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【韓国】ソウルからの日帰り地方旅は、秋の全州がおすすめ!
全州と聞いて最初に思い浮かべるのはビビンパ?食の都でもある全州市は、韓国南西部に位置する全羅北道の道庁所在地です。ソウル駅または龍山駅から全州駅まではKTXで行くことができるので、ソウルだけじゃない韓国旅行を楽しみたい方におすすめの地方都市なのです。これからの紅葉シーズンに、さくっと日帰りで出かけてみましょう!
※全州駅に行くKTXは1日23本。うちソウル駅からは5本、その他は龍山駅から(2023年10月8日現在)
目次
- 韓屋マウルを歩いてみよう!
- 迷路のような路地の穴場スポット
- 紅葉シーズンにはずせないのはここ!
- ランチはビビンパ? コンナムルクッパ?
- 韓屋マウルを一望する展望カフェ
- 時間があれば、もっと歩こう
- 全州へのアクセス
- おわりに
韓屋マウルを歩いてみよう!
韓国伝統家屋が保存されている全州韓屋マウル。全州のNO.1観光地で、数多くの韓屋が建ち並んでいます。歴史的な建物など、見るべきスポットもたくさん。ぐるっと回ってみましょう。
豊南門交差点から韓屋マウルのメインストリート、太祖路に入ります。目印は殿洞聖堂。殿洞聖堂は朝鮮時代に殉教したカトリック教徒のために建てられました。韓国三大聖堂に数えられ、ロマネスク様式とビザンチン様式が一つになった美しい建物です。
殿洞聖堂の向かいにある慶基殿は、朝鮮王朝建国の太祖・李成桂の肖像画を祀るために建てられました。
さらに進んで行くと麒麟大路の手前に梧木台があります。李成桂が戦いを終えて勝利を祝った場所として知られる歴史スポットで、韓屋マウルを一望できる高台に位置しています。
迷路のような路地の穴場スポット
メインストリート沿いにある定番観光スポットを紹介しましたが、この通りは多くの観光客であふれています。休日など、あまりにも人が多すぎて風情が感じられないと思ったら、路地に入ってみましょう。
梧木台案内所の手前の路地を抜けて少し進むとお酒の博物館があり、その先の路地に入ると全州ならではの韓屋マウル図書館があります。今回の路地歩きで偶然みつけたのですが、メインストリートの喧騒を離れて、静かに過ごせるおすすめスポットですよ。
テーマ別の分類のほか、装丁の色別に並べていたりと、ディスプレイにも凝っています。韓屋の縁側など、座ってゆっくりできるスペースもあります。
そして看板猫も!「図書館が好きな隣の家の猫」とのことです。マイペースな猫を眺めていると、のんびりとした気分になりますね。※餌をあげるのは禁止です
路地を抜けると、土塀に囲まれた大きな家があります。韓屋マウル全体的には新しく作られた韓屋が目立ち、このような土塀は韓屋マウルで唯一残っているものだそうです。
紅葉シーズンにはずせないのはここ!
韓屋マウルには銀杏の木がたくさんあり、シーズンになると黄色に染まります。今回の散策時は紅葉にはまだ早かったので、昨年11月11日に撮った写真もあわせて紹介します。
メインストリート、太祖路に入ってすぐの大きな銀杏の木。紅葉のピーク時は、誰もが足を止めて写真を撮るほど、圧巻の美しさです。
梧木台にも見事なもみじの木があります。真っ赤に染まるのが楽しみですね。
高麗時代に創建されたと伝わる全州郷校。大成殿を中心に、いくつかの建物があります。立派な銀杏の木があり、紅葉シーズンにはたくさんの人が訪れます。
昨年訪れた時には、一面の落葉が黄色いじゅうたんを敷き詰めたように美しい風景を見せていました。
ランチはビビンパ?コンナムルクッパ?
全州には美味しいものがたくさんあり、数多くの有名店があります。
やっぱり全州に行ったらビビンバが食べたいですよね。真鍮の器を色とりどりの具材が美しく彩るビビンパと、たっぷりのおかずがずらりと並びます。
한국집(Hangugjib)
- 住所:119 Eojin-gil, Wansan-gu, Jeonju-si, Jeollabuk-do, 韓国
- TEL:+82 63 284 0086
もう一つの人気料理は、コンナムルクッパ。すっきりとしたスープにたっぷり入ったしゃきしゃきの豆もやしが特徴です。ピリ辛味で目を覚ますため?飲みすぎた翌日の朝ごはんとしても定番なんですよ。
현대옥 전주한옥마을점(Hyundai Ok Jeonju Hanok Village)
- 住所:66 Omokdae-gil, Wansan-gu, Jeonju-si, Jeollabuk-do, 韓国
- TEL:+82 63 285 8989
- 公式サイト:Hyundai Ok
韓屋マウルを一望する展望カフェ
たっぷり食べて、しっかり歩いたあとは、コーヒータイム。韓屋マウルを一望する展望カフェに行ってみましょう。
建物の4・5階がカフェスペースです。4階でオーダーし、好きな席をゲットしましょう。イチオシは、オーダーカウンターの向かいにあるテーブル席。空いていたらラッキーです。
窓から爽やかな風が入り、韓屋マウルを見下ろしながら、ゆったりとコーヒーやスイーツ、アルコールが楽しめます。
5階にも上がってみてください。テラス席もあります。瓦屋根がひしめく韓屋マウルの写真を撮りながら、ゆっくりと一休みしてくださいね。
전망(Jeonmang )
- 住所:韓国 Jeollabuk-do, Jeonju-si, Wansan-gu, Hanji-gil, 89KR
- TEL:+82 63 232 6106
時間があれば、もっと歩こう
時間と体力があれば歩いてみたい、おすすめスポットを紹介します。スタート地点の殿洞聖堂から見て、豊南交差点を挟んで向かい側にある豊南門は全州城の南門。4つの門のうち現存する唯一の門です。
豊南門に沿って歩いて行くと、南部市場があります。地元の味が楽しめる食堂があるので、ランチにここまで足を延ばしてみるのもいいかもしれません。2階には青年モールがあり、若者たちの個性的なお店が並んでいます。
太祖路を東の端まで歩いて麒麟大路を渡ると、滋満壁画村があります。朝鮮戦争時に避難民が住みはじめた村で、細くて急な坂道に家が建ち並んでいます。芸術家たちが壁などに絵を描き、壁画村として観光スポットになっています。
滋満壁画村から麒麟大路に戻って南へ道なりに歩いて行くと、全州八景の一つで全羅北道有形文化財の寒碧堂があります。
その下の寒碧窟は1931年に開通した全羅線のトンネルで、ドラマ『二十五、二十一』の撮影地です。印象的なシーンで登場したので、ドラマを見られた方なら思い出すのでは?
全州へのアクセス
ソウルから全州へのアクセスは、鉄道とバスがあります。ソウル駅または龍山駅から全州駅までKTX(韓国高速鉄道)で1時間40~50分。全州駅からバスやタクシーで韓屋マウルへ移動します。韓屋マウルに行くバスが数路線あるので、駅のインフォメーションで番号と乗り場を確認してください。「殿洞聖堂・韓屋マウル」バス停が豊南交差点に近いので、ここで降りると便利です。
タクシーは乗車待ちの列ができていることが多いので、要注意です。現在、全州駅が工事中で通路がわかりいくい場合がありますので、インフォメーションで確認してください。
バスは、セントラルターミナルから高速バス、南部ターミナルから市外バスが運行していて、どちらも本数が多いです。
一般の公共交通以外に、3月から12月の期間限定で、外国人専用の全羅北道シャトルバスが運行されています。往復1万ウォンとかなりお得(2023年10月現在)。ソウル駅集合解散で、現地で4時間ほど過ごせます。詳しくはサイトをご確認ください。
>>全北シャトル運行スケジュールはこちらから ※JP(日本語)メニューもあります
おわりに
ソウル滞在中の1日、地方旅へGO!全州なら、朝出発してランチと散策を楽しんで、夜にはソウルに戻ることができます。ソウルから2時間ほど電車やバスに揺られるだけで、いつもと違う風景や食に出会えます。次の韓国旅は、ぜひ全州日帰り旅行に出かけてみてくださいね。
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あんそら
- 2005年より「あんそら」のペンネームで韓国のガイドブック(単行本)を企画・製作。2021年12月から、韓国の地方都市でのんびり暮らしています。