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【新型コロナウイルス最新情報】観光客が戻ったメキシコの現在(2022年1月)
2020年に世界で感染拡大した新型コロナウイルスは、現在日本に第6波をもたらしています。オミクロン株という新しい変異株が見つかり、日本でも2022年に入り爆発的に感染拡大してしまいました。
メキシコは、まだオミクロン株が正式には見つかっていません。コロナ禍での現在のメキシコの様子をお伝えします。
目次
2021年世界の観光目的地 第2位のカンクン
現在のキンタナ・ロー州は再び世界各国からの観光客であふれています。メキシコは2020年に新型コロナウイルスが世界的に流行しても、国境を封鎖しませんでした。メキシコのビーチリゾート、カンクンやプラヤ・デル・カルメンが位置するキンタナ・ロー州では、2020年4月~6月頃までホテルを一時閉鎖。しかし、その後は宿泊客の制限を設けながらも営業を続けてきました。
2019年の世界の観光目的地ランキングでカンクンはトップ20位にも及びませんでした。しかし、2021年の結果はドバイに続き第2位。オミクロン株が世界で猛烈に拡大している現在も、メキシコは以前と同じように旅行者を受け入れています。また、入国後の自主隔離期間がないことからも、メキシコは現在世界でも最も旅行しやすい国の一つと言えそうです。
キンタナ・ロー州民のワクチン接種率は98%
キンタナローは観光業で成り立っているため、州民のワクチン摂取には非常に積極的に取り組んできました。多くの州民が観光業に従事しているため、自らを守るためにも州民のワクチン接種率はメキシコ全体でも非常に高い数字を出しています。現在キンタナ・ロー州のワクチン接種率は約98%。
これは非常に高い数字ではないでしょうか。世界からの観光客に安心してもらう、という意味でも州民のワクチン接種は欠かせないように思います。キンタナ・ロー州では現在12歳以上の子供にもワクチン摂取を提供しています。
観光客はマスクを着用せず休暇を楽しむ
キンタナ・ローの観光都市として人気のプラヤ・デル・カルメン。カンクンからバスで約50分ほどのこの人気リゾート地も、現在非常に多くの観光客で賑わっている状態です。町の中心部を歩くと、マスクを着用していない観光客が非常に目立ちます。ダウンタウンのレストランやブティックなどに入店する際は、マスク着用が義務付けされています。
しかし、レストランやカフェ・ブティックで賑わうアベニダ・キンタはマスクを着けずに歩く観光客が非常に多く、マスクを着用している方が逆に目立ってしまいます。メキシコに入国する観光客はワクチン接種を完了した人が多く安心しているのでしょうか。非常に開放的になっている観光客がとても多いですが、個人的にはワクチン接種済でも、ぜひマスクを着用して欲しいと願ってしまいます。
オミクロン株の影響か?一日の感染者数が急増中
さて、現在日本でも毎日ニュースで報道されているオミクロン株についてですが、メキシコでは正式にはオミクロン株は発見されていません。しかし、国内にオミクロン株が発生している可能性は高いと見られています。メキシコでは欧米諸国のように徹底的な調査を行っていないため、オミクロン株はまだ発見されていませんが、おそらく国内にオミクロン株はすでに存在すると見ていいでしょう。
それを示すかのように、一日の感染者数も12月の年末あたりから徐々に増加しています。それまで数千人と安定していた新規感染者数も、現在約15,000人まで増えています。それに伴いメキシコ政府が独自で出していた新型コロナウイルスの警戒信号も、最も良い緑から黄色へと逆戻りしてしまった州が増えてきました。現在、キンタナ・ロー州も警戒信号は黄色。新規感染者数はこの先もさらに増え続けると見られます。
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Yu Larraz
- 2009年よりメキシコ在住。カリブ海のキレイな町で英語教師、日本語教師の傍らWebライターとしても活動中。