめたり、医師と連携して健康相談を行う森もあります。
森林セラピーを楽しめる「森林セラピー基地」と「セラピーロード」は、現地と都会で比較実験を行い、癒しの効果・病気の予防効果が科学的に認められたお墨付きの森です。
2006年から認定が始まり、現在では全国に63ヶ所誕生しています。森林は迷いやすい・怖い・急勾配で疲れる、などのマイナスなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、認定されている森は明るく、ロードのほとんどが緩やかな勾配です。
中には車いすでも入ることのできるバリアフリーのロードもあります。
森に訪れる人をご案内するのは、「森林セラピーガイド」や「森林セラピスト」です。
森林セラピーのプロである森林セラピーガイド・セラピストたちは、森を通じて心とからだの健康を維持・増進していくための補助と助言を行っています。
森林セラピーとはハイキングでも登山でもなく、健康のために森に入る、新しい森の楽しみ方です。(森林セラピーソサイエティサイトより引用)
こちらも森林セラピー認定ガイドさん同行で森の中に入っていきます。
上野村では、「中之沢源流域自然散策路」が森林セラピー基地として認定されています。国交省の水質調査で「関東でもっともきれいな川」として証明された神流川(かんながわ)の源流域のひとつに沿って歩くコースです。
先ほどのクアオルト健康ウオーキングコースよりももっと傾斜の少ないフラットなコースでした。
広い場所で、アルミのクッションシートを敷いて、靴を脱いで寝っ転がります。
寝っ転がって目に入る世界はこんな景色です。
呼吸がポイントなのだそうで、鼻から吸って口から吐く腹式呼吸でしっかり空気を吸って吐きます。それを続けます。
風を感じ、ぼこぼこっという川のせせらぎ、木々のざわめき、鳥のさえずりを聴きながら約15分間、ぼーっとしていました。
五感が研ぎ澄まされ、感覚が鋭敏になっていくのがわかります。ストレスやイライラがほどけていき、とてもリラックスして気持ちよくなっていきます。
朝すっきり目が覚めた時の気持ちよさに似ていました。自然(風、空気、匂い、音)の中で人間は癒されることを実感しました。
この日は、たて続けにクアオルト健康ウオーキング、森林セラピーと2つ体験しても疲れを感じることはありませんでした。これくらいが適度な運動量なのでしょう。そして夜もぐっすり眠れました。
スカイブリッジから360度ぐるっと上野村を感じる
派手な観光素材は少ない上野村ですが、村のシンボル的観光スポットが、こちらスカイブリッジです。
標高700mの山の上にある「川和自然公園」と「まほーばの森」を結ぶ長さ225mの歩行者専用吊り橋。まさに天空回廊。高さ90mからの景色は空中散歩をしているかのようで絶景です。観光スポットですが、橋を渡る料金はなんと100円。10:00~15:30の間には30分おきにしゃぼん玉が舞うそうです。デートスポットにぴったりですね。
このスカイブリッジ上からも紅葉を楽しむことができました。
村の面積の約95%が森林ということがはっきりわかります。ほんと森だらけ(笑)。
それではスカイブリッジ上からの動画をお楽しみください。
スカイブリッジには朝訪れたのですが、朝日に照らされ、山々の美しさが鮮やかに輝いていたのが、今でも私の目に焼きついています。
民宿 不二野家でマタギ料理を食す
今回泊まったのが、上野村集落のほぼ中心にある不二野家(ふじのや)です。
地元の方も宴会などで利用される人気のお宿です。
この日も宿泊、宴会で大繁盛でした。
玄関を開けると「うわっ!」
鹿、熊、狸、雉など剥製が出迎えてくれます。
そうです。こちら不二野家のご主人は現役の猟師さんなのです。
<不二野家の夕食>
夕食は、地元で採れた食材のオンパレード。鮎の塩焼き、猪豚のコロッケ、赤いも、こんにゃくの刺身、、、
どれも滋味あふれる田舎料理なのですが、中でも赤いも(右下)が絶品でした。地味な脇役ですが、ねっとりとした食感の赤いも(地元産)に甘めの味噌たれが絡まって、おかずにもつまみにもピッタリでした。
鮎でかっ!卵もありました。そしてこの宿の名物料理ともいえるのがこちら。
熊、鹿の鉄板焼き。左側の赤身肉が鹿で、右下の白い脂身があるのが熊です。この鍋は食べ方があってご主人が丁寧に教えてくれました。
先ず鍋にバターを落とし、鹿肉、熊肉を焼きます。しっかり焼いて塩コショウで食べます。どちらの肉も獣肉独特のクセはなく、美味しかったです。
鹿は赤身なのでヘルシーでさっぱりしています。熊は脂の甘みがじゅわっと口の中に広がり、赤身部分は噛み応えがあって、肉らしい肉を食べてるという感じがしました。
鹿と熊のエキスが染み出た鉄板に野菜を入れて蓋をし、固形燃料が燃え尽きるまで蒸し焼きにします。それをタレにつけてご飯のおかずとして食べます。これがまた美味い!
さらに不二野家名物のすいとん。
上野村産の小麦で作ったすいとんです。これも美味しかった。日によっては手打ちうどんで供されるそうです。すいとんは大きな鍋で登場し、好きなだけお代わりできます。(私3杯お代わりしました。)
そして不二野家の名物がもうひとつ!
夕食の席に一升瓶を抱えたおじさんが現れました。そう、こちらの方が不二野家のご主人、現役猟師の黒沢さんです。
カメラを向けたらこの笑顔でポーズ!いいでしょう~、最高です。
まるで田舎に帰省したかのようなフレンドリーで懐かしい雰囲気。
地元の方が仰っていましたが、黒沢さんは「ザ・上野村」なのだそうです。
豪快で優しくて人懐っこい、とっても素敵な人でした。(この後、地元酒「巌」1升瓶、空きました。。。)
お部屋は極シンプル。派手さはありませんが、布団はふかふかで優しく体を包んでくれ、ぐっすり眠ることができました。クアオルト健康ウオーキング、森林セラピー、不二野家の温かいおもてなしといった無敵の3点セットが効いたのかもしれません。
翌朝の不二野家を出たところから見える風景です。朝日が差して爽やかな朝です。
不二野家の朝食バイキング。これがまた最高でした。高級ホテルのバイキングとは違います。しかし、これが良いのです。
朝からがっつり。レタスが瑞々しくてパリッパリです。鮭の上にちらっと見える自家製ねぎ味噌。これでご飯3杯食べました。さらにさらに。。。
玉子を自分で好きなように調理できるのです。目玉焼き、玉子焼き、スクランブルエッグ、オムレツ、焼き加減もなんでもお好きなように。
仕事柄、いろいろな宿に泊まりますが、こんな宿、見たことありません。夕食も素晴らしかったですが、朝食も大満足でした(食べ過ぎた。。。)
何度もいいますが、最高の宿でした。また泊まりたいです。
【民宿旅館 不二野家】
- 住所:群馬県多野郡上野村川和134
- 電話番号:0274-59-2379
- 公式サイト:不二野家
道の駅 上野で買ったものを自宅で食べてみた
さて、道の駅 上野で買ったものをさっそく自宅で食べてみました。
まずは地元の人からも声をそろえてイチオシされた猪豚カレー。
じゃーん!猪豚の肉がゴロゴロとたっぷり入っています。量も220gと多め。普通、レトルトカレーのルーはは160~180g程度ではないでしょうか。
お皿にルーを盛っていると「おっとっと」と溢れそうになるほどボリューム満点です。
ルーは奇をてらわず、スパイシーすぎず、懐かしい日本のカレーの味です。
こういうレトルトカレーはどうしてもレトルトカレー臭さが出るものですが、このカレーは母さんが鍋からよそってくれたような自然な優しい美味しさでした。変に特徴を出そうと懲りすぎていない、毎日でも食べ飽きないカレーです。
地元の人イチオシの理由がわかりました。このカレーはオンラインショップでも買うことができます。
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続いて猪豚キーマカレー(560円)。
ラベルがおしゃれです。
大粒のひき肉が見えますか?食感がムキムキッと肉好きにはたまりません。これは前述の猪豚カレーに比べて洋風なテイストです。
プラム、ワイン、味噌などが入って深みのあるレストランのカレーといった印象です。こちらもお薦めです。
>>猪豚キーマカレーのご購入はオンラインショップ「十石市場」から
続いて、しいたけ生産量全国4位の群馬県。上野村きのこセンターのしいたけのお味はいかに?
特売品で1袋なんと100円。
まずは、焼きしいたけに醤油をひとたらし。しいたけの傘の裏の線(ひだ?)が見事でしょう?菌床栽培ならではの、品質の均一さと無農薬の安心安全。
食感ぷりぷり、香りが立って、新鮮さが伝わります。もう一品がこちら。
しいたけの醤油バター炒め卵とじ。個人的好みですが、味付けに塩コショウ少々とガーリックパウダーをひと振りするのがシンジーノ流です。
しいたけの旨みにコクが増して、立派なメイン料理になりうる逸品です。ぜひお薦め。
上野村はミニトマトも特産で、それを使って作られたドレッシングも評判だそうです。サラダにも良いですが、カルパッチョもおすすめだそうなので、
タコと海老に掛けてみました。トマトの芳醇な甘さとコク、さらに、にんにくが少し効いていて、とってもイタリアンです。
まさにカルパッチョにピッタリ!あ~白ワイン飲みたい。。。
十石味噌まんじゅう。
見た目、どこでも見かけるような温泉まんじゅうのように見えます。
これをパカッと割ってみると、
中の餡が黒ではなく茶色です。十石味噌が練りこんであってふんわり甘じょっぱい、でも濃すぎない上品な味で、私一気に3個食べてしまいました。いわゆるこの手の餡まんじゅうとは違う味です。周りの皮もしっとりしていて餡と皮が絶妙のバランスなんです。このおまんじゅう、レベル高っ!
<猪豚の大和煮缶詰 756円>
見てください。缶詰肉というよりは角煮です。肉がゴロッゴロ。バラ肉なのでトロトロでほろほろです。じゅわ~と旨みが口の中に溢れます。
「756円ってちょっと高いかな~」と思いましたが、それだけの価値はあります。
肉も旨いが、タレも旨い。
醤油、砂糖、酒をベースににんにく、生姜が入っており、このタレをごはんや野菜にかけても美味しいです。
こちらも地元の方おすすめの上野村産しいたけの佃煮。
これは味噌味の佃煮です。普通の佃煮に比べ、甘みが引き立ち、塩味がまろやかで柔らかく、しいたけのぷりんぷりんの食感が加わって、ごはんのおかずに一等賞!の味です。
思わずごはんをお代わりしてしまいました。
上野村へのアクセス
正直、交通の便はあまりよくありません。湯ノ沢トンネルができて随分便利になったそうですが。。。
上野村へはいくつかのアプローチルートがありますので、詳しくは下記リンクからご覧ください。
上野村の魅力 まとめ
いや~いいところでした、上野村。魅力をひと言で言うと「自然」です。
森の中にいると森の匂いがするんです。
上野村は、約95%が森林でその内約63%が落葉広葉樹なのだそうで、そのためかいろいろな木々や葉っぱの匂いがします。その中にいるととっても落ちつきます。気持ち良いのです。
これはフィトンチッドと呼ばれる樹木が発する香り成分の影響なのだそうです。
フィトンチッドとは、樹木が、有害な微生物や昆虫から身を守る為に発する物質です。
フィトンチッドは消臭・脱臭効果を持ち、空気を浄化させる力があるのだそうです。
動物の糞や落ち葉が堆積すると、悪臭が発生しそうですが、森がそうならないのはフィトンチッドのおかげなのだそうです。
目には見えないフィトンチッドの力を、上野村の森の中を歩いていると感じることができました。
森が豊かなのでしょう。この辺りはほとんど山ですが、今全国で問題になっている熊の被害は上野村ではあまり聞かないそうです。山にどんぐりやくぬぎなど食料が豊富だからなのではないでしょうか。
上野村の食べ物も美味しかった。
猪豚、しいたけ、赤いも(これ意外に美味しかった)、ミニトマト、この村ならではの滋味あふれる素材の味がしっかりする栄養豊かな食材。
上野村の後に、比較的大きな街の「道の駅」に立ち寄ったのです。
そこには群馬県全域の特産品やお土産がバリエーション豊かに並んでいました。よりどりみどりです。
しかし、そこで私はなぜか「道の駅 上野」を懐かしく感じたのです。
私が抱いたこの感情、おわかりになるでしょうか。
上野村にはコンビニは一軒もありません。平野で見られるような広い空もありません。山間の小さな世界です。
しかしそこには、どこか懐かしく、優しい、また帰ってきたくなるような、豊かな "なにか" がありました。
上野村の人口は1,100人足らずですが、外から移住してきた人が村民の2~3割もいらっしゃるそうです。
移住してきた人たちにも、上野村が持つ豊かさが見えているのかもしれませんね。
あなたも一度、上野村を訪ねてみませんか?
首都圏から距離的に近いので、マイカーで日帰りで行けますが、ぜひ泊まって夜と朝の上野村を堪能していただきたいです。
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。