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ブラジルでブラジル音楽の生体験をしてみよう
こんにちは。オシャラです。
ブラジルに来たらぜひ一度は体験していただきたいのが、音楽鑑賞。コンサートホールや音楽フェスに行くのもよし、ライブハウスやバーで聞くのもよし、街角でたまたま出くわしたサンバを聞くのもよし。ブラジル音楽のことをよく知らなくても、ぜひ生で聴いてみてください。音楽が好きな人なら、絶対楽しめるはずです。
コロナが猛威を振るっていた時期は、音楽を聴きに行くという行為自体ができなくなり、ブラジルでもライブハウスやバーなどが店を閉めざるを得なくなってしまいましたが、2022年以降コロナ収束につれて徐々に活気が戻り、今ではコロナ以前の状況に戻っています。
というわけで、サンパウロで筆者も大好きなブラジル音楽が聴ける場所をご紹介したいと思います。
目次
- 多彩なブラジル音楽
- サンパウロで聴ける音楽
- サンパウロでブラジル音楽が聴ける場所 1. カーザ・ジ・ショー(コンサートホール)
- サンパウロでブラジル音楽が聴ける場所 2. 日曜日の街角
- サンパウロでブラジル音楽が聴ける場所 3. その他バーなど
- サンパウロでナイトライフを楽しむ場合の注意点
- まとめ
多彩なブラジル音楽
ブラジル音楽といえば、すぐ浮かぶのがボサノバではないでしょうか。ブラジルに行けば必ず聴ける音楽だと外国人観光客が思いがちですが、残念ながら、ボサノバはジャズクラブや観光客向けレストランなどでしか耳にすることはありません。
そもそもブラジル音楽とは、ヨーロッパ(ポルトガルを代表とする)とアフリカのリズムがミックスされたものが原点で、そこに20世紀、アメリカ合衆国の音楽の影響を多大に受けてできあがったものが今のブラジル音楽です。
また、地方によっても耳にする音楽は異なります。サルバドールに行くと、アフリカルーツのアシェ音楽がメインであり、ペルナンブーコなど北東部へ行けば、フォホーなどが主流です。さらにリオに行けば、サンバから派生したパゴージが週末になると町のあちこちで聞こえてきたりして、まさに多民族国家だからこそなせる音楽の多彩さが特徴です。
サンパウロで聴ける音楽
ブラジルで音楽の町といえば、リオのイメージがあります。サンバやボサノバ発祥の地であり、その後もいくつもの音楽ムーブメントを起こしているので、もちろんその通りなのですが、サンパウロだって負けてはいません。なんといっても、ブラジル最大の都市なので、全国各地の音楽が集合しているといっても過言ではないからです。
選択肢の幅が広いという意味では、サンパウロで聴くのをおすすめします。観光客が手軽に聴ける音楽としては、ボサノバ、サンバ、ショーロから、ブラジル大衆音楽(MPB)などがあります。
サンパウロでブラジル音楽が聴ける場所 1. カーザ・ジ・ショー(コンサートホール)
ブラジル音楽が好きな旅行者にとっては、憧れのMPBやサンバ歌手のコンサートを現地で見たいと思うのは当然だと思います。そういう場合は、サンパウロのカーザ・ジ・ショーの公式サイトをチェックしてみてください。人気歌手やバンドの場合は、発売後すぐに完売してしまうことも多いですが、タイミングがうまく合えば、大好きな歌手のライブが見られる可能性もあります。
私事ですが、先月11月、約10年ぶりにカエターノ・ベローゾのコンサートに行ってきました。コンサートに行くこと自体がめっきり減ってしまっていた上に、サンパウロで大きなコンサート会場に行くのは初めて。不慣れになっているうえに1人だったので、緊張して出かけたのですが、結果的には心配は全く無用でした。
ここで、ブラジルでコンサートに行く手順を簡単に説明しておきます。
まずチケットですが、インターネットでしか購入できません。基本ブラジルでは、海外のクレジットカードがはじかれることが多いのですが、大抵のチケット販売サイトでは問題なく購入できるようです。チケットはプリントすることもできますが、携帯で電子チケットを提示して入場する人が大半です。
ブラジルのコンサートホールはカーザ・ジ・ショーと呼ばれるものが多く、指定席はテーブル席のものが主流です。中にはスタンディング席と指定席からなっている所もあります。指定席は大半がテーブル席で各テーブルに6席ほどあり、飲食ができるようになっています。
料金は学割があり、大人料金の半額です。学割制度があるためか、大人料金が少々割高。またスタンディング席よりも指定席の方が高く、例えばカエターノのコンサートの時スタンディング席を購入したのですが、264レアル(日本円で約6,770円/12月10日現在)でした。テーブル席だと一番安いところでも、この倍近くの値段になります。料金は当然ながらアーティストによって値段が変わりますが、有名歌手の場合は、日本のチケット代とたいして変わらないと思っていたほうがいいでしょう。
当日は、開演2時間前から会場入りができるので、ビールなどを飲んで歓談している人たちが大半です。私は1人だったので開演ぎりぎりに入り、コロナ感染予防のため(コロナが不安なら行くこと自体が間違っているのですが・・・)人がまばらな後方で見ることにしました。
ブラジルは時間厳守の国ではありませんが、開演時間にひどい遅れは基本的にありません。そしてブラジルのコンサートの醍醐味は、聴衆が一体となってヒット曲を大熱唱すること。ちなみに、カエターノのコンサートも凄かったです。歌手が誘導して観客に1曲歌わせたり、観客が自発的に歌うのを眺め聴いたりするという光景は日本では珍しいと思いますが、こういうやり取りはファンにはたまらない喜びです。
開演するまでの待ち時間は1人だと少し寂しいですが、今は携帯もあるし時間も潰せます。機会があれば、ぜひ一度はコンサートに行ってみてください。
サンパウロで有名なカーザ・ジ・ショー(コンサートホール)
【エスパッソ・ウニメジ(Espaço Unimed)】
- 住所:R. Tagipuru, 795 - Barra Funda, São Paulo - SP, 01156-000
- 公式サイト:Espaço Unimed
【カーザ・ナトゥラ・ムジカウ(Casa Natura Musical)】
- 住所: R. Artur de Azevedo, 2134 - Pinheiros, São Paulo - SP, 05404-005
- 公式サイト:Casa Natura Musical
【トウキョウ・マリン・ホール(Tokyo Marine Hall)】
- 住所:R. Braganca Paulista, 1281 - Varzea de Baixo, São Paulo - SP, 04727-002
- 公式サイト:Tokio Marine Hall
サンパウロでブラジル音楽が聴ける場所 2. 日曜日の街角
わざわざお金を払わなくても、街角でも十分楽しめることだってできます。週末のサンパウロ、パウリスタ大通りの歩行者天国、フェイラ(市)、人が集まるレストラン街などを歩くと、必ずブラジル音楽の生演奏を見ることができます。
日曜日のサンパウロ、路上でブラジル音楽が聴ける場所
【パウリスタ大通りの歩行者天国】
- 住所:Av. Paulista
- 最寄りの地下鉄駅:ブリガデイロ駅、トリアノン・マスピ駅、コンソラサォン駅
【ベコ・ジ・バッチマン(バットマン)】
サンパウロでブラジル音楽が聴ける場所 3. その他バーなど
もちろんバーやライブハウスなど音楽を楽しめる場所はたくさんあるので、好きなジャンルの音楽を聴きに行くのも楽しいと思います。週末のバーはとにかく満員で、盛りあがること間違いなしです。
サンパウロでナイトライフを楽しむ場合の注意点
ライブなどはどうしても夜になってしまうので、見に行くときは、治安の面で日中以上に用心をしなければなりません。ましてや、決して治安が良いとはいえないサンパウロでのナイトライフ、油断は禁物です。
夜出かける時の注意点としては
- 移動はタクシーかウーバー
- 出来るだけ身軽な服装
- 貴重品は必要以上に持ち歩かない
- かばんはいつも肌身離さないこと
上記の最低限の注意を払っておけば、トラブルに巻き込まれる可能性は低くなると思います。日本だと、そこまで慎重にならなくてもいいのかもしれませんが、ブラジルでは楽しいイベントが頭痛の種にならないようにするためにも、安全対策は常に念頭においておくことが大切です。
まとめ
以上、サンパウロで音楽体験ができる場所をまとめてみました。現地で生の音楽が聴けるという体験はなかなか貴重です。ぜひ聞きに行ってみてください。
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オシャラ
- ブラジル在住19年。今はサンパウロに住んでいます。現地ならではの旅情報を発信していけたらと思います。