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海外風結婚式の参考に!インドの結婚式演出ポイント5選
こんにちは、田澤ともきです。
インドの結婚式と言えば、派手でとにかく人数が多く、踊るイメージを持っている人もいるかもしれません。
先日、2年ぶりに親せきの結婚式が行われ私達夫婦も参加してきました。
私達の周りで結婚式が行われたのは、この4年間で一度もなく、コロナが落ち着いてようやく解禁になったイベントの一つでもあります。
インドは広く、宗教やエリアでその方法はいろいろと異なるため、どこも同じではないのが特徴です。
今日は海外ウエディングに使えそうな「インドの結婚式演出ポイント」をまとめてみました。ぜひ挑戦してみてほしいです。
目次
ハルディプジャー
私の親族の結婚式の場合、大きく分けて前夜祭、結婚式、披露宴、と3部構成になっていました。4年前に自分が結婚式をした時もほぼ同じプロセスでしたが、さらに新郎新婦の状況によって変わってきます。
その中でも日本でできそうな「インド式の結婚式用の演出ポイント」をご紹介したいと思います。
これらはヒンズー教に基づいたきちんと意味のある儀式ですが、現代のインドでも、儀式をイベントのように楽しむ傾向になっているように感じます。
一つ目の演出ポイントはハルディプジャーです。プジャーとはお祈りという意味でハルディ―はターメリック、カレーにいれる黄色い粉のスパイスです。
これを水に溶いて黄色いペーストを結婚式の前の日に、新郎に塗ります。
ターメリックは、浄化作用があるスパイスで、黄色という色は特に縁起のいい色としてインドではよくお祝いに使います。結婚前に体を清めるためともいわれています。
結婚式前日から、親せき一同はドレスコードを黄色にして会場へ。そして新郎新婦に少しずつ黄色いペースト塗っていくのです。最終的には、みんなで塗りあいっこというオチがついていて、みんな楽しそうにターメリックを塗りあいます。
わかっているとはいえ、なかなか勇気のいる行事です。下は親せき一同に塗りまくられた新郎新婦。
野外で行うのもインドならではです。このようなバンケットホールは各地にたくさんあります。インドでは結婚式に関する費用は、何年も積み立てをして、家中からお金を集め惜しみなくつぎ込みます。
メヘンディパーティ
メヘンディというのは、ヘナという天然の植物でつくったペーストで色がかわるタトゥーを、手や足に書くことです。女性がするもので、お祭りごとではよく行うのですが結婚式は特に凝ったデザインを施します。
書く範囲も、指先から肘までびっしりといれます。
ヘナタトゥーは一日置くときれいに発色します。実は、体温が高くないと発色があまりよくありません。私は体温が低かったせいか、せっかく書いた模様が次の日にあまり浮かんでこなかった事がありました。
女性達は結婚式の前夜に集まり、出張ヘナアーチストを家に呼んで書いてもらいます。インドではヘナアーチストが仕事として成り立っています。
とにかく踊るダンス
インドといえばダンス。とにかく民族ダンスでも最新のダンスナンバーでも、インド人は踊る事が大好き。
年齢関係なく数名集まって踊りを踊る場面をたくさん見かけました。
ここの家は大家族な上に、みんなエンターテイナーということもありましたが、終始ダンスの演出がちりばめられていて、これは恥ずかしいとかいわずにノリノリで踊るのがいいようです。
結婚式にはステージも
太鼓一つでリズミカルな音がなるだけで、この盛り上がりようです。
とにかく踊る、踊れなくてもなんだか楽しくなってしまいます。この陽気さがインドならではです。
もちろん踊らない結婚式もありますので、そこは誤解しないでほしいのですが。
全員参加型のインド結婚式の演出は、主役に関係なく楽しめます。
火の回りぐるぐる
いよいよ、次の日は結婚式です。この一家はヒンズー教のスタイルで結婚式を行いました。
インドは多宗教の国ですので、イスラム教、シーク教、キリスト教、ジャイナ教、その他いろいろな宗教で結婚式の方法は異なります。
火の回りぐるぐるは、Phera(フェラ)または、サートフェレ(7回のフェレ)と言い、パンディットという神主様のような役割の方が式場に呼ばれ、マントラという祝詞(のりと)に似た言葉を唱えながら新郎新婦は神様にお供えをしていきます。(写真上)
7回火を回る意味
マントラが終わった後、最後に火の回りを7回ぐるぐるします。
火は、ヒンズー教にとって「アグニ」とよばれる神様のシンボルで、この周りを1周するたびに以下の内容を祈ると言われています。
- 1回目:夫婦が共に協力しあい経緯をもって食べものが与えられますように
- 2回目:心身共に強くなれますように
- 3回目:喜びと苦しみを共に分かちあい、共に繁栄していけますように
- 4回目:両親、親せきの年配者の世話をし大切にする誓い
- 5回目:将来の健康な子供の健康、または周りの子供達に奉仕する誓い
- 6回目:夫婦の健康、平和な生活ができますように
- 7回目:愛とお互いの思いやりを持って夫婦になりましょう。愛、友情、信頼のもとに夫婦になる事を誓います
周りでは参列者達が、花びらやお米(!)を新郎新婦にかけていきます。最後の7周目は大歓声です。
とにかく女性も男性もゴージャスに
結婚式が終わったら、披露宴です。
このお家では、日中に結婚式を行い夜に披露宴を行いました。親戚一同は、とにかく着飾って式や披露宴を盛り上げます。
女性達は、この日を待っていたかといわんばかりにアクセサリーやドレスを新調します。花嫁衣裳はレンタルが主流の日本ですが、花嫁衣裳は全て自前、そして新品という文化がインドには根強く残っています。
最近は、サリー以外にもレンガ(レヘンガ)という上下に分かれたドレスもよくみかけます。(一番左の黄色や、一番右・私のボルドー色のドレスはレンガ)
女性のドレス姿は本当にみていて楽しいです。トレンドもあって、ここ数年は真ん中の淡いピンクやアースカラーが流行っています。
インドは黒と白はお祝い事にはあまり使われません。黒はイメージがつきますが、白はヒンズー教ではお葬式の際に白い布をまとうのです。これは宗教上のルールです。
縁起がいいのは、やはり赤。
そして黄色やオレンジ、ボルドーや紫が主流です。黒でも金色の装飾が美しいものなどは好まれます。
インドの結婚式演出ポイント5選まとめ
海外風結婚式の演出として、インド式結婚式はぜひ挑戦していただきたいです。
特にダンスとゴージャスなドレスコードは日本だとレンタルになりますが、参加していただく方にも多いに楽しんでいただけます。
日本は結婚式が「スタイル」となっていますが、演出として超エンターテイメントなインド結婚式は新鮮で忘れられない思い出になりますよ。
にぎやかで笑顔が絶えないスタイルが好きなら、インド結婚式の演出はおすすめです。
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田澤ともき
- アーユルヴェーダがきっかけでインド在住。ハイテクから古代伝統まで、100人100色楽しめますよ。インドならではの出来事や、インド生活についてお届けします。