アイヌとマリモで有名な阿寒湖温泉で楽しめるスポット6選を紹介

阿寒湖

北海道道東にある阿寒湖温泉。周辺には摩周湖や屈斜路湖がありますが、阿寒湖の湖畔には阿寒湖温泉があり、そこには豪華なホテルをはじめ、阿寒湖観光船が運航しています。さらに湖畔の散歩やアイヌ文化に触れられ、1泊では回り切れないほど充実した場所。

今回は阿寒湖温泉で楽しめるおすすめのスポットを紹介しましょう。

目次

釧路から阿寒湖温泉までのアクセス

路線バス

釧路から阿寒湖温泉までは路線バスが出ています。釧路駅前のバスターミナルから1日4往復で、所要時間は2時間ほど。途中釧路空港を経由しますので、空港から直接阿寒湖に行けます。

路線バス

バスは、市内を走るような路線バスで移動します。釧路市内では結構多くのバス停に停車しますが、やがて釧路空港とその近くにある丹頂鶴自然公園を過ぎると、バスは一気に北海道の原野を阿寒湖目指して走っていきます。

阿寒湖バスセンター

こうしてほぼ定刻通りに阿寒湖バスセンターに到着しました。阿寒湖温泉の温泉街の南側、まりも国道との愛称のある国道241号線沿いの南側にバスセンターがあります。歩いても十分行ける距離ですが、あらかじめホテルの人に到着時間を伝えておけば、迎えに来てくれます。

阿寒湖温泉の魅力1:ホテルは鶴雅グループにすると温泉通いができる

ホテル花ゆう香

宿泊したホテルは、阿寒湖温泉の中でも最も大きな鶴雅グループのホテル花ゆう香です。鶴雅グループの本館と比べ、若い人向けのホテルで、ヨーロッパの湖畔に来た雰囲気が楽しめます。

ホテル花ゆう香 部屋

ホテルの部屋は洋室でベッドがありますが、その横が小あがりのようになっていて、スリッパを脱いで床に直接座れるようになっています。もちろん快適に過ごせるための大画面テレビや冷蔵庫、アメニティも充実しており、ホテルでずっと籠っていたくなる居心地の良さがありました。

ホテル花ゆう香

ホテルの窓からは、阿寒湖が一望できます。ホテルの目の前が阿寒湖観光線の乗り場となっている関係で、定期的に観光船が往復していました。

温泉

肝心の温泉ですが、阿寒湖温泉の泉質は単純泉、硫黄化水素泉で源泉温度が38~85度です。もちろん花ゆう香に大浴場の天然温泉に入れますが、それに加えて鶴雅グループの各温泉に自由に入れるという宿泊客の特典があります。花ゆう香と本館の間は距離がありますが、送迎バスで移動できるので、浴衣姿でも気軽に移動できます。

ホテル花ゆう香

花ゆう香の夕食と朝食はビュッフェバイキングスタイル。料理を好きなだけ食べられるので、来るときにはおなかをすかせた方がお得です。

阿寒の森 鶴雅リゾート 花ゆう香

阿寒湖温泉の魅力2:阿寒湖観光船で阿寒の山々を見学

阿寒湖観光船

阿寒湖に来たら、ぜひ阿寒湖観光船にのりましょう。世界的にも注目を集めている阿寒湖のマリモを見ることができます。

阿寒湖観光船

阿寒湖観光船は冬の間(12月~4月14日まで)は運休しますが、5月1日~10月20日にかけては1日8便運航します。始発が8時で、最終が16時からで85分間のクルーズ。普通料金は大人2,000円、子ども1,040円、そのほか団体料金があり、船の運賃とマリモ展示観察センターの入館料が含まれています。

阿寒湖観光船

クルーズ船は、出港して最初に阿寒湖温泉のもうひとつの拠点に立ち寄ってから本格的にスタート。最初は東側にある滝口の方を目指します。航行中は、雌阿寒岳や雄阿寒岳の勇壮な姿もばっちりとみられます。

阿寒湖観光船

滝口の辺りは非常に幅が狭いところに入るため、湖というより川の中に入ったようなところを航行します。急接近した位置から阿寒湖の植物系などの自然を存分に楽しめます。

阿寒観光汽船

阿寒湖温泉の魅力3:湖内の島に上陸し本物のマリモを体感

阿寒湖観光船

阿寒湖観光船の目玉はマリモを目の前で見られること。阿寒湖はマリモにとって最適な環境が整っており、他の湖では見られないような大きなマリモが生息しています。そのため阿寒湖のマリモは特別天然記念物に指定されています。

チュウルイ島

そして阿寒湖の中に浮かぶチュウルイ島の近くでマリモが多数生育しており、島内にはマリモ展示観察センターがあります。ちなみに観光船でしか上陸できません。

マリモ

チュウルイ島の上陸は約15分、センターの建物内ではマリモがどのようにして誕生するかの説明をはじめ、実際のマリモを見ることができます。想像以上に大きなマリモの姿は圧巻で、見る価値は高いです。

阿寒湖温泉の魅力4:阿寒湖の源泉・ボッケは遊歩道の中に

阿寒湖

阿寒湖観光船を下船したら、ぜひ阿寒湖の湖畔を散歩しましょう。港からボッケと呼ばれる温泉の源泉地域まで湖沿いに遊歩道が整備されています。緑に囲まれた木々の合間にときおり阿寒湖の姿が見え、運が良ければ湖の中に腰近くまで入って釣りをしている人の姿も見られます。

ボッケ

やがて遊歩道はボッケの前に来ました。ここはわずかに硫黄の香りがする場所で、土の中から休む間もなく空気が湧き出ており、大分別府の坊主地獄を思わせるような独特な雰囲気がします。

遊歩道

遊歩道は湖畔の他いくつかあります。ただ自然の森の中に通じているため、通行止めになっている場合もあるので注意しましょう。湖から離れた地域も両側に緑が続く道、心が癒されます。

阿寒湖温泉の魅力5:阿寒湖畔エコミュージアムセンターで情報チェック

阿寒湖畔エコミュージアムセンター

遊歩道を歩いていくとやがて黄色っぽい建物が目に見えてきます。これは阿寒湖畔エコミュージアムセンター。ここは阿寒湖温泉を含めた阿寒摩周国立公園のうち、阿寒地域に特化した自然環境やマリモを展示している施設です。1999年に完成しました。

展示

中に入ると様々な展示物があります。最も大きなスペースにあるのはアクティビティサロン。阿寒地域の自然をメインに展示していますが、同時にこの地域にかつて存在したアイヌ文化についての紹介もあります。展示物には生息している鳥や熊などのリアリティ溢れる剥製があり、また水槽ではマリモや地域に生息する魚の生体展示があります。

水槽

アクティビティサロンのほかにも、パソコンで情報を検索できるデーターベースサロンがあり、解説がついているので、事前にチェックしておきましょう。またインフォメーションサロンでは阿寒湖周辺の案内図や、タイムリーな情報が一望できます。

さらにレクチャールームでは企画展示がされており、阿寒カレンダーサロンでは阿寒湖の自然を映像でチェック。そのほか建物の裏の森に面して作られている憩いのサロンでは、暖炉と木彫りの動物が置いてあり、北海道の自然を体験できる場所。飲食可能なのも嬉しいところです。

阿寒湖畔エコミュージアムセンター

阿寒湖温泉の魅力6:アイヌコタンはミュージアムにショッピングに食事と本当に楽しめるテーマパーク

アイヌコタン

道東地方は特にアイヌの文化が残っていますが、阿寒湖にあるアイヌコタンはアイヌが体感できるテーマパークになっています。入口からアイヌの文化を強く感じられる雰囲気だったので中に入ってみました。

アイヌコタン

中はアイヌ風の建築物を再現した建物が両サイドに建っており、緩い上り坂になっています。ここでは主にアイヌの民芸品を販売しているお店、それからアイヌ料理を食べられるお店などがあります。お店の見学は後にするとして先に進んでみました。

アイヌ生活記念館 ポンチセ

アイヌコタンの通りの先には、アイヌ生活記念館 ポンチセがあります。ポンチセとはアイヌ語で「小さい家」という意味。家族4・5人が暮らせるようなアイヌの民家を再現し、その中にアイヌの生活文化がわかる記念館になっています。中には民族的な道具の展示を始め、アイヌの囲炉裏などが再現されています。

イコロ

最も奥には阿寒湖アイヌシアター〈イコロ〉があります。日本初のアイヌ文化専用屋内劇場で、名前のイコロはアイヌ語で「宝」を意味します。アイヌの古式舞踊をはじめ、イオマンテの火祭り、またコタンの人々が演じる人形劇などが上映されます。

阿寒湖アイヌコタン

阿寒湖温泉のグルメ:ポロンノで味わいたい本場アイヌ料理

ポロンノ

アイヌコタンの中にあるポロンノは、本場アイヌ料理が味わえるお店です。アイヌ料理を食べる機会はそう多くないので、ここでお昼を食べることにしました。

店内

中にはカウンターとテーブル席があります。店内はアイヌのらしい民芸品をはじめ、色々な小物が置いてあり、にぎやかな雰囲気。店内の民芸品を見ているだけで、あっという間にアイヌの雰囲気に巻き込まれます。

ユックセット

注文したのはアイヌ料理の定食「ユックセット」です。ユックとはエゾシカの肉の事です。内容は「オハウ」という汁物と、「アマム」と呼ばれる山菜と雑穀が入ったご飯。それに鮭の背ワタの塩辛「メフン」が付いていました。

これにオプションとしてアイヌ伝統のジャガイモ保存食の「ポッチェイモ」を追加注文。すべて珍しいアイヌ料理なので、非常に貴重なひと時が過ごせました。

ポロンノ

  • 住所:北海道阿寒湖温泉郡阿寒湖温泉町住の江2丁目2番地 道の駅阿寒湖温泉グルメパーク2F
  • TEL:0153-52-4139
  • 営業時間:4~9月 11:00~20:00、10~12月は19:00まで、1~3月は18:00まで
  • 定休日:月曜日(祝祭日の場合は火曜)、7~8月は無休
  • 公式サイト:ポロンノ

阿寒湖温泉はリピートしたくなる湖と温泉とアイヌの町

マリモ

阿寒湖温泉は釧路空港から直接バスで行ける場所にあります。本格的な温泉の湯でゆったりできるのをはじめ、アイヌ文化に触れられ、また湖で生息する特別天然記念物マリモにも会えます。

天然記念物そのものではありませんが、それと同じ個体種がお土産用に販売されていますので、旅の思い出にマリモを購入してみるのもよさそうです。

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万代正平

旅行が好きな旅人。日本国内は、北海道の網走、道東周辺から沖縄の八重山諸島・与那国島まで47都道府県すべて行ったことがあります。2020年2月までは毎年東南アジアに渡航しており、東南アジア10か国すべて訪問しました。海外では他にヨーロッパ(英国、ベルギー、アイルランド)アメリカ、中国、香港、マカオ、台湾、韓国への渡航経験があります。2020年春以降は、主に国内の旅行を中心に活動しています。

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