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ヒンドゥー教寺院の本気。まるでテーマパーク!
インド担当の田澤ともきです。今年のディワリ(ヒンドゥー教のお正月のようなお祭り)シーズンは、各地でコロナ前と同じぐらい盛り上がり、日本からインドに訪れる人も徐々に増え始めています。
日本では見かけるマスクですが、私の住んでいるデリーでは自由意志でしている人もいればしていない人も。建物や病院への規制はありますが、基本的に外を歩いている人でマスクしている人はみかけなくなりました。
海外旅行者がほとんどいなくなって早3年。その間、何もしていなかったわけではありません。インドの各地でいろいろな場所がリニューアルされていて、かなり賑わいを見せている場所もあります。
今日はその1つ、リニューアルされたヒンドゥー教のお寺マハカレシュワル寺院をご紹介します。宗教の概念がかわります!
目次
マッディヤプラディッシュ州ってどこ?
マッディヤプラディッシュ州は、インドの中央に位置する州です。マッディヤというのは「中央」を意味します。州都はボパール。チャッティスガール州と分離する前はインドの中で最も大きい州でした。
現在は、2番目に大きな州となっています。西はラジャスターン州、東はチャッティスガール州、北はウッタルプラディッシュ州、南はマハラシュトラ州、と他の州との隣接が最も多い州です。有名な観光地としては、ボパールのサーンチやチャッタルプルのカジュラホなど。しかし、いずれも海外からの観光客はあまり見かけません。穴場中の穴場です。
この州は国の真ん中ということもあり、自衛隊の軍事施設も多くあります。人口は7,200万人を超えます(さすが中国を抜くだけあります。)
ヒンドゥー教の聖地 Ujjain とは
MP州(マッディヤプラディッシュ州)には数々のヒンドゥー教のお寺が立ち並んでいます。
ヒンドゥー教の聖地と言われている理由は、ここに流れているクシプラ川が聖なる河と呼ばれ様々な神話がここにあります。
インドは今でも宗教の影響がまだまだたくさんある国です。日本の宗教観と全く違います。アイデンティティーというか、宗教=自分のルーツみたいな考え方をしている人が多くいるように感じます。
Ujjainは4年に一回訪れる「クンブ・メーラー」が行われる街で、シヴァ神のシンボルが置かれている街としても有名です。紀元前6世紀は、この真ん中にあるUjjainが首都だったという背景から、たくさんのヒンドゥー教の建物を見ることができます。
Mahakaleshwar寺院とは
シヴァ神のお寺でもあるマハカレシュワル寺院ですが、マハとは偉大なる、カレシュワルとはシヴァ神を意味します。この街に住む人々は、シヴァと言わずにマハジと呼んでいます。
インド中でシヴァのもっとも聖なる住居として、12のシヴァリンガを設けましたがその1つがマハカレシュワル寺院にあるのだそうです。
以前は、建て直す前で非常にぼろぼろのお寺でしたが、いつも人がいっぱいいるお寺です。ここに流れているクシプラ川が聖なる川とも呼ばれています。
マハシバラトリと呼ばれるシヴァの結婚式の日は盛大な賑わいになるのだそうです。
みてください!この素晴らしいシヴァ神の佇まいを!
これは入り口の写真です。このお寺の周りはこのような神様を祭ったテーマパークのようになっていて、全て入場無料となっています。
これも違う所にあるシヴァ神。どれだけ大きいか下にいる人達の大きさでご想像ください。
こちらは、川の向こう側からこのお寺をみた風景。クシプラ川にそってキラキラ輝くライトは毎晩照らしています。
シヴァ神と噴水、その周りには4匹の猛獣がいてシヴァ神を見つめています。お寺自体は1200年ごろ建てられたのですが、イスラム教に破壊されて3回建て直しされています。
ヒンドゥー教寺院の本気。まるでテーマパーク!
こんなヒンドゥー教のお寺がみんなが来れる一大テーマパークにした理由は、1つは地元の観光スポットにしたいから、とこうした建物で権威を表したかったのかなと思っていました。神様の存在は、目に見えないものを目にみえるようにした、とも言われています。
歴史が繰り返される中で、現代によみがえるシヴァのお寺は美しく、そして驚くほど強い印象がありました。
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田澤ともき
- アーユルヴェーダがきっかけでインド在住。ハイテクから古代伝統まで、100人100色楽しめますよ。インドならではの出来事や、インド生活についてお届けします。