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コロンビアのコーヒー農園ツアーへ【キンディオ州サレント】
皆さんコーヒーはお好きでしょうか?コロンビアのコーヒーといえばエル・パライソ農園のコーヒーも有名ですね。
今回は私はコロンビアの南部にある、サレントという村のオーガニックコーヒー農園でのツアーに参加しました!とても雨の多い地域で、コーヒーがぐんぐん育ちます。コーヒー豆のピッキング体験もさせてもらいましたが、とても綺麗な真っ赤なコーヒー豆が印象的でした。
目次
- 今回お邪魔したコーヒー農園 Finca El Ocaso Salento
- コーヒー農園ツアーの参加の方法
- コロンビアのコーヒーを知るための3つのポイント
- コーヒー以外もあるある!サレントの魅力
- 最後に
今回お邪魔したコーヒー農園 Finca El Ocaso Salento
サレントは、後ほど紹介する"ココラ渓谷"というとても大きな観光名所が近くにあるため、世界中から観光客が集まります。
観光資源がたくさんあるため、コーヒー好きの人々はいくつもあるコーヒー農園を回ってコーヒーを飲み比べたり、ココラ渓谷でハイキングをする人々がいたりと楽しみ方も様々です。
そして、サレントから行けるツアーにも色々な種類があるのですが、その中の1つで人気なのはやはりコーヒー農園ツアーです。
他には、はちみつ農園訪れることができるツアーなどもありました。コーヒー農園とはちみつ農園は隣接されていることが多く、一緒に1日で回ることもできたりしますよ。
ツアーの中では、
- コーヒーのピッキング
- コーヒー豆のフルーツ部分を抜き取る作業
- 乾燥する作業
- 焙煎
- テイスティング
といった全ての工程を丁寧に説明しながら見せてくれたり、実際にやらせてくれたりします。
これは手動でコーヒーの実から豆を取り出す機械です。
自分でピッキングしたコーヒーをここに入れて、1人1人ハンドルを回して体験をさせてくれました。
最後にはもちろんコロンビア式(布フィルター)に淹れたコーヒーのテイスティングもさせてもらえました。山の中の、コーヒー農園で飲めるコーヒーは絶品です。
Finca El Ocaso Salento
- ツアー代金:30,000peso(約960円) 交通費込み・食事は付きません。
- 所要時間:2時間ほど
コーヒー農園ツアーの参加の方法
もちろん、町の中にはツアー会社のようなものもありますが、バス停のところに小さなブースがあって、そこでチケットを買ってすぐに参加することができます。
ブースの横にはスケジュール表もあるので、行きたいコーヒー農園を自分で選んでお金を払うだけでチケットは購入できます。コーヒー農園も1つだけではなく、複数あるのでウェブサイトを見て好きなものを選択できます。
予約も可能でしたが、ものすごい繁忙期以外は予約する必要は特にないかと思います。
ブースはメインの広場にあります。
コロンビアのコーヒーを知るための3つのポイント
もともとコロンビアは世界第1位のコーヒー豆の生産量でしたが、今はブラジル・ベトナムに続いて世界第3位になっています。
なぜコロンビアコーヒーはここまで有名になったのでしょうか?コロンビアコーヒーを知る上で面白いなと思ったポイントを、3つに絞ってお伝えしていきます。
1. コロンビアのコーヒーの始まり
コーヒーの起源はアフリカのエチオピアだと言われていますが、いつコロンビアにコーヒーが伝わったのでしょうか?
コロンビアにコーヒーが初上陸したのは、1730年頃にイエズス会の宣教師がヨーロッパから持ち込んだと言われています。この時代に中南米では、植民地化とグローバル化が進んだのでコーヒーもその一部だったのです。
そして、1835年に初めてコロンビア北部のククタという町から世界へ向けての輸出が始まりました。
コーヒー産業が次第に大きくなり、特に大きな輸出先であったアメリカへのブランディングとして、フアン・バルデスというキャラクターが作られて、今ではコロンビア産100%の証としてこのロゴが使われることになりました。
<By Camilo Sanchez, Fair use, Link>
ちなみにこのおじさんはコロンビア人ではなく、キューバ人の俳優さんがモデルになっているそうです。
2. コロンビアはコーヒー栽培に気候がベストだった
コーヒーを生産するのに、コロンビアの気候はとてもよかったというのがここまでコロンビアコーヒーが質でも量でも有名になった大きな理由です。
- 山に囲まれたエリア
- 年間を通して湿度が高い
- 温度が変わらない
- 雨が多い
このような環境がコーヒー栽培に打ってつけだったのです。
日本の様に暑くなったり寒くなったりする四季のある国だと、こうはいきませんね。
3. 低賃金労働などの問題もあるのがコーヒーの裏側
ツアー中、ここで働くコロンビアの方が教えてくれたのは、コロンビアのコーヒー農園は中小企業ばかりで手作業中心だということです。
小さな農家さんがコロンビア全体で、約56万世帯・約300万人もの国民がコーヒーに関わるお仕事をしているそうです。このことから、大企業の資本が入って大量に作るのとは違うので生産量に限界がある。と教えてくれました。
さらに驚くほど低賃金で、労働も過酷で跡継ぎができない。などといった問題があるようです。稼げる仕事ではないため、アメリカなどに若者は出稼ぎにいってしまうのです。
興味深い記事を見つけたので、ここでシェアしておきます。
>>日本人が知らない「コーヒー」生産農家の悲哀 | 東洋経済オンライン
コーヒー以外もあるある!サレントの魅力
今回は訪れたコーヒー農園以外にも、サレントにはたくさんの魅力があります。これらを回るとしたら、3泊4日以上は必要でしょう。
珍しいワックスパームが見られるココラ渓谷 Valle del Cocora
ここでしか見られない不思議な風景が広がっています。
この木はワックスパームと呼ばれる木で、世界一高いとされる椰子の木です。そんな木がズラーと並んでいて幻想的な風景でした。
ガイドの方から聞いた話ですが、気候変動や住民がこの場所を農地にするという計画もあるらしく、この景色を見られるのを見られなくなるのもそう遠くはない未来かもしれません。
いつでもどこでもコーヒー三昧
サレントだけではなく、コロンビア中に言えますが、カフェがあちこちにあります。そしてどこのカフェも大体、とてもレベルが高いのです。
ぜひ、色々なカフェに行って、コロンビアのローカルコーヒーを楽しんでみてください。
ニジマス!! Truchaが絶品
山の多い地域では、清流が流れていて、ニジマスの養殖が盛んです。
レストランに行けば大体Truchaというメニューで大きく書かれているので、発見したらぜひ食べてみてください。お肉がホクホクで、私のおすすめはニンニクもりもりのTrucha al Ajillo(トゥルチャ アル アヒージョ)です。これを食べれば、間違いありません。
最後に
毎日のように飲んでいるコーヒーにも、様々なストーリーがありますね。
地域によって育つ環境も違うし、作っている農家さんも全然方針が違ったりして、コーヒー農園を色々見てみるのも楽しいものです。
ぜひコロンビアを訪れたら、コーヒーツアーなどに参加してみてはいかがでしょうか?
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Ai Nishino
- メキシコ大好きな旅するフォトブロガー。25歳の時に、青年海外協力隊としてタンザニアで2年間職業訓練校にて活動。そして、バックパッカーに。英語、スワヒリ語を話し、スペイン語を習得中です。ライター、デザイン、翻訳などをして海外ノマド旅中。AiWorld Exploreというサイトを運営。