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タイの魅力を心から愛する現地在住者が贈る徹底観光ガイド
タイ、それは心温まる異文化体験の国です。この美しい国を訪れると日本とはあまりにも違う世界が広がり、その魅力に圧倒されることでしょう。数えきれない観光地があり、文化と歴史の多様性は、どのような旅のスタイルでも時間が短く感じられることになるはずです。
この国の真の魅力を理解するために、まずは現地よタイをよく知ることです!
タイ在住者で写真家・旅作家の大里康正による徹底観光ガイドは、タイの魅力をバンコクの有名観光地、おすすめタイ料理、観光のベストシーズン、そして注意しておきたいことに分けて、旅を素晴らしいものにするお手伝いをします。
知っているからこそ充実した観光が可能になり、そこから生まれる思い出が特別な記憶として残り続けることでしょう。ぜひ最後まで、じっくりとご覧ください。
<タイ観光で知っておきたい観光情報満載!>
目次
- 知っていた?首都バンコクの面白情報
- バンコクで巡っておきたい超有名観光地4選
- タイ料理のおすすめ「カオマンガイ」
- これは意外、タイで食べる「炒飯」は絶品
- タイ料理は麺類も外せない「紅豚ワンタン麺」
- 肉のうまみたっぷり「豚肉と野菜のグレービーソース麺」
- タイ観光のベストシーズン
- 安全で楽しい観光のために知っておくべきこと
- 最後に
知っていた?首都バンコクの面白情報
タイ観光の玄関口といえば、首都バンコクです。世界旅行者数ランキングで何度も1位になっていて、その魅力はあまりに深く多様!最初に都市圏人口が1,600万人をこえる東南アジア屈指の大都市バンコクのユニーク情報を3つ紹介します。
まず1つ目ですが、多くのタイ人はバンコクを何と呼ぶかご存じですか?実は「クルンテープ」、「クルーンテープ・マハーナコーン」と呼ぶことが多く、バンコクと呼ぶのはわりと対外的な表現なのです。
タイ観光では、バンコクのことをクルンテープと言って、ぜひ現地の人たちを驚かせてみてはいかがでしょうか。
続いて2つ目、バンコクの正式名称は何と11語で構成される121文字、世界で一番長い首都名といわれます。タイ人でもすべて言える人は極めて少ないのが現実です。
「クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット」
3つ目は、バンコクの玄関口はスワンナプーム国際空港ですが、実はバンコクにある空港はタイ国内線が主となるドンムアン空港だけです。バンコク中心部より東南へ約25kmのサムットプラカーン県にあるのがスワンナプーム国際空港で、タイ人でさえ勘違いしている人がいるほどなのです。
ちなみにスワンナプームとは、サンスクリット語で「黄金の土地」を意味しています。
バンコクで巡っておきたい超有名観光地4選
<バンコクで必見の有名観光地はとても近い距離にある>
タイ観光の出発はバンコクから!となることでしょう。バンコクには多くの観光地が集中しているので、絶好の場所といえます。その中からグランド・パレス(王宮)と、バンコク3大寺院「ワット・プラケオ(エメラルド寺院)」「ワット・ポー(涅槃仏寺院)」「ワット・アルン(暁の寺)」の合計4か所について説明します。それぞれとても近いのでおすすめです!
グランド・パレスは、バンコク市内、チャオプラヤ川の東側に位置しています。20万平方メートルの敷地内に3大寺院の1つ、ワット・プラケオ(エメラルド寺院)に隣接していて、付近はタイ仏教の聖地と呼ばれているのです。
グランド・パレスはバンコクの初代王ラーマI世によって1782年に建設されて以来、タイの王室の公式な居所として使用されています。
またワット・プラケオ(エメラルド寺院)は、ラーマI世によりタイの護国寺として同年に建立されており、とても神聖な寺院として崇拝されているのです。
あまりの煌びやかさと芸術性の高さに、これぞタイという思いに浸れることでしょう!
グランド・パレス、ワット・プラケオ
- 住所: Na Phra Lan Road, Grand Palace, Phranakorn, Bangkok 10200
- アクセス:次のワット・ポーを参照してください
- 入場料金:500バーツ
- 開場時間:08:30~15:30(入場は15:30で観光は16:30まで)
つづいて、「ワット・ポー(涅槃仏寺院)」です。
ワット・ポーは王宮のすぐ南側にあります。ラーマ3世による巨大な涅槃仏は、全長46m、高さ15mです。特に注目したいのが足の裏!仏教の世界観を真珠の装飾で表現した108の図は、その繊細な美しさに魅了されること間違いなしです。
ワット・ポー
- 住所: 2 Sanamchai Road, Grand Palace Subdistrict, Pranakorn District, Bangkok 10200
- アクセス:MRT(地下鉄)サナームチャイ駅から徒歩5分。エクスプレスボートでターティアン船着場からすぐ
- 入場料金:200バーツ
- 開場時間:08:00~18:00 ※入場時間は曜日で変動するので詳細は確認が必要です
最後に「ワット・アルン(暁の寺)」です。ワット・アルンは、グランド・パレスやワット・ポーからみてチャオプラヤ川の対岸になるので、ボートを使って移動しましょう。値段は5バーツからあり、バンコクの船旅もよい思い出になるのではないでしょうか。
ワット・アルンは、17世紀にラーマII世の統治下で建設されました。この寺院は、仏教の信仰と文化を称える場所として重要な役割を果たしています。
寺院の名前はヒンズー教の神アルナに由来していて、それが夜明けの象徴となっているのです。また、タイで最も有名な寺院ともいわれていますが、それもそのはずで実は10バーツコインにも描かれているのです。
ワット・アルンの詳細情報
- 住所:34 Arunamarin Rd., Wat Arun, BangkokYai, Bangkok 10600
- アクセス:エクスプレスボートでワット・アルン船着場へ。向かいのターティアン船着場(ワット・ポー側)から渡し船を利用するのがおすすめ
- 入場料金:100バーツ
- 開場時間:08:00~17:30
タイ料理のおすすめ「カオマンガイ」
王宮と寺院観光の次に、庶民的タイ料理の代表的なものを紹介します。タイでは有名でも日本ではあまり紹介されていないものも含みますので、お楽しみに。
まずはタイ料理の中で特に食べて欲しいご飯を2つ紹介します。最初に紹介するカオマンガイはタイの鶏ご飯で、タイ料理の定番中の定番です。知っている人も多いと思いますが、本場の味が格別なのは間違いありません。
<タイ観光で食べないなどあり得ない定番中の定番>
カオマンガイの鶏肉は、店によって個性的に調合された香辛料と一緒に茹でられ、その炊き汁を使ってご飯を炊きます。鶏肉とご飯にかけるソースは、タイの味噌や醤油、ニンニク、塩、しょうがなどを混ぜ合わせた甘辛ソース!
スープがついてくるのが一般的で、シンプルながらもタイを代表する味を楽しみましょう。
これは意外、タイで食べる「炒飯」は絶品
<なぜ、タイで炒飯なのか!?>
続いて紹介するご飯ですが、それは炒飯です。タイに来てまで炒飯?と疑問に感じるかも知れません。しかし知る人ぞ知る、タイの炒飯は本場中国や台湾に負けない味で、「タイの炒飯に外れなし」といえるほど、どこで食べても美味しい炒飯に出会えるはずです。
その理由ですが、実はタイには中国人や中国人を先祖に持つ人たちが大勢住んでいて、当然ながら炒飯は本場の作り方になっています。
もちろん単なる中国炒飯ではなく、タイ風にアレンジした調味料が使われているので、色々な炒飯を食べ比べてみるのも面白いタイ観光の一つになるのではないでしょうか。
タイ料理は麺類も外せない「紅豚ワンタン麺」
<庶民の代表的な味「紅豚ワンタン麺」>
続いて麺類ですが、まずは紅豚ワンタン麺を紹介します。豚肉を使った料理は多く食べられていますが、おすすめなのがさらにワンタンが追加された紅豚ワンタン麺です。
通常、ワンタンの中には海老が入っていることが多く、中華麺と混ぜて豚肉の食感とともに美味しくいただいてみましょう。また、タイでワンタンを利用した麺類は多く、表通りから路地裏までどこでも見つけることができるはずです。
なお、タイの麺は細麺から太麺までどれにするかを自分で選びますが、特に何も指定しない場合は、相手が外国人だとわかると店の人が適当に選んで作ってくれます。注文の心配はありません。
肉のうまみたっぷり「豚肉と野菜のグレービーソース麺」
<野菜と肉をトロトロソースで麺にからめる>
タイ料理の最後は、豚肉と野菜のグレービーソース麺です。グレービーソースとは、調理された食肉から出る肉汁をもとにしたソースで、タイ料理の中でも多くのバリエーションがあります。
醤油やオイスターソースも使い、トロトロのソースで食べる麺は絶品でぜひとも試してほしい一品です。
庶民的なタイフードを4品紹介しましたが、これらの値段は40~60バーツ程度です。現在のレートで160円~240円とお手頃なので、絶品タイ料理を楽しんでみましょう。
タイ観光のベストシーズン
<知っておきたいベストシーズンと注意すべきシーズン>
1年中観光が楽しめるタイですが、それでもおすすめシーズンと注意すべきシーズンがありますので知っておいてください。タイの季節は大きく三つに分類され、11月〜3月(乾季)、4月〜5月(暑季)、6月〜10月(雨季)といわれますが、大まかには乾季と雨季と理解しておきましょう。
ところで、タイ人の中には冗談半分にタイの季節は三つで、暑季、猛暑季、雨季だという人もいます。
おすすめの観光シーズンは乾季、注意すべきシーズンが暑季を含む4月~10月頃までです。
タイの乾季は比較的雨が少なく、同時に観光するのに過ごしやすい気候といえるでしょう。そして3月、4月頃から急に暑さが増し、そしてあっという間に雨季になります。しかし、最近のタイは雨季でも雨量が少ない日々が続くことがあるのです。それでも一度降ると、日本のゲリラ豪雨と同じだと考えてください。
日本の梅雨のような長雨ではなく、ゲリラ豪雨型でいきなり大雨となり、あっという間に水浸しということがあります。雨季にあたるシーズンなら、雨対策をしっかりしておくことをおすすめします。
もちろん、1年を通して暑さ対策と水分補給は必須です。
安全で楽しい観光のために知っておくべきこと
<知っておくべき服装とマナー 、注意事項>
最後に知っておくべきこと、それがタイ観光での服装やマナー、そして注意事項です。特に寺院観光では、既に紹介したグランド・パレスは服装に厳しく、ノースリーブやショートパンツ、他にも肌の露出が多いと判断されると入場を断られることがあります。
また、寺院では必ず靴を脱いで中に入ることになりますので、サンダルで観光している人なら靴下を準備しておきましょう。寺院で靴を脱ぐ場所は本堂やお堂の手前、あるいは階段下となり、中に入るまでの間は靴下がないと太陽で熱せられたタイルやコンクリートの上を素足であるくことになるので注意が必要です。
寺院観光のマナーです。寺院は観光することができても信仰の場であることを忘れてはいけません。
タイの寺院は、通常、撮影が可能になっています。しかしながら、場所取り、三脚を使った撮影や座っての撮影などはマナー違反になります。特にローアングルからの撮影は、盗撮と誤解される可能性もありますので、くれぐれも注意してください。
さらに気を付けるべきことでは、大声を出す、歌を歌う、おしゃべりを続ける、飲食をするなどはしないようにしましょう。
その他の注意事項として、仏教を下げずむような言動はタブーです。仏像は信仰の対象として金箔を張り付けることの他は、触ることも軽々しい行為とみなされますので、知っておいてください。
またタイには王室への不敬罪があり、外国人にも適用されます。様々な場所に国王や歴代の王様を中心とした王室関係の写真が飾られていることが多く、冗談や軽い気持ちでの貶める言動は慎まねばなりません。
指を刺したり、笑ったりすることも軽んじた言動とみなされる可能性があり、あまりひどいと逮捕の上多額の罰金もあります。日本の延長ではないことを常に意識しながら観光しましょう。
最後に
現地在住者によるタイの徹底観光ガイドはいかがだったでしょうか。タイは多様性の国であり、その美しさと魅力は自分の目で見て、感じて初めて理解できます。短期滞在から長期滞在まで、タイをゆっくりと探索する時間を持つことをおすすめします。
歴史、文化、タイ料理、自然、名所観光、マーケット散策、買い物やマッサージまで、どれだけ楽しんでも終わりはありません。そして地元の人々との触れ合いが、心に残る素晴らしい旅を作り出す方法です。ぜひ、異文化体験を通して、微笑みの国の奥深さを知ってください。
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大里康正
- 風彩光真 光と影の写真家、世界を歩く旅作家で、日本の全都道府県を3周し各地を観光取材。テレビ番組への写真提供、新聞社からの取材多数。現在はタイ在住。世界遺産を含めたタイの有名な見どころ、そしてあまり知られていない驚くような素晴らしい観光地も紹介していきますよ!