インドのトライバル博物館に行ったらエンタメだった

オブジェ

インドは他民族、他宗教、多言語国家と言われていますが、単一民族が90%以上を占める日本人にとって「多民族」と言われてもその違いにピンとこない人がほとんどだと思います。

先日、インドのボパールにあるトライバル(民族)博物館を訪れてみた所、驚くほどエンタメだったことと日本人の感覚にはない「多民族国家の今」を垣間見たのでレポートします!

目次

インドのボパールにあるトライバル博物館にいってみた

トライバル博物館

インドMP州(マッディヤプラディッシュ州)にあるトライバル博物館に行ってきました。MP州は、インドの中央に位置する州で多数の民族・部族が住んでいる場所です。インドの主な民族はアリーア族、ドラヴィタ族、モンゴロイド族などがいますが、全人口が13億を超える巨大な国ですから、一つの部族の人口をとっても日本の一つの県と同じぐらい人数がいたりします。

ドラヴィタ族の中に位置するゴンド族をはじめ、この博物館ではバイガ族、サハリア族、ビル族、コルク族などの居住の様子や、精神世界、文化の展示物が建物の中にひしめきあっています。

マッディヤプラディッシュ トライバル博物館 (Madhya Pradesh Trbal Museum)

  • アクセス:ボパール駅から車で16分、Raja Boj International Airport 空港から車で25分
  • 営業日:火曜日から日曜日 (月曜日・祝日は定休日)
  • 営業時間:12:00~19:00
  • 公式サイト:Madhya Pradesh Trbal Museum

トライバル博物館はまるでアート

トライバル博物館

日本でいうところの民族博物館。私は中学生の時に社会見学で訪ねたっきりの感覚でした。今回はボパール探検と称していろいろなボパールの名所や見どころを回っていたのですが、この民族博物館は口コミ13,000件以上あり、星4.7とGoogleの中でも高ランクで期待していました。

到着して、まずその建物のデザインから楽しめそうな雰囲気がします。民族物産展は、インドの主要都市に行くと「北海道物産展」のように開催されている事が多いのですが、そのアート性は外国人の私でもすごく興味深いものです。

入口のデザインでもアートが好きな人は、たまらないと思います。

トライバル博物館

外観からこんな感じです。

トライバル建物の中は5つのテーマに分かれています。「文化、生活、美学、精神世界、スポーツとゲーム」 です。

入口を入るとまずは大きなオブジェがお出迎え。

トライバル博物館

そして、文化コーナーに入るとこの独特の世界観!

トライバル博物館

自然崇拝をしている神様を模したいろいろなモニュメントが土や紐、木などで作られています。建物の中はすべてライトアップして演出されており、写真はどこでもOKとなっていますがビデオ撮影は禁止です。

トライバル民族のスピリチュアルワールド

トライバル博物館

トライバルスピリチュアルとは、部族が信仰している神様を祭った行事やそれを模したものを指しています。日本でいうお地蔵様の存在とか、昔話にでてくるような世界です。

私はアーユルヴェーダを勉強していることもあり、スピリチュアルと看板をみてなんとなくワクワクしてしまいました。

自然と調和して生活している部族の生活や文化を、インド人同士で理解する作られた博物館です。

インド人の主人も、まったく知らない事ばかり。たくさんのインド人家族が訪れていて、楽しそうに勉強している光景があちこちで見られました。

日本なら、例えば各地の郷土資料館などでは、昔の時代の人々の生活を勉強することはあっても、現代の日本人を勉強することはありません。しかし、インドの場合は現在実在する民族の勉強なのです。

同じインド人、といっても文化が全く違うのでそれを学問として学ぶ必要があるのですね。

日本人にとっては想像を絶する多民族国家のあり方です。

トライバルスピリチュアルゴッド

これも、まるでアニメのワンピースの世界です。インドの神様と称される石や人形はどことなく愛嬌があります。これらは現代のトライバルスピリチュアルゴッド(民族の神)のような存在としてつくられているのだとか。

オブジェ

たくさんの土でできたランプを山ほど積み上げて作ったオブジェ

スピリチュアルのコーナーは哲学的なデザインやオブジェが多く、まるでアート美術館にきたかと思ってしまうくらいです。

チャイ屋

軽食コーナーも充実しています。写真はチャイの屋台。ここでは他にインドのスナックが食べられますが、オープンカフェのようになっているので、食べ物を持参しても十分に楽しめる所です。

インドのトライバル博物館の見どころ

現在の少数トライバル人口は、主要のものを除いても約100万人を超えると言われています。これは千葉県の人口より多い事になります。彼らの存在を知ってもらうために作られたトライバル博物館。インド政府が中心になって多民族国家をどうまとめていくか、インドの真ん中にあるボパールで実感させられました。

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田澤ともき

アーユルヴェーダがきっかけでインド在住。ハイテクから古代伝統まで、100人100色楽しめますよ。インドならではの出来事や、インド生活についてお届けします。

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