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【山梨】富士山の麓・富士吉田市を自転車で周ってみた ~おすすめスポット7選も紹介します~
先日、仕事で山梨県の富士吉田市に行ってきました。富士吉田は山中湖と河口湖の中間にある富士北麓の中核都市ですが、忍野村の忍野八海などメジャーな観光地に比べると地味な存在で、通過点になってしまっている地域です。
ならば、せっかく訪れた街だから"自転車に乗ってこの目でどんなものがあるのか確かめてみよう"と、わずか数時間ではあるものの富士吉田市内を周ってみることにしました。そこには、通過するにはもったいないほどの自然風景や神社仏閣、レトロな商店街などの見どころやB級グルメが存在していました!
河口湖や山中湖、忍野八海という定番だけでなく、富士五湖観光に行ったらぜひ立ち寄ってもらいたいおすすめスポット7つを紹介します。
目次
1. 道の駅 富士吉田
北口本宮富士浅間神社を出発して最初に向かったのは道の駅 富士吉田です。
富士山が真正面に見える道の駅 富士吉田は「関東の道の駅ランキング」で常に上位にランクしている人気の道の駅で、名物吉田うどんや地元の野菜を販売している物産館、富士山の湧水を汲める水汲み場やドッグラン、富士山レーダー館、地ビールレストランを併設していて食べる・買う・遊ぶ・学ぶなどのコンテンツをまとめて楽しめるスポットです。
道の駅 富士吉田のスポットを写真でご紹介します。
<ドッグラン>
<物産館野菜売り場>
<富士山湧水の水汲み場>
<富士吉田うどん店>
<うどん ※こちらは別のお店の商品です>
<地ビールレストラン>
道の駅 富士吉田
- 住所:山梨県富士吉田市新屋1936-6
- TEL:0555-21-1033
- HP:道の駅 富士吉田(富士吉田市観光ガイド)
2. 農村公園
のどかな光景が広がるこの広大なこのエリアは、段々畑や稲穂の向こうに大きくそびえたつ富士山を見渡せるビュースポットです。(残念ながら、私が行った日の富士山は雲の中でした。)
田植えの季節には水面に写る逆さ富士、稲刈りが終わった後には「はざかけ(刈り取った稲を逆さにして天日乾燥させること)」の風景など、日本の原風景が見られるエリアです。
私が訪れた9月下旬は稲刈りには早い季節でしたがコスモスの花が風に揺れていて心癒されました。
農村公園
- 住所:山梨県富士吉田市上吉田東9-13
- TEL:0555-21-1000(ふじよしだ観光振興サービス)
- HP:農村公園(富士吉田市観光ガイド)
3. 下吉田駅
農村公園から下吉田駅まではほぼ下りの道が続きました。富士山の裾野に広がる富士吉田市は坂の町です。少し交通量の多い国道139号線を左に折れると、なんだか立派な建物の富士急行・下吉田駅に着きました。
下吉田駅は1929年に開業し、当時は名古屋駅を模した建築様式でした。2009年、多くの鉄道のデザインを手がけた水戸岡鋭治氏によって生まれ変わり、駅舎内はお洒落なデザインになりました。しかも、駅構内には、かつて活躍していたブルートレインの車両やきかんしゃトーマスの車両などが展示されていて、鉄道ファンのみならず家族で訪れたいスポットです。
下吉田駅
- 住所:山梨県富士吉田市新町2-8-12
- TEL:0555-22-0144
- HP:下吉田駅(富士吉田市観光ガイド)、下吉田<新倉山浅間公園> 駅(富士急行)
4. 新倉富士浅間神社
新倉富士浅間神社(あらくらふじせんげんじんじゃ)は、富士吉田駅から徒歩で5分くらいで本殿に着きます。ポスターやWEBによく使われている「富士山と五重塔」の風景は、約400段の石段を登った展望デッキから見られます。(翌日、思い切り筋肉痛になりました。)
新倉富士浅間神社は、人皇第42代、文武天皇の慶雲3年(705年)9月9日、甲斐国八代郡荒倉郷へ富士北口郷の氏神として祀られたのが創建だそうです。戦国時代には武田信玄の父・信虎が北条氏との戦に当たり境内地である新倉山に陣を取り、戦勝を祈願し勝利したことにより刀を奉納された歴史があります。
現在では、災除け・家庭円満・安産・子育ての神として地域の人々をはじめ県外に渡って広く信仰を集めていて、大鳥居と戦没者慰霊の五重塔「忠霊塔(ちゅうれいとう)」は地元のシンボルとして眺望を誇ります。春になると300本の桜が花が咲き、富士の眺望とともに人々の目を楽しませています。
新倉富士浅間神社
- 住所:山梨県富士吉田市浅間2-4-1
- TEL:0555-23-2001(※カーナビ入力用:0555-23-2697)
- HP:新倉富士浅間神社(富士吉田市観光ガイド)
5. 小室浅間神社
下吉田駅から徒歩で7~8分のところにあるのが、下吉田地区の中心部に鎮座する冨士山下宮 小室浅間神社(ふじさんしもみや おむろせんげんじんじゃ)です。地元では「下浅間」と呼ばれ親しまれている神社だそうです。創建は紀元807年とされています。
いかにも地元の神社という風情でしたが、境内は清掃が行き届いていて、絶え間なく参拝者がやってくるのが印象的でした。
こうしたガイドブックに載っていないような場所は、地元の素顔を見るには絶好のスポットだと思います。
冨士山下宮 小室浅間神社
- 住所:山梨県富士吉田市下吉田3-32-18
- TEL:0555-22-1025
- HP:小室浅間神社
6. レトロな商店街
下吉田駅から隣の駅の月江寺駅までは徒歩でも歩ける距離で、昭和30〜40年代に織物産業で栄えた月江寺は、当時の面影がそのまま残っているディープなスポットです。
月の江書店は、昭和24(1949)年の創業の本屋さん。プラモデルなども販売しており、昭和の本屋さんの懐かしい面影を今に残しています。富士山関連の本も店頭に並びます。
ミリオン通りと名付けられた飲み屋やビデオショップなど怪しげなお店が点在する思い切りレトロな雰囲気の商店街です。昼間に訪れましたが、暗くなっていたら新橋の裏通りよろしく思わず店に入ってしまうかも。
>>ミリオン通りの詳細はこちら(FUJIYAMA NAVI)
富士吉田市の風景は、富士山の裾野に広がる街ということを実感することができます。
この道を自転車で下るのは気持ちがいいのですが、さすがに電動アシストが付いてない自転車で自力で漕いで登るのは厳しいです。(街中で自転車に乗っている人に会わないのは、そういう事かと気づきました。)
富士山信仰の名残を感じさせるのが、富士吉田のシンボル「金鳥居」。いきなり道路の真ん中にドーンとそびえています。
富士山頂に続く吉田口登山道の初めの門であるため「一の鳥居」とも呼ばれています。富士山の信仰登山者を迎え入れる「門」の役割を果たすだけでなく、俗界と富士山の信仰世界とを分かつ「境界」という神聖な存在として多くの登山者がここをくぐってきたと思うとロマンを感じますね。
7. 北口本宮富士浅間神社
富士山駅から町中の登坂を歩くこと20分、富士山と共に1900年以上の歴史を重ねてきた富士吉田随一の北口本宮富士浅間神社にたどり着きます。
富士山の世界遺産の構成資産の一つである北口本宮冨士浅間神社は、富士吉田を代表する由緒ある神社です。太い幹の鬱蒼とした杉林に囲まれ、石灯篭が道の両脇に佇む参道を進んでいくと神域に入ったような空気を感じます。
拝殿は富士山信仰を感じることのできる奉納物の数々が装飾され、華美ではないけど歴史を感じさせるものに目を奪われます。樹齢千年を超えるといわれる夫婦杉や七色もみじ、富士山の雪解け水の冷たさに身が引き締まる思いの手水舎などじっくりと時間をかけて参拝したい神社です。
私は富士吉田に滞在した3日の間に朝に昼に夕に、何度も訪れてパワーを感じて来ました。
北口本宮富士浅間神社
- 住所:山梨県富士吉田市上吉田5558
- TEL:0555-22-0221
- HP:北口本宮富士浅間神社
最後に
富士五湖地方にはこれまで何度も訪れたことがありますが、富士吉田市を訪れたのは今回が初めてでした。
しかしながら、富士山の名水が沸くところ、荘厳な神社にレトロな街並み、そして鉄道デザイナーが手掛けたモダンな建築の駅舎に吉田うどんといった魅力がギュッと詰まった街だという事に改めて気づかされました。
今回、私は電動自転車で各スポットを回りましたが、もちろん徒歩でも一日で回れますし、車で訪れても駐車場が整備されているところがほとんどですので、ぜひぜひ、途中で足を止めて立ち寄っていただきたいと思いました。
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えいた
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