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マドリードのルーフトップバーで過ごす贅沢時間
<Alvaro Lopez del Cerro © Madrid Destino>
マドリードでここ数年、雨後の筍のように増えてきたのがルーフトップバー。マドリーの中心部にある比較的高い建物の屋上や上階のバルコニーで、美しい街並みを眺めながら過ごすのがトレンドに敏感な人たちに人気です。今回は、そんなルーフトップバーをいくつかご紹介いたします。
目次
- 重要文化財シベーレス宮殿で優雅に一杯
- 芸術センターの屋上は早い時間がおすすめ
- ライトアップした王宮を眺めたいテラサ・サバティーニ
- 人気TVドラマのロケにも使われたルーフトップ
- グラン・ビアの夜景を愛でながら飲むならここ
- インフィニティ・プールがあるルーフトップも
重要文化財シベーレス宮殿で優雅に一杯
マドリード市内中心部には景観の規制があるため、高層ビルやタワマンは見当たりません。なので、そんなに高い階ではなくても意外に見晴らしがよかったりします。ルーフトップバーはSNS映えすることもあり、気が付くとマドリードのあちこちにできていました。飲み物代は多少高くつきますが、そこは場所代として割り切りましょう。
<Agustin Martinez © Madrid Destino>
マドリードのシンボル的建物のひとつ、シベーレス宮殿(旧コムニカシオネス宮殿)にテラスがあることは意外とまだ知られていないかもしれません。
この宮殿は、20世紀のはじめにマドリード中心部にすばらしい建築物を残した建築家のアントニオ・パラシオスによるものです。当初は中央郵便電話局でしたが、現在はマドリー市庁舎として使われています。なので重要文化財に指定されている宮殿の中は、無料で見学できるのですよ(8階の展望台は有料)。
ルーフトップバーがあるのは6階。入店時に最低利用料金(10ユーロ。木金土の20時以降は15ユーロ)を払わないといけませんが、会計時に飲食代から相殺してくれます。
Terraza Cibeles(テラサ・シベレス)
- 住所:Palacio de Cibeles, Plaza de la Cibeles 1, Madrid
- 公式サイト:Terraza Cibeles
芸術センターの屋上は早い時間がおすすめ
<Agustin Martinez © Madrid Destino>
私が何年も前に初めて行ったマドリードのルーフトップバーが、ラ・アソテア・デル・シルクロ・デ・べジャス・アルテスでした。シベーレス宮殿と同じく建築家のアントニオ・パラシオスの設計で、その名の通り現在も芸術センターとして使われています。
ルーフトップには人工芝や日光浴用のベッドもあり、お天気のいい日は横になってお喋りを楽しむ人々の姿も。入場には5ユーロかかりますが、ここからの眺めはとても良いのですすめです。他と同様夕方は混み合いますが、朝10時のオープンに合わせて遅い朝食を食べに行った時はガラガラだったので、狙い時かもしれません。
La azotea del Círculo de Bellas Artes(ラ・アソテア・デル・シルクロ・デ・べジャス・アルテス)
- 住所:Calle Alcala 42, Madrid
- 公式サイト:La azotea del Círculo de Bellas Artes
ライトアップした王宮を眺めたいテラサ・サバティーニ
<Alvaro Lopez © Madrid Destino>
意外と多いのが、ホテルなど宿泊施設にあるルーフトップです。たとえば、このテラサ・サバティーニは高級アパートメントホテルのハルディネス・デ・サバティーニの中にあり、目の前に広がるサバティーニ庭園とその奥に見える王宮を眺めることができます。特に王宮がタイトアップされる夜間は絶景。宿泊客は年間を通して利用できますが、一般公開されるのはカクテルバーがオープンする5月から9月の間になります。
Terraza Sabatini(テラサ・サバティーニ)
- 住所:Jardines de Sabatini, Cuesta San Vicente 16, Madrid
- URL:Terraza Sabatini
人気TVドラマのロケにも使われたルーフトップ
<Alvaro Lopez del Cerro © Madrid Destino>
スペイン広場に面するシンボル的存在の建物は、現在550もの客室を持つホテル・リウとして営業中。マドリード中心部の中では高層の建物です。
よって眺めもよく、26階にあるルーフトップバーは人気があり、TVドラマの撮影などでも使われています。下が見えるガラスの床にガラスフェンスの一画があったりと、高いところが怖い人にはちょっとスリリングかも。
宿泊客以外は入場料が必要です(月曜日から金曜日の11:00~17:00は5ユーロ、17:00以降は10ユーロ、土日祝日は10ユーロ)。
360º Rooftop Bar
- 住所:Hotel Riu Plaza de Espana, Gran Via 84, Madrid
- 公式サイト:360℃ Rooftop Bar
グラン・ビアの夜景を愛でながら飲むならここ
<Agustin Martinez © Madrid Destino>
スカイバー&レストラン・ピカラガルトスは、マドリードの目抜き通りグラン・ビアにあるホテルNHコレクション・マドリード・グランビア内に位置します。スカイバーがあるのは9階です。ここから見下ろすグラン・ビアの夜景はキラキラ。夏の夜に冷たいカクテルを片手に眺めたいですね。
Picalagartos(ピカラガルトス)
- 住所:Hotel NH Collection Madria Gran Via, Gran Via 21, Madrid
- 公式サイト:Picalagartos
インフィニティ・プールがあるルーフトップも
ほかにもたくさんあるので、5つだけ箇条書きで書き留めておきます。
- La Terraza de Indigo:ホテル・インディゴ内にあり、インフィニティ・プールも併設
- Nice To Meet You Restaurant & Lounge:スペイン広場近くのディア・ホテル・マドリードの14階にある
- Radio Rooftop Bar:サンタ・アナ広場にあるホテル・ミ―・マドリード・レイナ・ビクトリアの屋上にある
- La Terraza:ゴージャスな5つ星ホテル、ザ・プリンシパル・マドリード内にある
- Terraza de Oscar:チュエカ地区のデザインホテルにあり、小さなプールも併設
バーでも、昼間はコーヒーやケーキがあったり、どの時間帯でもノンアルコール飲料もありますので、お酒が飲めない人でもOKです。次回のマドリード滞在では、ぜひお気に入りのルーフトップを見つけてみてくださいね。
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田川敬子(Keiko Tagawa)
- 1996年スペインにひとめぼれ。以後何度も渡西し、2002年春に夢がかなってスペインで日系企業に就職。その後現地企業を経て、現在はオリーブオイルソムリエ/テイスターやライターとして活動中。