公開日:
最終更新日:
オーストリア料理はどんなもの? 現地食レポ付きで解説!
オーストリア料理はどんなものかと聞かれて、答えることができますか? 同じヨーロッパの料理でも、フランス料理やイタリア料理などと比べ、答えられる人はあまりいないのが現状でしょう。
この記事では、オーストリアの食文化から始まり、代表的な料理、現地で食べた本場のオーストリア料理まで詳しくご紹介します。
音楽の街・ウィーンを中心に見どころ満載のオーストリア旅行計画をしている方も多いと思います。どんなオーストリア料理が食べられるのか、予習しておくのにもおすすめですよ。
目次
<7. 【まとめ】現地で本場のオーストリア料理を楽しみましょう!>
1. オーストリアの食文化
オーストリアの主食は「パン」です。
首都ウィーンの駅構内だけでも「ANKER」という有名なチェーン店を始めとするベーカリーが、5軒ほどあります。
ベーカリーに立ち寄り、紙袋に入ったパンとコーヒーを持って仕事や学校に行く姿が印象的でした。家庭によって食文化は異なりますが、一般的に朝食と夕食が軽め、昼食をしっかり食べる習慣があるそうです。
また、カフェも日常生活の一部になっています。
ウィーンには伝統的なカフェが多く、世界的なチェーン店はあまり見かけませんでした。カフェの種類が多く、どのお店に行こうか悩んでしまいます。
実際に利用した「Cafe Central」でも、「ウィーンでカフェを選ぶのは非常に難しい」と、ウェイターさんが仰っていました。
2. オーストリア料理はどんなもの?
ヨーロッパの中央に位置するオーストリアには、周辺諸国から影響を受けたさまざまな料理が存在します。
たとえば、ミラノから伝わった「ウィンナーシュニッツェル」やハンガリーからの「グヤーシュ」、スイスがおそらく起源だろうといわれている「コルドン・ブルー」など。
中でも「ウィンナーシュニッツェル」は、オーストリアでとても親しまれています。
レストランのメニューにあるのはもちろん、周りを見渡せば、誰かしら食べているような感じでした。ファーストフードスタイルで「ウィンナーシュニッツェル」を提供するお店「WienerWald」もあるくらいです。
また、地域によって食べられる料理にも違いがあります。
例えば、ハプスブルク家の影響が強いウィーンには、「ザッハートルテ」を始めとするケーキが数多く存在します。
カフェのショーケースにずらりと並んだケーキを見ると、どれも美味しそうで、見ているだけでも幸せな気分になれました。
「ザッハートルテ」は日本でも有名です。しかし、それ以外にも見たこともないケーキがこれでもかと陳列されており、目移りしてしまいます。
ウィーンから離れ、湖に近い街・ハルシュタットに行けば、魚料理がメイン料理として多く登場します。
旧市街が世界遺産に登録されている「ザルツブルク」では、「ザルツブルガーノッケルン」という名物菓子をあちこちで見かけました。
このように、オーストリア料理は周辺の国々から影響を受け発展したものと、地域独自の郷土料理が存在します。
3. 有名なオーストリア料理はこれ!
数あるオーストリア料理の中でも、特にこれは押さえておきたいという有名なものをいくつか紹介しておきます。
ターフェルシュピッツ
牛肉を香味野菜などと合わせて煮込み、リンゴのすりおろしやホースラディッシュソース、西洋わさびを付けて食べる料理です。付け合わせにポテトが添えられることもあります。
シュニッツェル
薄く切ったお肉(豚肉または仔牛肉)にパン粉を付けて揚げた料理です。
特に首都ウィーンで食べられる「ヴィーナーシュニッツェル」は世界的に広く知られています。
グラーシュ
グラーシュは、ビーフスープまたはシチューです。肉、ジャガイモ、野菜で作られ、パプリカで味付けされています。
ハンガリーから伝わった料理ですが、オーストリアでも地域を問わず親しまれています。
ザッハートルテ
ザッハートルテは、ウィーン発祥の非常に有名なチョコレートケーキです。
ウィーンの老舗カフェ「Café Sacher」と「Demel」が、正統な「ザッハートルテ」を決めるため裁判で争ったほど。
4. 現地でオーストリア料理を食べてみました!
現地オーストリアで食べた料理はこちら!
- ウィンナーシュニッツェル
- グラーシュ
- ターフェルシュピッツ
- ピンツガウアー・カスノッケン
- サイブリング・イム・ガンツェン
- シュピナートクネーデル
- ザッハートルテ
- ザルツブルガーノッケルン
- シャウムローレ
- レーバーケーゼセンメル
- オープンサンド
ウィンナーシュニッツェル(「Figlmüller Wollzeile」にて)
ウィンナーシュニッツェルは、オーストリア料理として有名なカツレツ。
オーストリアではどこでも気軽に食べれます。その分「どのお店で食べればいいだろう」と悩んでしまう方も多いはず。
そんな方にはウィーンの「Figlmüller at Wollzeile」がおすすめ。
1905年から提供している、オリジナルの巨大ウィンナーシュニッツェルが楽しめるからです。
カツレツが運ばれてくると、その大きさに驚きました。お皿をはみ出すほどビッグなんです!
こんなにデカいの食べられるかと心配になりました。しかし、食べ始めるとその心配もすぐに吹き飛びました。サクッとお肉が柔らかく非常に薄いんです! 脂っこさもないため、胃もたれしません。レモンを絞って爽やかに食べるのもよいですし、ペッパーで塩気を加えるのもいいですね。
さらに驚いたのが、時間が経っても衣がベタつかないことです。これだけ大きいカツレツ、食べるにも時間がかかります。だいぶ時間が経って、最後の方は重いかなと思っていました。でも、食べ始めたころのサクッと食感がそのまま残っているのです。衣や調理方法が優れている証拠ですね。
お腹に余裕がある方は「ポテトサラダ」も一緒に食べてほしいです。日本のマヨネーズたっぷりなポテトサラダとは全く異なります!
かぼちゃの種から抽出したオイル「パンプキンシードオイル」が、このサラダの決め手です。とても甘く冷たいオイルが、ポテトが埋まるほど入っています。ポテトはむちむちで、ニョッキを食べているような食感です!
カツレツはもちろんですが、このポテトサラダも非常に印象的でした。
これだけ美味しい料理を出す「Figlmüller Wollzeile」は地元の人にも観光客にも大人気。予約必須です。
実は支店も本店の徒歩5分以内にあり、入れないことはありません。しかし、老舗ならではの雰囲気を体験できる本店が一番おすすめです。
平日の11時台ですら、予約なしのお客さんは本店に入店できない様子でした。公式サイトで予約できるので、席を確保してから行きましょう!
【Figlmüller Wollzeile】
- 住所:Wollzeile 5, 1010 Wien
- 公式サイト:Figlmüller Wollzeile
グラーシュ(「Wiener Wiaz Haus」にて)
グラーシュは、ハンガリーから伝わったビーフシチュー。
濃厚な口当たりが特徴で、ビールや赤ワインが飲みたくなります! お肉は柔らかいものの、芯に噛み応えもあって。しっかりとした食事を取りたいときにピッタリの料理と言えるでしょう!
濃厚なシチューにとろみをプラスしてくれる目玉焼きもいいトッピングです。
ビーフシチューをたっぷり付けて味わいたいのが、真ん丸とした「ゼンメルクネーデル(パンの団子)」。
ぎっしり生地が凝縮され、粘着力もあります! お肉やシチューが濃厚な反面、シンプルな味なので、料理全体のバランスを整えてくれている感じ。
ゼンメルクネーデルだけでも結構お腹いっぱいになるので、がっつり食べたい時に「グラーシュ」はおすすめの料理です。
このグラーシュを提供する「Wiener Wiaz Haus」は地元で大人気のお店。中心から逸れて中に入ったところにあるにも関わらず、予約や当日客で店内は満席状態でした。
店員さんが親しみやすく笑顔あふれているのも、地元の人に愛される所以だと思います。
地元密着のレストランだけあって、現金決済・平日のみ営業など少しハードルが高いですが、行く価値大ですよ! 時間があればリピートしたいと思いました。
【Wiener Wiaz Haus】
- 住所:Karlsgasse 22 1040 Vienna
- 公式サイト:Wiener Wiaz Haus
ターフェルシュピッツ(「Restaurant D'Landsknecht」にて)
オーストリアでポピュラーな牛肉の煮込み「ターフェルシュピッツ」。お肉本来の味を楽しめる料理です。
とても肉々しいのですが、シンプルな調理法なのでさっぱりしています
だからこそ、「リンゴのすりおろし」と「ホースラディッシュ」2つのソースが活躍します。
特に、リンゴのすりおろしソースが甘くゼリーのような食感で印象的でした。甘い風味を感じるお肉、新感覚です。
ほうれん草のソテーも野菜の甘みが感じられて、お肉と絶妙にマッチします。しっとり伸びる感じでお肉全体を包み込んでくれているようです。
さらに、お肉の旨みを吸収したブイヨンも絶品!
カリカリのポテトに付けて食べると、あっという間にポテトを完食してしまいました。
ターフェルシュピッツをいただいたのは、「Restaurant D'Landsknechta 」というレストラン。少し郊外にありますが、地元の若者から老夫婦までさまざまな層に親しまれていました。
見たところ、観光客は少なくウィーンの市民が普段使いするレストランという印象。こういうお店でこそ、観光の中心地では味わない料理と雰囲気を堪能できます。
料理のメニューは非常に豊富で、前菜からデザートまで本場のオーストリア料理を提供しています。観光地から離れているため、値段も良心的でうれしいです。
平日でも19時にはほぼ満席だったので、予約をして来店するのが無難です。
【Restaurant D'Landsknecht】
- 住所:Inhaber: Vancsa Ges.m.b.H Porzellangasse 13 1090 Wien
- 公式サイト:Restaurant D'Landsknecht
ピンツガウアー・カスノッケン(「Zum Zirkelwirt」にて)
ザルツブルグの郷土料理「ピンツガウアー・カスノッケン 」。
不揃いで平らな麺をチーズなど具材と一緒にオーブンで焼き上げます。ヴィーガン料理としても有名らしいです。
香ばしく焼けた表面と、ふわふわと柔らかい麺が特徴的でした。どこかハッシュドポテトに似た感じを覚えます。
薄味ですが、ペッパーを振りかけるとアクセントが加わり美味しかったです。
パスタといっても、麺は原型をとどめていません。「世界には色んなパスタが存在するな」と感じた瞬間です。
レストランは観光名所「ホーエンザルツブルク城」から徒歩圏内にある「Zum Zirkelwirt」。近くにカフェやジェラート屋もあるので、食後のコーヒー・デザートも一緒に楽しんではいかがでしょうか。
【Zum Zirkelwirt】
- 住所:Pfeifergasse 14 5020 Salzburg
- 公式サイト:Zum Zirkelwirt
サイブリング・イム・ガンツェン(「Bräugasthof Hallstatt」にて)
「サイブリング・イム・ガンツェン 」とは、イワナと呼ばれる魚のグリルです。
魚料理が少ないオーストリア。そんなオーストリアでも、湖畔の街・ハルシュタットでは新鮮な魚料理を食べれます。ハルシュタットにあるレストラン「Bräugasthof Hallstatt」の店員さんにおすすめ料理を尋ねたときも、魚料理を挙げてくれました。
魚の味付けは至ってシンプル。レモンとオリーブオイルでさっぱりといただきます。身はぷりぷりと柔らかいです。
海外にしてはボリュームも普通で、女性でも完食できると思います。男性には少し物足りないかもしれず、スープや前菜、デザートなど他の料理と一緒に食べてもよいでしょう。
私はチーズダンプリングが豪快に入ったスープをいただきました。スプーンで持ち上げてみると、スープの器と同じぐらいの幅でビックリ。
むちむちでミートボールのような感じです。ほのかにチーズのコクも感じます。これだけでもボリューミーなので、魚料理と合わせて丁度いい量になりました。
レストランはメイン通りにあり湖畔に接しているので、アクセスも眺めもいいです。
また、ホテルを併設した外観が花で装飾されており、非常に魅力的だなと感じました。立ち止まって写真を撮る方もたくさん。
レストラン入口の看板にもあるように「現金決済のみ」なので注意しましょう。
【Bräugasthof Hallstatt】
- 住所:Seestraße 120 A-4830 Hallstatt
- 公式サイト:Bräugasthof Hallstatt
シュピナートクネーデル(「Reinthaler's Beisl」にて)
シュピナートクネーデルは、ほうれん草のダンプリング(団子)です。
オーストリアでは日常的に食べられる料理の1つ。この写真のように前菜として食べたり、色んな具材のダンプリングを1つのプレートにしてメインで食べたりもします。
お団子という言葉では収まりきらないほどのサイズです。「これで前菜?」と思ってしまいました。
モチモチ、ねっとりした食感が癖になります。
「Reinthaler's Beisl」は、バイスルと呼ばれる大衆レストランで、前菜だけなど、昼間から気軽にオーストリア料理を楽しめます。
レストランのように行き届いたサービスはないですが、肩の力を抜いて、手軽な価格で楽しむにはもってこいです。
【Reinthaler's Beisl】
- 住所:Dorotheergasse 2-4, 1010 Wien
- 公式サイト:Reinthaler's Beisl
ザッハートルテ(「Café Sacher」にて)
オーストリアのチョコレートケーキといえば「ザッハートルテ」です。
甘さが際立つ普通のチョコレートケーキとは異なり、深いコクと口の中でいつまでも残る余韻が特徴的でした。
生地はしっとりしながらも、ふんわり食感もあります。
最初はケーキ単体で楽しみ、その後ふわふわとしたホイップクリームを付けて食べるのがおすすめです。
ケーキのコクとホイップクリームのマイルドさが調和して上品な風味を味わえます。
ザッハートルテに合わせて飲みたいのが、「メランジェ」。エスプレッソに泡立てたミルクを乗せた、オーストリアで有名なコーヒーです。
ザッハートルテを食べるなら、ウィーン国立歌劇場の向かいにあるカフェ「Café Sacher」は外せません。
宮殿のようなシックな赤色を基調とした店内はとても趣があります。
ウェイターさんの洗練された接客も素敵です。王室にいるかのような体験でした。
観光客でいつも行列ですが、回転は比較的早いので、それほど待ちません。
せっかくのウィーン、Café Sacherで「ザッハートルテ」を食べてみてはいかがでしょうか。
【Café Sacher】
- 住所:Philharmoniker Str. 4, 1010 Wien, Austria
- 公式サイト:Café Sacher
ザルツブルガーノッケルン(「St. Peter Stiftskulinarium」にて)
ザルツブルグの郷土菓子、ザルツブルガーノッケルン。泡立てたメレンゲを焼いて作るスフレです。その形はザルツブルグの山をイメージしているといわれています。
運ばれてきたときのインパクトが半端ないです。他のお客さんも振り返ってみるほど。隣の夫婦からは「この料理は何?」と、興味津々に尋ねられました。
とにかくふわふわで、口に入れた瞬間、空気のようにふわっと消えてしまいました。こんなメレンゲ初めてです。
サイズがとても大きいので、初めは食べられるか心配でした。
しかし、ふわふわで軽いので、いつの間にか完食! レストランのウェイターさんも、完食したのを喜んでくださいました。
この「ザルツブルガーノッケルン」を食べるなら、ぜひ「St. Peter Stiftskulinarium」に行ってください。ヨーロッパ最古のレストランとも言われ、その雰囲気は素晴らしいです。
中世にタイムスリップしたかのような雰囲気が店内に漂います。
また、ウェイターさんの接客も素晴らしいです。オーダーを伝えようとすると、「担当の人が来るまで2分待ってほしい」と言われました。そうして待つこと2分。本当に時間通りにオーダーを取りに来たのです。感動してしまいました。一流とはまさにこのことをいうのだと。
公式サイトから予約もできますよ。よく知られているレストランなので、ホテルのスタッフに予約をお願いしてみるのもありです。
【St. Peter Stiftskulinarium】
- 住所:Sankt-Peter-Bezirk 1/4, 5020 Salzburg, Austria
- 公式サイト:St. Peter Stiftskulinarium
シャウムローレン(「Ofenfrische Schaumrollen」にて)
シャウムローレンとは、筒状の生地にクリームを詰めたオーストリアの伝統菓子です。
ハルシュタットの湖畔を歩いていたら、「Ofenfrische Schaumrollen」という店に人だかりができており、そこで見つけました。
生地の真ん中から白いクリームが今にも飛び出そうな様子に注目せざるを得ません。今年のオーストリアは例年に比べて暑いらしく、ひんやり冷えたクリームが一層おいしく感じられます。
クリームはふわふわで甘さ控えめ。クリームでしっとりとした生地と一緒に食べれば、エネルギー補給にピッタリです。
【Ofenfrische Schaumrollen】
- 住所:Seestraße 179, 4830 Hallstatt, Austria
- 公式サイト:Ofenfrische Schaumrollen
レバーケーゼ ゼンメル(「Leberkas- Pepi」にて)
ドイツの軽食として親しまれているのが、レバーケーゼ ゼンメルです。
ミートローフを「ゼンメル」と呼ばれるパンに挟んだ料理でスーパーでも見かけます。
ソーセージやホットドックを紹介するガイド本は多い一方、レバーケーゼ ゼンメルはあまりピックアップされておらず残念でなりません。
甘くスモーキーなレバーケーゼが病みつきになるからなんです。はんぺんに似て柔らかい食感も忘れられません。
ゼンメルはオーストリアで定番のパン。生地に具材が入っておらずシンプルなので、このように食材を挟んで食べるのが一般的です。
レバーケーゼ ゼンメルの専門店「Leberkas- Pepi」では、さまざまなレバーケーゼ ゼンメルを提供しています。
注文すると、塊のお肉をショーケースから出し、切った新鮮なお肉をサンドしてくれます! 迫力満点のお肉を見るだけでも、ワクワクしますね。
どれを食べようか悩んだら、クラシックという定番のものを注文してみましょう。レバーケーゼ ゼンメル、本来の味を楽しめますよ。
【Leberkas- Pepi】
- 住所:Operngasse 12, 1010 Vienna
- 公式サイト:Leberkas- Pepi
オープンサンド(「Duran Sandwiches」にて)
ウィーンで人気のオープンサンド。色鮮やかで多種多様な具材がパンに乗って陳列された様子に思わず足を止めてしまいます。
ガイドブックによく取り上げられる老舗店「Zum Schwarzen Kammel」もある中で、今回は「Duran Sandwiches」というお店に行きました。
その理由は、種類の豊富さと量、そして観光客ではなく地元民が訪れる現地感です。
見てください!この鮮やかに並んだオープンサンド。サラダやお肉、お魚、ペーストと30種類以上あります。サンドを選ぶまでに、だいぶ時間がかかりました。
上からパンが見えないほど具材がたっぷり乗っていて、食べ応えがあるのも魅力的でした。
特にお気に入りだったのが、コロッケと黄色いペーストが塗られたサンドです。渋い味わいが感じられるひよこ豆のコロッケに対して、黄色いペーストはマンゴーで果物の甘みが感じられます。
意外に思うかもしれませんが、この渋みと甘みが一緒に食べると調和して美味しいのです。
ぜひ自分好みのオープンサンドを見つけてみてください!
【Duran Sandwiches】
- 住所:Mariahilfer Strasse 91, Vienna 1060 Austria
- 公式サイト:Duran Sandwiches
5. オーストリアにはどんな飲食店がある?
今回さまざまなお店でオーストリア料理をいただきました。
オーストリアの飲食店には、以下のような種類があります。
- レストラン
- バイスル(大衆レストラン)
- ホイリゲ(ワイン酒場)
- カフェ
- ベーカリー
- 屋台
地域ごとに差はあるものの、全体としてレストランが多い印象です。
レストランは午前11時ごろからオープンしています。お店によりますが、閉店時間は少し早めな印象でした(バーを併設しているレストランは除きます)。
レストランでチップは強制ではありません。しかし、クレジットカード決済をする際にもチップを入力する画面が出ます。料理や接客に対する感謝の気持ちを込めてわずかでも払うと、喜ばれました。
観光客が1番訪れるウィーンでは、老舗のカフェが数多く存在します。
とても驚いたのが、老舗のカフェにも関わらず、ドレスコードが緩い点です。お客さんの服装を見ると、短パンの方も多く見かけました。
そのような服装でも、ウェイターさんはもちろん、周りの人も気にしません。
また、ウィーンのグリンツィング(Grinzing)というエリアに行くと、ホイリゲ(ワイン酒場)が多くあります。おいしいオーストリアのワインを庶民に混じって楽しめます。
ただ1点注意が必要です。グリンツィングはウィーンの中心から離れており、地下鉄のアクセスもよくありません。バスを乗り継がないといけないため、行くのが少し大変です。
昼間からカジュアルにオーストリア料理とお酒を楽しむなら、バイスル(大衆レストラン)がおすすめ。
テラスでお酒を片手にオーストリア料理を食べれば、地元民になった気分を味わえますよ。
ベーカリーも非常に多いです。駅構内のベーカリーを始め、早朝6時ごろから空いています。
パンとコーヒーを買ってベンチで食べるもよし、列車の車窓から景色を見つつ、朝食を食べるのもよし!これもまた旅の醍醐味です。
人気のベーカリーは午前中にパンが完売してしまうことがあります。気になるパンを見つけたら、迷わず買っておきましょう。
旅の途中で腹ごしらえをするなら、ソーセージなどを売る屋台に行きましょう!
分厚いソーセージが美味しそうに焼かれていますよ。
6. オーストリア料理に合う飲み物、お酒は?
オーストリア料理に合うお酒は、ワインとビールです。
ワインでは白ワインが有名なオーストリア。
魚料理と合わせたり、バイスルでクネーデル(knödel)など前菜とペアリングを楽しんだり。
オーストリア料理には「ウィンナーシュニッツェル」など肉料理が比較的多いため、赤ワインも合います。
ビールもオーストリアでは親しまれています。特に「グラーシュ」とビールは定番の組み合わせです。レストランの方も「グラーシュにはビールだよね」と言うほど。グラーシュの濃厚な味わいにビールがピッタリなんです。
7. 【まとめ】現地で本場のオーストリア料理を楽しみましょう!
周辺諸国の影響を受けながら発展したオーストリア料理をご紹介してきました。
ウィンナーシュニッツェルやグラーシュなどオーストリア全土で食べられる料理もあれば、地域の郷土料理もあります。
たとえば、ウィーンは老舗のカフェが多く、ザルツブルグには名物菓子「ザルツブルガーノッケルン」がありましたね。
観光地としてオーストリアの魅力を堪能しつつ、現地でオーストリア料理をぜひ楽しんでみてください。
関連記事
「オーストリア」に興味わいてきた?あなたにおすすめの『オーストリア』旅行はこちら
※外部サイトに遷移しますRelated postこの記事に関連する記事
Rankingオーストリア記事ランキング
-
おぐグルメ
- 東京にある美味しい・珍しい海外グルメを食べ歩く海外グルメマニア。ブログには100ヶ国以上の世界の料理を掲載し、休日だけで年間365以上の海外グルメを開拓しています。実際に現地に行き本場のグルメも食べていて、これまでヨーロッパを中心に60ヶ国以上に渡航しています。