ディワリはインドの祝日!インドのお祭り復活!2021

ディワリ

こんにちは、田澤ともきです。

ディワリと聞いてインドのお祭りとわかる人はインド好きと言ってもいいでしょう。ディワリはヒンズー教のお祭りで毎年10月から11月にかけて行います。前後に別のお祝いがあったり、週によって日にちが違ったりするのでディワリを調べるといろいろ面白いです。

ディワリというインドの祝日はどういうことをするのか、インドのお祭り風景をご紹介します。

目次

ディワリはいつ?祝日は何をしているのか

2021年のディワリは、11月4日(水)です。ディワリという祝日はヒンズー教のお正月にあたります。中国の旧正月や、日本のお正月にあたる宗教上における祝日です。

ディワリの日にちは毎年違います。これは、ヒンズー教の暦(こよみ)はヒンドゥー暦(れき)と呼ばれる太陰暦によるもので月齢が関係するため、去年のディワリは11月14日、今年は11月4日と、日にちが変わるのです。

ちなみに、来年は10月24日(月)です。

ディワリの祝日はカレンダー上では1日だけですが、この日が祝日の州とそうでない州があります。主にディワリはヒンズー教徒が多い北インドのお祭りです。実は、神話上ではディワリの他にも大切なお祝い事が前後にあり、メインは5日間あります。

このディワリの前後にたくさんのお祭りが重なっていて、場所によっては1週間も会社や銀行が休みになることがあります。ヒンズー教から派生した他の宗教もこのディワリのお祝いをするからです。

ディワリのお祝いはどんなことをするか

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ディワリの前の日は掃除を行います。その前の日は「ダンテラス」と呼ばれ、この日に新しい金物類(貴金属も含む)を購入すると、お金に困らないと言われてる日です。大晦日に掃除して、お正月の準備をする日本と似ています。

ディワリのお祝いは、2種類あります。

一つは灯りをとにかくたくさんつけます。ディワリの前後1か月は、どこの街へいってもイルミネーションがきれいです。そのため、ディワリは「光の祭典」と言われています。

ちなみに、家族に亡くなった方がいるお家は、灯りはつけずその年のディワリはお祝いしないのだそうです。

もう一つは、ラクシュミープジャーと呼ばれるお祈りです。今回はこの様子を写真でお見せします。

ディワリには必ずラクシュミー神がいる

ディワリ

ラクシュミー神とは、日本の吉祥天と言われています。ディワリは古い神話からきているヒンズー教のお祭りです。ラクシュミー神は明るい所が好きなのです。そのため、ラクシュミー神とガネーシャ神は富や栄光の象徴としてセットで飾ります。

今年デリーで行ったラクシュミープジャーは、まず様々なお供えものやお祝いの人形、お香、ランプを用意します。お供えものは、季節の果物とミーターイーと呼ばれるインドスイーツです。

ラクシュミープジャー

これはココナツとマンゴーの葉で作られたシンボルです。信心深いお義母さんは、毎年ディワリやホーリーなどのインドのお祭りにはプジャー(お祈り)を欠かしません。今年は2年ぶりにラクシュミープジャーを行いました。

このココナツは人の頭を表し、マンゴーの葉は魔よけになるのだそうです。赤と黄色は縁起がいい色として、インドではよくみかけます。後ろのマリーゴールドも、お祝い事には必ず使われる花の一つです。

ラクシュミープジャー

りんごから時計まわりに、プーリーと呼ばれる揚げパン、キールというミルクがゆ、お砂糖で作られた手作りの置物、砂糖菓子、カスタードアップルという果物です。ココナツの隣にあるのは、インドスイーツです。

これは言い伝えで、甘いものが悪魔を倒すと考えられているようです。

インドでは、牛乳は儀式の時によく使われます。ヒンズー教にとって牛は神様と考えられているからです。お釈迦様のお誕生日に甘茶を仏像にかけてお祝いするのは、このインドの習慣がまさに中国を経由して日本に渡ったのではないかと思います。

ラクシュミープジャーのお供えもの

ラクシュミープジャー

先ほどのスイーツ以外にも、ターメリック、赤い印ティッカをつけるための粉、硬貨、ランプや樟脳など火をともすもの。など神様グッズはこの時期いろんな所でいろんなものを売っています。

これはまだシンプルな方です。家によっては家の中に祭壇をたてて、たくさんの贈り物やドライフルーツなどが飾られています。また花やろうそく、ランプもたくさん飾られます。

ディワリにまつわる神話は、ラーマーヤナと言われる神話にでてくるお話に基づいています。このディワリは、敵を倒したラーマがインドに戻ってきた時に盛大にお祝いをするという説が残っています。ディワリの1か月前には、たくさんのお寺が主催となってラーマーヤナの劇を各地で披露しています。2019年以降、コロナ禍でまだ大規模な集会やイベントは解禁されていませんが、人々は外にでてだいぶにぎやかにディワリを過ごしていました。

「ハッピーディワリ!」ディワリの挨拶を使ってみよう

ディワリ

ディワリ当日には、お正月に「あけましておめでとう」というのと同じ様に、「ハッピーディワリ」と挨拶します。ハッピーディワリと書かれたポストカードを送ったり、子どもにはこの日にお祝いのお金をあげたりします。

また、「ハッピーディワリ」とご近所にお菓子やドライフルーツを配ったり、会社からお祝いのギフトをもらったりします。会社は休みになるので、その前に会社でディワリのお祝いをする所も多いです。

この日のSNSは「ハッピーディワリ」の画像や、メッセージであふれています。

インドのディワリにかかせないアイテム

ディワリ

ディワリをお祝いするのに欠かせないアイテムは、ランゴリとディヤです。ランゴリは、色のついた砂で床に絵をかきます。写真のように道具を使って絵を作る事もできます。

インドはカラフルな色が「吉」とされています。ラクシュミー神は灯りの神様でもあります。家の周りをこうしたカラフルな色や灯りで飾り付けるとラクシュミー神が家にはいってくるといわれているのです。

ディワリ

ディヤとは、ランプのことです。大小さまざまな灯りは全部ディヤといいます。この時期はいろんなランプを売っています。これもランプの一つで黄金色のガネーシャのランプです。赤い部分にオイルを入れて火をともします。インド人は金色が大好きです。金色は一つの富の象徴とされています。まるで、昭和のバブル時代を彷彿とさせてしまいます。

ディワリ

これもランプの入れ物です。素焼きで作られた入れ物にオイルをいれて火をともします。デリーでは、プラスチックの使用が禁止となっています。そのため、スーパーなどでは、布の袋、ストローなども紙製です。こうしたランプは金属類のものはありますが、インドでは土にかえるようにと素焼きのランプを使い、終わったら土に戻すことができます。

電光のライトや花火も派手で楽しいのですが、個人的にはこうしたオイルでの灯りが好きです。灯りの事をヒンディー語でディヤといいます。ディヤはヒンズー教にとってなくてはならないシンボルなのです。

ディワリ

今年、ちょっとかわった置物がありました。これは、ラクシュミー神の足跡です。

この時期、ディワリのお祭り用にいろんなお店が出てきます。飾り付け用にステッカーなども売られているのですが、その時、赤い足跡のステッカーを見ることができます。これはラクシュミーが自分の足跡をみつけて家に入りやすくするためのもの。この置き物は、それを模したものです。

足先の方向に富と幸せが向かうと言われています。みなさんにも幸せが舞い込みますように。

ディワリ

こうしてディワリは5日間灯りをともし続けます。11月4日当日はもちろんですが、灯りや飾り付けはディワリが終わってからも約10日間続けられます。

ディワリ当日は、花火があげられ夜通し花火の音が聞こえるほど賑やかです。今年は、去年と違って花火もあがっていました。日本のような派手な花火ではなく、音だけがなるものですが、やはりディワリは賑やかな方がお祭りらしいです。

ディワリはインドの祝日!インドのお祭り復活!2021 まとめ

ディワリはインドの祝日ですが、去年はコロナ禍でひっそりとしていました。今年はデリーの感染者も減ったので(油断はできませんが)、みんな久しぶりのディワリのお祝いを楽しんでいたように思います。

インド政府は11月からインドの観光ビザの発行を再開しました。滞在規制などは、随時変わっていくので詳しくは日本インド大使館のホームページをご覧ください。

早くみなさんがインドでディワリのお祝いをしたり、日本でもディワリのお祝いをしたりできるように、みんなでラクシュミー神にお祈りしましょう。

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田澤ともき

アーユルヴェーダがきっかけでインド在住。ハイテクから古代伝統まで、100人100色楽しめますよ。インドならではの出来事や、インド生活についてお届けします。

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