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【奄美群島】日本で最も美しい村のひとつ「喜界島」の魅力とは?
こんにちは! たびこふれ編集部のシンジーノです。
喜界島(きかいじま)という島をご存知でしょうか?
鹿児島県の南部、奄美大島から約20kmの距離にある周囲48kmの小さな離島です。
「日本でもっとも美しい村」のひとつと言われているそうです。
今回、初めて喜界島を訪れましたので、その喜界島の魅力をご紹介します。
目次
- 喜界島が属する奄美群島とは?
- 喜界島の魅力をひとことでいうと
- 喜界島へのアクセス
- 喜界島のビーチ
- 喜界島の観光スポット(サトウキビ畑の中の一本道、荒木・中里遊歩道、ガジュマル巨木など)
- 喜界島のグルメ
- 喜界島のお土産
- 喜界島の魅力 まとめ
喜界島が属する奄美群島とは?
奄美群島とは、大まかにいうと本州の鹿児島と沖縄の間に位置するさまざまな島々で、その中に8つある有人島(奄美大島、喜界島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島)を指すことが多い。亜熱帯性気候で、珍しい生物も多く生息している世界的にも珍しい地域。
今回はその中でも、まだあまり知られていない未知の島、喜界島をご紹介します。
喜界島の魅力をひとことでいうと
喜界島を表す言葉として、次のようなことが言われています。
- 「日本でもっとも美しい村」のひとつと呼ばれている
- サトウキビ畑の中をまっすぐに続く一本道が美しい
- ジャングルのような遊歩道を歩くと、木洩れ陽が心地よい
- 島の守り神であるガジュマルの巨木の存在感が凄い
<サトウキビ畑の中をまっすぐに伸びている一本道>
喜界島は1年を通して温暖でハイビスカスやブーゲンビリアなど熱帯の花々を求め、たくさんの蝶が飛び交う光景も見られます。2,000km以上におよぶ渡り蝶・アサギマダラの飛来地としても知られています。
喜界島島内を走っている風景を動画でもご覧ください。
島の高台から見渡す喜界島の風景です。
私が訪れた3月9日はサトウキビ収穫の真っ最中でした。
喜界島は南の島だと実感します。
喜界島へのアクセス
喜界島は奄美大島から20数kmの位置にあり、飛行機では約20分で到着する近さです。
離陸して水平飛行に入ったら5分もしない内に「ただいまから着陸態勢に入ります」とアナウンスがあって、機内で笑いが起こるほど。ドリンクを飲む時間もありません。あっという間に着いてしまいます。
また、鹿児島から1日1便程度フェリーが出ています。
奄美大島~喜界島の機材は小さなプロペラ機で飛びます。搭乗口は一か所のみ。尾翼側から乗ります。
搭乗シーンを動画でご覧ください。
なんと向かい合せの席がありました。ということはキャビンアテンダントのように後ろ向きに座るということです。すごっ!
では、動画で奄美大島空港~喜界島空港までの離陸、着陸シーンをご覧ください。
<喜界島へ飛び立つシーン>
<喜界島への着陸シーン>
なんと!こんな空港ターミナルビルってある?
喜界島に着いて衝撃を受けたのが、空港の建物です。
<喜界島空港ターミナルビル>
まるで、ローカル鉄道の無人駅みたいじゃないですか。これを見ただけで嬉しくなってしまいました。「いい感じだぁ~。」
こちらが喜界空港の搭乗前待合室の風景です。なんかいい感じでしょう?
喜界島の言葉で「うふくんでーた」とは「ありがとう」、「またうもーりよ」とは「またいらっしゃい」という意味だそうです。
奄美群島の中でも島によって言葉が違うのも面白いところです。ちなみに奄美大島では「ありがとう」は「ありがっさまりょうた」と言います。
喜界島のビーチ
喜界島は与論島と同じく、珊瑚礁が隆起してできた島です。特徴としては、山が少なくほぼ平らで海が青くてきれいだということです。そして毒蛇ハブがいない。これは蛇が大の苦手の私にはありがたいです。
<喜界空港からほど近いスギラビーチ>
スギラビーチを動画でもご覧ください。
スギラビーチよりももっとプライベートビーチっぽい静かな海岸もあります。
<少し奥まった所にある隠れ家のようなナガラビーチ>
ナガラビーチまでは土の道をずんずん進んでいきます。
ナガラビーチも動画でご覧ください。
喜界島の観光スポット(サトウキビ畑の一本道、荒木・中里遊歩道、ガジュマル巨木など)
ビーチが美しい喜界島ですが、その他にも癒しのスポットがたくさんあります。
サトウキビ畑の一本道(シュガーロード)
喜界島のシンボルといえば、やはりこれでしょう。
サトウキビ畑の中をまっすぐに走る一本道(シュガーロード)です。
喜界島のフォトスポットの筆頭でしょう。思わず写真が撮りたくなります。
動画でもご覧ください。
喜界島にはこの場所以外にもまっすぐに伸びた一本道がたくさんあります。ドライブにぴったりの島と言えるでしょう。
荒木・中里の遊歩道
海岸に沿い国定公園内を2kmにわたって結ぶ遊歩道で、島の人たちは「夕日の遊歩道」と呼んでいるそうです。名前の由来は荒木と中里という集落を結んでいることから名づけられました。
この遊歩道は想像以上に良いところでした。まるでジャングルの中を歩いているような自然豊かな世界です。
<荒木・中里遊歩道>
ガジュマルの木が神秘的で、島の守り神といわれるのがよくわかります。
ガジュマルの巨木
ガジュマルは、亜熱帯~熱帯地方に分布するクワ科の常緑高木。
かつてガジュマルは屋敷の防風としての重要な役割を担っていたようですが、最近では住宅環境や街並みの変化により、その役割は薄れてきました。
しかし今も島の守り神として、島民から愛されています。
珊瑚の石垣で囲われた「昔の道」
喜界島には自然豊かな場所がたくさんあります。ここもそのひとつ。
ガイドさんに「ここはなんという所ですか?」と尋ねたら「昔の道です。」と(笑)
こういうところが喜界島らしくていいです。のんびりしていて癒されます。
トトロの道
トトロが現れそうなこの道。
この道を越えた先には静かで美しい海岸があります。
魔女の木
この面白い幹をした大木。いつの頃からか「魔女の木」と呼ばれるようになったそうです。魔女が横を向いているように見えるからでしょうか。。。
喜界島のグルメ
喜界島でランチを食べたのがこの「喰い処 十兵衛」です。
喜界島はたくさんの旅人が訪れる一大観光地ではないので、食事場所も限られています。訪れる時には事前に調べておきましょう。
<島御膳2,000円(税込み)>
左上から刺身、天ぷら(牡丹防風/ぼたんぼうふう、と呼ばれるセリ科の植物)、豚骨(黒糖焼酎で煮てあってコクのある甘さで美味しい)。
下に降りて白いのがピーナツ豆腐(沖縄でいうジーマミー豆腐。まろやかでミルキーな味)、もずく(歯ごたえしっかり)、トマトのマリネ(今が旬のトマトは美味でした)、茶わん蒸し。
手作りの温かくて優しい味で、それぞれすべて美味しかったです。
喜界島のお土産
白ごま
日本のごまの自給率をご存知でしたか?
国内自給率はわずか0.1%。私たちが食べるゴ マの99.9%は海外産なのです。
その0.1%中、日本一の生産量を誇るのがここ喜界島だったのです。(知りませんでした)
喜界島は数百年以上も前からごまを栽培していました。
海のミネラル分が豊富に含まれる喜界島のアルカリ性土壌で育ったごまは、味が濃くて香りが豊かと高い評価を受けているそうです。
<炒りごま 570円>
黒糖
黒糖は奄美群島のあちこちで作られていますが、その中でも特に上質なのが喜界島の黒糖だと言われているそうです。
他の土地の黒糖に比べ、色がやや薄めです。
ミネラル分豊富でまろやかで自然な甘さが特徴です。コーヒーにも合いますよ。
喜界島の魅力 まとめ
いかがでしたか?
喜界島は奄美大島や与論島に比べて知名度も高くなく、まだまだ知られざる島です。
とても静かでのんびりしています。華やかでインパクトのある観光地はありませんが、そこが良いところでもあります。
気持ちいい時間を過ごすのに良い島だと思います。
ホテルや食べ物屋も少ないので、旅する時は事前に情報を収集しておいた方が良いでしょう。
私は喜界空港のターミナルビルを見て、すっかり喜界島ファンになってしまいました。
今回は奄美大島から日帰りで訪れましたが、次回は喜界島に泊まって何もしない贅沢な時間を過ごしたいと思います。
荒木・中里遊歩道にある海が見える場所。1日中ぼーっとしていたい場所です。
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。