賑わう秋の鎌倉でも大丈夫！人混みを避けた快適おすすめお散歩コース

秋もようやく深まってきた今日この頃。鎌倉も、快適なお散歩が楽しめる季節になりました。

ただ、この時期は季節的にも観光客が多く、どこへ行っても人混みが...と少し敬遠する方もいらっしゃるのではないでしょうか。

でも大丈夫！今回は、人混みを避けてゆったりとお散歩ができる、北鎌倉から鎌倉の徒歩ルートをご紹介します。国史跡に指定されている「亀ケ谷坂切通」や北条政子の墓などを訪ねるルートです。

北鎌倉駅からスタート

＜北鎌倉駅＞

今回のお散歩は北鎌倉駅からスタート。まずは円覚寺を左手に見ながら鎌倉方面へ直進します。

＜円覚寺山門＞

＜山門前には小川が流れ、心地よいせせらぎを聞くことができます＞

＜北鎌倉駅から鎌倉方面に向かう神奈川県県道21号＞

北鎌倉駅

参考運賃：JR東京駅−JR鎌倉間は約55分。運賃814円。

東慶寺の傍らにたたずむ喫茶「吉野」

＜喫茶「吉野」＞

北鎌倉から鎌倉方面へ歩き、5分ほどで左手に東慶寺があります。その入り口を抜けてすぐ傍にある喫茶店、喫茶「吉野」。早くも一休みという感じですが、私はこちらのフルーツケーキが大好きなので、東慶寺や近くに来た際には必ず立ち寄ります。

＜東慶寺入口＞

東慶寺は弘安8年(1285年)に開創され、離縁ができなった封建時代に女人救済を行う縁切りの寺法を明治時代まで600年間引き継いできた「縁切り寺」として有名です。現在の境内には、四季折々の草花が植えられており、季節ごとに美しく趣深いお寺で心落ち着きます。お時間のある方は、ぜひ立ち寄ってみて下さい。

また東慶寺は、境内のカメラ・スマートフォンでの撮影は一切禁止されていますので、ご注意ください。

＜東慶寺入口を抜けるとすぐ横に喫茶への道があります＞

＜緑に囲まれ、品の良い調度品があしらわれた店内。地元の方からも愛される＞

北鎌倉の緑多い敷地に佇む店内。丁寧に淹れられた珈琲とケーキやクッキーをいただきながら、しばし平穏な時間を過ごします。フルーツケーキは、熟成されたであろう濃厚でしっとりした口あたり。ドライフルーツのバランスもよく、ほんのりと鼻にぬける洋酒の香りにうっとり。

＜珈琲セット(珈琲、フルーツケーキ)1,100円(税込)。フルーツケーキの他に、パウンドケーキまたはクッキーを選ぶこともできます＞

喫茶吉野

住所：神奈川県鎌倉市山ノ内1379
JR北鎌倉駅から徒歩5分
電話：0467-24-9245
営業時間：10:00〜16:30
定休日：不定休

亀ケ谷坂切通

喫茶吉野でリラックスタイムを満喫したら、鎌倉へ方面へ再びスタート。北鎌倉から鎌倉へ抜けるため「亀ケ谷坂切通(かめがやつざかきりどおし)」へ向かいます。

＜東慶寺を過ぎ、鎌倉方面へ歩きます＞

＜「茶屋かど」手前の道を右折＞

＜亀ケ谷坂切通の北鎌倉側の入り口＞

切通しとは、山や丘などを部分的に削り、人や馬などが通れるようにした道のことを言います。鎌倉には各所にある切通しですが、この「亀ケ谷坂切通」は鎌倉時代に書かれた「吾妻鏡」にも記されており、当時から鎌倉と武蔵を結ぶ需要な道路でした。現在は国指定史跡となっており、800年ほど前から使われている要路を歴史を感じなから歩くことができる場所となっています。今でももちろん、北鎌倉から鎌倉を行き来できる重要な生活道路として使われています。

＜進んでいくと山が削り取られ作られたことが分かります＞

＜切通しの閉塞感が個人的にはたまらなく好きです＞

写真で見るとあまり分かりませんが、結構な勾配があり息が上がります。「亀ケ谷(かめがやつ)」の由来は、その昔、建長寺にいた亀がこの切通しの坂を登ったところ、あまりの急坂のために引き返したまたはひっくり返ったということで「亀返坂(かめがえりざか)」と言われるようになり、いつしか「亀ケ谷坂(かめがやつざか)」となったと伝わっています。

＜岩肌の断面がむき出しになっている部分は、いかにも切通しらしい風景＞