【ストックホルム】究極の癒し処!和風スパホテルYasuragi

和風スパホテルやすらぎ

<トップ画像:photo by Yasuragi Press

日本の温泉に浸かりたいけど、今は簡単に一時帰国も出来ないし...そんな時に以前から気になっていたストックホルムから約30分の場所にある 日本式スパ温泉施設、YASURAGIへ行ってみました。

目次

日本の温泉文化とスウェーデンのスパ文化を調和させた"Yasuragi"

着物と太鼓

1997年にオープンしたYASURAGIは、スパ・温泉エリアに加えて191の客室、3つのレストラン、そして23の会議室がある大型の温泉施設。

エントランス

2018年にはワールド・ラグジュアリー・スパ・アウォードを受賞し スウェ―デンだけではなくヨーロッパを代表する上質なスパホテルとして国際的にも評価されました。

館内はスウェーデンらしいシンプルでモダンな空間に日本を意識した和風な装飾品。口コミで高評価の日本式スパとはどんな感じなのか、ワクワクしながらチェックイン。フロントで働く方たちも浴衣で温かく出迎えてくれました。

ロビー

時計

フロント付近には、ストックホルムと東京の時刻を示す時計も!時差はあっても、ここにいるとスウェ―デンと日本の距離が一気に縮まったような、そんな気持ちになります。ちなみにスウェーデンと日本の時差は8時間(サマータイムの間は7時間)です。

リス出現注意!自然豊かな環境の中で日々のストレスから解放される

リスに注意

YASURAGIのコンセプトは、単なるスパではなく"静寂の中で精神を落ち着かせ 自分自身と向き合い心身ともに日々のストレスから解放されること"。

そのコンセプト通り、YASURAGI周辺は、リスなどの野生動物が多く生息し、とても静か。首都ストックホルムから約30分とは思えないほど自然豊かで現実逃避には最適なロケーション!

連立鳥居

静かな森の中を歩いていると見えてくるのが、なんと!日本の神社に辿り着いてしまったかのような錯覚に陥る、立派な連立鳥居です。スウェ―デンの森の中にこんなにたくさん建っていても違和感ないのが不思議ですね。

敷地内からの眺め

広い敷地内には日本庭園や散策コース、屋外ジムもありますよ!春から秋の天気の良い日は体を思いっきり動かして、より有意義な滞在になりそうです。

ドレスコードは浴衣!まるで日本にいるかのような徹底した和風空間

浴衣
<photo by Yasuragi Press

YASURAGIでユニークなのがドレスコードが浴衣な点!浴衣はチェックイン時にスパ用水着と一緒にフロントで渡され、滞在中はずっと浴衣を着るのがルール。館内見渡す限り浴衣を着た人だらけで、まるで日本の温泉に居るかのような感覚になりました!

浴衣
<photo by Yasuragi Press

スウェーデン人客が大半にも関わらず、どの宿泊客も慣れないであろう浴衣を、スパやレストランでも脱ぎだすことなくきちんと着用。そして他の宿泊客の迷惑にならないようにと、ホテルの至る所に"お静かに"や"スマホ撮影禁止"の表示が。日本文化を尊重した細やかな配慮が伝わってきました。

Y部屋

ちなみに宿泊中に着用する浴衣は、希望であればチェックイン時に購入可能(175kr)だそうです。

ホテル内に溢れる日本語表記

ソーシャルディスタンスの案内板

YASURAGI館内には日本語表記がたくさん!会議室の名前も日本の県名が使用されていて、懐かしさと同時に微笑ましくなりました。

会議室のドア

リニューアルしたモダンで開放的なスパ空間

スパのロビー

20年以上に渡りストックホルムを代表する和風スパホテルとして国内外多くの人に親しまれてきたYASURAGI。スパエリアは大きく開放的な大浴場(35℃)をはじめ、洞窟風呂、広々としたサウナ、そして日本の温泉をより忠実に再現するため、絶景が見渡せる大露天風呂が。

スパ
<photo by Yasuragi Press

2018年にはスパエリアがリニューアルオープン。炭酸風呂・水風呂・蒸し風呂などが加わりリラクゼーション空間がより快適になりました!そして新大浴場のデザインは日本の庭園から、新露天風呂付近にあるサウナの建物は奈良の歴史的建造物からヒントを得たものだそうです。

スパ
<photo by Yasuragi Press

宿泊客は8時~22時半までの間、好きなだけスパ&温泉利用可能。もちろん温泉のみの日帰り利用もできます。個人的には、あまりに快適過ぎて、スパから出たくなくなるほどでした(笑)

温泉
<photo by Yasuragi Press

YASURAGIのスパでは、日本の温泉文化に習い"入浴前に体を洗う"、"スマホや写真撮影は禁止"というルールもあり、視覚的デザインだけではなく、精神的な面でも日本式を取り入れて こだわり抜いた極上の癒し空間に感銘を受けました。

サウナ
<photo by Yasuragi Press

北欧の寒い冬には欠かせないサウナ。北欧のサウナには写真のような小さなバケツが置かれています。というのも、サウナストーブに水をかけ蒸気を発生させるのがフィンランド流。誰かが水をかける度にじゅわ~っと熱い蒸気が広がり、体の深部まで温まりました。

シカ肉とお寿司?!スウェーデン流和食も堪能できる

心身ともに温まった後はお腹も満たされたいものですよね。YASURAGIでスパと温泉以外に楽しみにしていたのが食事!

YASURAGIには"A la carte"、 "Teppanyaki Kiri"、そして""Saishoku"という3つのレストランがあります。

宿泊客だけではなく、日帰りスパや夕方スパでも利用できるとのこと。その時期に合ったスウェーデンの新鮮な食材を和食風にアレンジしたお料理などを堪能できます。

スウェーデン流お寿司

夕食で最初に出てきたのは、前菜はスウェーデン流お寿司!スウェーデンのサーモンは脂たっぷりでとっても美味しいんですよ♪

ニンジンのマッシュポテトとシカ肉

こちらはニンジンのマッシュポテトとシカ肉。高たんぱく質で低脂肪、栄養満点のシカ肉は柔らかくて絶品でした!飲み物は、別料金ですが世界各国のワインや日本酒、日本のビールも追加注文可能。

朝食

そして朝食のビュッフェでもスウェーデン流の日本食。スウェーデン流卵焼きや抹茶のスムージーなど日本人の口に合うものばかりで大満足!!

レストランからの眺め

料理ばかりに気をとられてしまっていましたが、朝食会場のレストランから見えるストックホルムの入り江の景色は絶景!天気が良い日は特に素敵な景色を見ながら食事と、最高な贅沢な時間を過ごせそう♪

座禅やラジオ体操も!豊富なアクティビティ

アクティビティ
<photo by Yasuragi Press

YASURAGIの魅力はスパと食事だけではありません!なんと座禅やラジオ体操などの日本文化体験プログラムをはじめ、約8つのアクティビティー(2021年11月現在)も無料な上、空いてる時間に予約なしで飛び入り参加できるのです!

朝は7時15分から夜は22時まで、15分の短いものから1時間の長いプログラムもあり。会場は主に館内にある道場で 私達が参加したのも道場で行われた夜の座禅コース。参加者は私たちを含め7名でアットホームは雰囲気で居心地が良かったです。座禅に精通したスウェーデン講師による本格的な内容で、とても良い経験ができた上に、頭がすっきりし その夜はぐっすり眠れました。

徹底したリラックス環境の為にデジタル・デトックス

YASURAGIでは究極のリラックス環境を提供するため、デジタルデトックスを推奨。道場ではスマフォの使用は禁じられています。確かに、時々スマフォを閉じて過度な情報から遮断し心からリフレッシュするって私達現代人に必要なことかも知れませんね。

日本文化の素晴らしさを再発見

日本庭園

静寂の中で自分と向き合い精神統一をする座禅や、心を落ち着かせて静かな時間を持つ日本庭園。そして温泉など公共の場で大声で通話をしない、後で使う人のことを考えて洗い場を綺麗に使う...。

他人への迷惑行為を慎むことは私達日本人にとっては当たり前のことですが、YASURAGIに宿泊することで、日本で生活していた頃は当たり前だった小さなことが、とても誇らしく思えるようになりました。

Yasuragi

また、YASURAGIにあるショップの一角には和食器や和小物、日本茶も販売。館内の隅々まで日本文化への敬意が感じられ感動!是非また来たいと心から思える最高の癒し処でした。

日帰り温泉も可能なので、次回ストックホルムに来られた際は少し足を伸ばして立ち寄られてみてはいかがでしょうか?!

YASURAGIへの行き方

Yasuragi

郊外にあるYASURAGIへの行き方は、ストックホルム中心部から車、ボート、電車(直通なし)で約30分。今回行きはボートで、帰りは電車を利用。ボートは本数が少ないのがネックですが、船内が快適でスムーズにYASURAGIまで辿り着くことができましたのでおすすめです。

  • バスの場合...Slussenのバス乗り場よりOrminge Centrum行き→Orminge Centrumより417系統のバスに乗り→Hasseludden(ハッセルウッデン)下車、徒歩5~10分
    >>バス運行会社HP
  • ボートの場合...グランドホテル近くのWaxholmsbolaget運営のボート乗り場よりHasseluddens brygga下船、徒歩約5分
    >>ボート運行会社HP

Yasuragi

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KANAE.T

宮城県出身。2014年スウェーデン・ダーラナ地方に移住。北欧、アート、デザイン、ダーラナホース、クルビッツ(ダーラナ地方の伝統的な花柄)、動物大好き!

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