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ブルックリンの夏恒例、無料の屋外フェスティバル「BRICセレブレイト・ブルックリン!」へ行こう
今年で45回目を迎えたブルックリンの夏恒例のパフォーミングアーツ・フェスティバル「BRICセレブレイト・ブルックリン!(BRIC CELEBRATE BROOKLYN!)」がいよいよ始まります。
会場はプロスペクトパークのリナ・ホーン・バンドシェル。2023年の開催日は、6月7日から8月24日までです。
目次
BRICセレブレイト・ブルックリン!
<Photo courtesy of BRIC>
ブルックリンを拠点とするアート&メディア機関であるBRICが、プロスペクトパーク・アライアンスとニューヨーク市公園局の協力のもと主催するこのフェスティバルは、ニューヨークで最も長く開催されている無料のパフォーミングアーツ・フェスティバルです。夏の間、アメリカのバンドだけでなく、フランスやグァテマラ、ジャマイカやパキスタンなど多国籍のミュージシャンによる、ロックやブルース、レゲエ、ジャズなど多様なジャンルのコンサートが開催される他、ダンスや映画上映などのイベントが繰り広げられます。
今年のテーマは、「過去に敬意を払いながら、未来に目を向ける」。今年は、初めてシンガーでマルチ・インストゥルメンタリスト、作曲家であるタジャ・チーク(L'Rain)がキュレーターとして参加。プログラムに意見を反映させています。
2023年のハイライト
<Photo courtesy of BRIC>
オープニングナイトは、伝説的ブルースシンガー、タジ・マハールのライブで幕を開けます。同日には、グラミー賞受賞者のコリンヌ・ベイリー・レイも出演。17日は、「ジューンティーンス」と呼ばれる、奴隷解放記念日を祝うイベント。R&Bのスーパースター、JOEらが出演します。23日は、映画「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を見ながら、同作品の音楽を担当したジャズ・ドラマーのアントニオ・サンチェスさんの演奏を聞くイベント「バードマンライブ」。
そして同日は、日本を代表するジャズトランペット奏者、黒田卓也さんも出演します。24日は、今年のフジロックに出演予定のアンダーソン・パークとノレッジの西海岸ドリームユニット「ノーウォーリーズ」によるチャリティーコンサート(ブルーノート・ジャズフェスティバル主催)、翌日25日には、オフサイトのハイランドパークでポップアップコンサートが開催されます。
7月8日はR&Bの先駆者、ケレラと6月に初来日するリヴ(Liv.e)のライブ。13日には、ストリートダンスのダンサーで振付師、ディレクターであるレニー・ハリス率いるダンスシアターによるパフォーマンス。27日にはアメリカのロックバンド、ザ・ウォールフラワーズが出演します。
8月11~12日はヒップホップの誕生50周年を祝うイベント。19日は、イギリスのアートロックの象徴、ジョン・カールのライブ。そして、シアトルのインディーフォークグループ、ザ・ヘッド・アンド・ザ・ハートとマサチューセッツ生まれのシンガーソングライター、イジー・ヘルタイが24日にシリーズを締めくくります。
2023年のスケジュール
6月
- 7日:タジ・マハール、コリーヌ・ベイリー・レイ、ハーレム・ゴスペル・トラベラーズ、DJタラ
- 10日:ソウル・サイエンス・ラブ、オリビアK&ザ・パーカーズ
- 15日:ジェイク・ウェズリー、カラ・ジャクソン、ブライト・ライト・ブライト・ライト
- 17日:奴隷解放記念日・ユニティー・フェスティバル
- 23日:映画「バードマン」。アントニオ・サンチェス、黒田卓也
- 24日:ノーウォーリーズ、ロバート・グラスパー、BJザ・シカゴ・キッド (チャリティーコンサート)
7月
- 1日:イブラヒム・マーロフ、ハーマノス・グティエレス
- 8日:ケレラ、リヴ
- 13日:レニー・ハリス・ピュアムーブメント・ストリート・ダンス・シアター、デコラ
- 14日:ウム・サンガレ、ヴォックス・サンブー
- 15日:マーシャ・グリフィス、ブラウン・ライス・ファミリー、DJミス・ハップ・セラム
- 21日:ザ・チェルシー・シンフォニー、ルクレシア・ダルト
- 22日:アリ・セシ、ラジャ・クマリ、ロシュニ・サムラル(DJラート・キ・ラニ)
- 27日:ザ・ウォールフラワーズ、トレヤ・ラム
- 29日:リッキー・リー・ジョーンズ、ソーネッタ・デイビス、クリス・ピアース
8月
- 3日:ジョージ・ドレクスラー、シマ・ファンク、ジュリエッタ・ラダ
- 4日:インディゴ・デ・スーザ、ブンダバー
- 10日:ザ・リバイバリスツ、バンド・オブ・ホースィズ (チャリティーコンサート)
- 11~12日:BRICヒップホップ誕生50周年ウィークエンド
- 18日:iLe、ディビーノ・ニーニョ、サラ・クラチッチ
- 19日:ジョン・カール、トンバーリン
- 22~23日:アレックス・G、オールウェイズ (チャリティーコンサート)
- 24日:ザ・ヘッド・アンド・ザ・ハート、イジー・ヘルタイ
フェスティバルへの行き方
最寄りの地下鉄駅は、F・G線の7アベニュー駅又は15ストリート/プロスペクトパーク駅。どちらの駅からも、徒歩5分で行けます。
- 会場:Lena Horne Bandshell
- 住所:9th Street & Prospect Park West Brooklyn, NY 11215
開始時間はイベントにより異なるため、公式サイトを確認して下さい。イベントへの入場は早い者勝ちなので、早めに到着しましょう。開場はだいたい開演時間の45分~1時間前です。
>>BRICセレブレイト・ブルックリン!の公式サイトはこちら
▼Lena Horne Bandshell
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ナツコ・H
- 世界で活躍するジャズ奏者の夫のマネージメント、CD収録曲の作曲を手がける。NYの日系新聞でニュース記事執筆中。法律翻訳家。93年よりNY在住。