タイでけた違いのカモメの大群!餌やりができるユニーク観光

「バンプー保養地」は、バンコクに隣接するサムットプラーカーン県の有名観光地の1つです。ここには季節限定で飛来してくるカモメの大群がいて、飛び交う姿は大迫力!楽しみ方の一つがカモメたちに餌をやることで、多くのタイ人が観光にやってくるのです。

時に頭上スレスレを飛びながら、大きく旋回してきて餌を求めるカモメたちと過ごす時間は、仏像やタイ料理、マッサージだけではない面白さを体験できることでしょう。

また、隣に広がるマングローブ林には、蛍光色のように鮮やかな珍しいカニや、日本ではなかなか見ることが無い巨大なトビハゼが多数生息しており、こちらも観光では必見です。

目次

バンコク近郊の有名観光地「バンプー保養地」

バンプー保養地
<タイ人の憩いの場で楽しもう>

バンコクの中心部から約30kmの距離にあり、近年注目度が高いのがサムットプラーカーン県です。大きな工業地帯がありそこには日系企業が多いことからも、日本から仕事に来ている人が多数となっています。

また、バンコクの不動産価格の高騰から、アクセスが便利で住みやすいサムットプラーカーン県の人気が高まっているのも理由の一つ。

そのサムットプラーカーン県の海沿いにあるのが「バンプー保養地」です。バンコクからさほど遠くないことから、カモメたちが飛来して来る季節になると多くのタイ人が観光に訪れ、飛び交うカモメたちとの交流をする「憩いの場」ともなっているのです。

具体的なアクセスと、実はあまり知られていない日本との歴史については段落の最後に掲載しますので、どうぞ最後までご一読ください。

バンプー保養地

  • 住所: 164 Moo 2 ,Tambon Bangpoo, Sukhumvit Rd, Amphur Muang, Samutprakarn 10280
  • 営業時間:6:00~20:00
  • 入場料金:無料

バンプー保養地で飛び交う無数のカモメたち

最初にバンプー保養地に飛来するカモメの大群についてです。カモメたちはいつ、どこからやってくるのでしょうか。

カモメたちは毎年11月頃から飛来し、飛び去って行くのは翌年の5月頃となります。遠くはチベットやモンゴルから飛んで来て越冬。その間はバードウォッチングや餌やりを楽しめる期間限定の絶好の観光地となるのです。

観光客が楽しめる場所は、正面ゲートを通ってから奥に見える島につながるスクッター橋の両側です。そこでは低空飛行や旋回するカモメたちで大賑わい。そのあまりの数の多さに圧倒されることでしょう。

ユニーク体験、カモメに餌

バンプー保養地
<ぜひとも挑戦、飛び交うカモメに餌の手渡し>

カモメの大群の撮影はもちろんのこと、大きな楽しみの一つが餌やりです。スクッター橋の上には小さな売店もあり、そこで手軽に餌を購入することが出来ますので、特に何かを持ち込む必要はありません。

大人から子供まで、橋の両側で行われる餌やり。伸ばした手から見事に餌をキャッチして飛んでいくカモメたちは大きく旋回し、何度も餌を求めてやってくるのです。

一定方向で飛び続けるカモメたちが、人間の伸ばした手をめがけて飛んでくるということはかなりの低空飛行!目の前や頭上スレスレをあっという間に通り過ぎていくのです。

カモメたちはとても器用に飛び交っているので、人間と接触し人がケガをしたという話は今のところは聞いたことがありません。しかしながら少し心配という人は、帽子に手袋、そして長袖を着用しましょう。

また、カモメの餌が販売されている付近には水道水があり、観光の終わりに手を洗うこともできます。汚れが心配な人は利用して下さい。

器用に餌を持っていくカモメたちを眺め、楽しみ、そして絶妙なタイミングでの撮影に挑戦してみてはいかがでしょうか。

歩いてみようマングローブ林のユニークな生き物たち

バンプー保養地
<まるで蛍光色のカニや巨大なトビハゼ>

カモメの大群を十分に楽しんだ後は、門を出て左側に広がるマングローブ林に足を進めてみましょう。そこに広がるのは人々によって植樹されたマングローブ林で、トヨタグループを主体とし2005年から行われているプロジェクトになります。

マングローブ林プロジェクトは現在も進行中です。一部の敷地内では板を渡した場所があり通ることができますが、時間帯によっては満潮により歩けなくなる場合もあります。また、ところどころ壊れている、枝が出ている場所もありますのでくれぐれもケガには注意をして下さい。

他にはしっかりと舗装された桟橋を通り海側に進むと、そこに赤や青がまるで蛍光色ともいえるたくさんのカニや、日本では見ることが出来ない巨大なトビハゼたちの生活ぶりを見ることができます。歩き回って餌を探す姿はとてもかわいらしいので、こちらも観光することをお忘れなく!

門の外の駐車場付近にはトイレがあり、気持ち程度のチップで利用することが出来ます。また売店や食堂が複数あり、休憩をしながら食事ができて、飲料水を買うこともできます。暑い南国のタイ観光ですので無理のないように、楽しい時間をすごしましょう。

バンプー保養地の場所と歴史

バンプー保養地
<行き方と日本との関りがある歴史>

それではバンプー保養地の場所と、日本との関りがある歴史についてです。まずはアクセスですが、バンコクにあるチャトチャック市場から冷房車145で終点のサムットプラーカーン市内で下車し、そこからタクシーで約25分となります。

保養地の入り口には、大きな鳥の像があります。ここがタイ人のための保養地として整備されたのは1934年のこと。

その後日本との関わりを持つことになったのは1941年です。鳥の像の奥に見える白い門の先のスクッター橋付近に、旧日本軍約1000人が上陸したのは真珠湾の攻撃日である12月8日でした。しかしながらすぐにタイ政府と協定が結ばれ、戦闘状態にはなりませんでした。このように過去の戦争に関係する場所であっても、日本との関わりが生まれていたことはあまり知られてないのです。

この場所に日本人が上陸していた、それを知るだけでも観光の面白さ、深みが増すのではないでしょうか。現地を歩く際には思い出してみてください。

まとめ

タイでカモメの大群を楽しめる観光地「バンプー保養地」は季節限定のお楽しみ。カモメがいない時期であっても、マングローブ林でユニークな生き物たちを眺め、タイランド湾を楽しむことができます。

ぜひ、一般的なタイ観光とは一味違った面白さを、体験してみてはいかがでしょうか。

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大里康正

風彩光真 光と影の写真家、世界を歩く旅作家で、日本の全都道府県を3周し各地を観光取材。テレビ番組への写真提供、新聞社からの取材多数。現在はタイ在住。世界遺産を含めたタイの有名な見どころ、そしてあまり知られていない驚くような素晴らしい観光地も紹介していきますよ!

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