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タイ・世界遺産のアユタヤで必見!ワットプラシーサンペットの美しさと歴史
<TOP画像:アユタヤ観光で必見の場所「ワット・プラ・シーサンペット」>
みなさん、こんにちは、タイ在住写真家、旅ライターの大里康正です。タイのバンコクから近い世界遺産の歴史都市アユタヤ。いくつもの遺跡が残されている中で、一番有名な場所が「ワット・プラ・シーサンペット(Wat Pra Srisanpet)」ではないでしょうか。有名であると同時に、この場所はアユタヤの中で最も重要な遺跡となっています。
タイ語でワットは寺院を意味しますが、特にこのワット・プラ・シーサンペットこそがアユタヤ王朝の中で3人の王の遺骨を納めた特別な場所なのです。とても美しき景観が残されており、世界中から観光客が訪れる名所として、アユタヤ観光では必見!その魅力を存分に味わうためにも、ぜひ、歴史をおさえたうえで観光することをお勧めします!
目次
入場ゲート右手前でチケットを購入
<チケットを購入し係員に提示>
ワット・プラ・シーサンペットへの入場は、ゲート手前右側にある小さなブースでチケットを購入してからとなります。入場ゲート前にチケットを確認する係員がいますので、提示してください。最近のタイの主要観光地では、前とは違ってチケットを確認する係員が増えました。
特にタイは、タイ人と外国人の入場料金は違うことがほとんどなので、誤魔化しを無くすための対応です。場所によっては10倍も料金が違うことがあるのですが、せっかくの機会なので、金額を気にせず、色々と観光してみることをおすすめします。観光のさいは料金を巡って問題とならないように注意してください。
ワット・プラ・シーサンペット(Wat Pra Srisanpet)とは
<見事な3基の仏塔>
入場ゲートを入った正面に建立されている3基の仏塔。これこそがワット・プラ・シーサンペットのシンボル的存在となっています。当時のアユタヤ王朝には王宮があり、ここはその中で重要な寺院でした。
仏塔の建立はラーマティボディ2世(1472-1529)の時代といわれています。東側の2基が建立されてラーマティボディ2世の父であったトライローカナート王と、兄のボーロマラーチャーティラート3世の遺骨がそれぞれ納められました。後にラーマティボディ2世が亡くなり、最後となる3基目が建立されて遺骨が納められたのです。
観光では色々と撮影してみたいところですよね。敷地内は自由に撮影することができます。ゲートを入って横一列に並んだ3基の仏塔が一番の撮影どころですので、自分らしい構図で楽しんでみましょう。同時に世界遺産となっている遺跡を眺めていると、歴史の重みが感じられるかも知れません。
広い世界遺産の遺跡の中を歩く際の注意
<知っておきたい振る舞い>
この地に王宮を建設したのは、仏塔の1つに遺骨が納められたトライローカナート王(1431 - 1488)です。敷地内は広く、歩いてみるとその広さから当時の繁栄ぶりが感じられることでしょう。
なお、入口近くにタイ語と英語、そして日本語で書かれた看板があります。ここに観光の際の注意事項が記載されています。世界遺産を後世へ大切に受け継いでいくためにも、注意事項をしっかりと理解し、節度ある観光が必要となります。
特に数年前からは、タイで日本人の観光客が問題を引き起こしているケースが多発しています。国民の約94%が仏教徒といわれる信仰心があついタイ。
確かにここは寺院そのものではなく歴史的な遺産となります。しかし、仏教を侮蔑するような行為は特に問題となり、場合によっては警察が出動する事態にも繋がりかねません。仮に日本では問題にならない行為だとしても、海外はまったく違うということを忘れないでください。
現地の日本語で書かされた看板にも明記されていますが、ふざけて撮影した写真が大問題になることもありますので、くれぐれも軽率な行動はしないようご注意下さい。
破壊された状態のまま残されている遺跡群
<痛々しい破壊の痕跡も観光できる>
アユタヤ王朝は1765年から2年の間、侵攻してきたビルマ(現在のミャンマー)と泰緬戦争になりました。ここで敗れてアユタヤ王朝は約400年の歴史に幕を降ろします。残念なことに泰緬戦争によりこの辺りは仏像を含め、破壊されたのです。しかしながらその多くは破壊されたものの当時の建築様式が残され、歴史的価値からも貴重な遺跡となっています。
なお、観光での注意事項の中に「仏塔、仏像、壁には登らないで下さい」という記載がありますが、場所によって階段を上り、高い所に行くことが可能です。
注意すべきは遺跡の中であることを忘れずに、何事も軽々しく扱わないことです。また、さまざまな場所が状況により閉鎖されていることもありますので、必ずルールに従うようにしてください。
まとめ
世界遺産のタイ・アユタヤ観光の中でワット・プラ・シーサンペットは、古きアユタヤ王朝の様子を現代に残しているとても貴重な場所です。
世界中から多くの観光客がさまざまな撮影をしています。今の時代は、うかつなことをするとすぐに拡散されてしまいますので、特にタイで問題となる行動をしないように注意してください。同時に遺跡群の保護を念頭に置きながら、歴史ある場所をゆっくりと観光してみましょう。
ワット・プラ・シーサンペットの基本情報
- 住所: Tambon Pratuchai, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000
- アクセス:アユタヤの中心部からトゥクトゥクで約5~10分
- 入場料金:50バーツ
- 開場時間:8:00~18:00(時期により変動あり)
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大里康正
- 風彩光真 光と影の写真家、世界を歩く旅作家で、日本の全都道府県を3周し各地を観光取材。テレビ番組への写真提供、新聞社からの取材多数。現在はタイ在住。世界遺産を含めたタイの有名な見どころ、そしてあまり知られていない驚くような素晴らしい観光地も紹介していきますよ!