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富士山北麓で環境やSDGsなテーマを考える旅をしてきました
富士山といえば日本一高い山で、近年世界文化遺産に登録されたことは記憶に新しいでしょう。
その富士山北麓に位置する山梨県の富士吉田市と河口湖町で、キャンプやサイクリング、DIYを通して自然に触れる研修旅行に参加しました。この研修旅行の目的は、環境保全やSDGs、自然保護活動を軸としたローカルビジネスコンテンツ開発のためのものです。
今回は2泊3日の研修期間に体験したことをレポートしたいと思います。研修旅行のレポートといっても肩肘張った硬い内容ではなく、一緒に参加をした方々とキャンプファイヤーを囲みながら、環境問題や持続可能な開発目標を語り合った旅日記として書き起こしましたので、どうぞ最後までお付き合いください。
目次
- 今回の研修旅行のプログラム
- 富士山麓の森林保護と活用の勉強会
- 倒木を再利用したDIY 体験
- ジビエ料理とそこで出た鹿革を使った革製品
- 山梨県産・富士吉田地域の地産地消料理
- E-BIKE森林サイクリングと溶岩樹型(じゅけい)トレイル
- キャンプ体験(まき割り、バイオトイレ、サウナ)
- 今回お世話になった宿泊施設
- 最後に
今回の研修旅行のプログラム
今回の研修旅行のタイトルは「フォレスト サスティナブル ツアー」です。
それは、環境省が新型コロナウイルスの感染拡大により減退した公園・温泉地利用の反転攻勢と地域経済の再活性化に向けた取組に対する交付金事業「国立公園・温泉地等での滞在型ツアー・ワーケーション推進事業」のひとつとして採択された環境省お墨付きの実証実験ツアーです。今後、富士山麓の国立公園という制約の大きいエリアで、継続的に行われるツアーコンテンツとして最適かどうかを見極めるという重要なミッションを帯びたものでありました。
というわけ、今回体験した内容は次の通りです。
- 富士山麓の森林保護と活用の勉強会
- 倒木の松の木を使った椅子作り体験
- 檜の木を使った箸つくり
- ジビエ料理の試食と、そこで出た鹿革を使った革製品店見学
- 地産地消料理の試食
- E-BIKEを利用した森林サイクリング
- 富士山溶岩樹型(じゅけい)トレイル
- キャンプ体験(まき割り、バイオトイレ、サウナ)
かなり盛りだくさんな内容でした。
富士山麓の森林保護と活用の勉強会
まず、富士山とはいったいどんなものなのかを知らねばと、富士山保護センターの講師による座学が行われました。
色々と興味深いお話でしたが、要約するとこんなところです。
- 富士山は4つの大陸プレートの境界に聳える特異な山である(北米、ユーラシア、フィリピン海の3つのプレートに北米プレートが沈み込む場所にある海底火山が数回の大爆発で現在の美しい独立峰になった奇跡の山)
- 周囲の山岳地帯とは異なる独立峰で南アルプスや北アルプスなどと生態系が異なる(例えば、北アルプス立山連峰に生息するライチョウが富士山には存在しなかったり、高山植物の種類が周囲の山岳地帯と大きく異なるのは噴火の年代の違うから)
- 富士山には自然林・人工林がある
- 植樹は自然保護、伐採は環境破壊?
植えることはいいこと? 伐採は悪いこと? について分かりやすくお話しいただきました。
植物が生育する高さの形態、地に這う蘚苔類や地衣類から幹を作らない草、背の低い木から背の高い木まではそれぞれ役割があること。野焼きを何で行うか、植林から伐採まで数十年のサイクルで手を入れることの意味などを伺いました。(ここでは詳しい解説は省略します。)
倒木を再利用したDIY体験
富士山の自然や環境の座学の後は、倒木を利用したDIY体験です。
研修旅行の趣旨が環境であり持続可能な開発目標ですから、CO2を出さない、環境によくて再利用で使い続けることに意義のあるものがテーマです。
そうすると、DIYといっても、自ずと電力を使わない人力によるノコギリを使った丸太の切断から始まります。直径30cmもあろうかという丸太を自分の腕を頼りに切っていきますが、これが結構体力と筋力を使いました。
参加者一人が一つの椅子を作るべく丸太を切り出します。最初は和気あいあいと談笑などをしながら進めていましたが、私の場合はこの丸太の切断に30分もかかってしまい、最後は参加者全員黙々と作業をしていました。
作業を終えた後、「数人で一つの丸太を切断したほうが交代でやるので力量がならされる」、「最適な切り方を検討しあえる」、そして「チームビルディングとして研修などに活用できる」という意見などが出されました。(なるほどこれが実証実験かと思いつつ・・。)
この後、取っ手部分の切り込みを入れたり、面取りをしたり、ヤスリがけなどを行いましたが、制作するのに精いっぱいで、完成写真をお見せできないのが残念です。(笑)
続いて、カンナを使い、檜の間伐材から箸を作る体験をしました。
富士山アウトドアミュージアムの講師の方からカンナの使い方のレクチャーを受けて、いざ体験。
丸太の切断とは違い、参加者の皆さんは器用に檜を削っていきました。
最後は焼き文字を入れて完成。削って出たカンナくずも再利用します。檜は消臭効果もあるようで、下駄箱に入れたり、お風呂に入れて香りを楽しむ入浴剤になったりするそうです。
余るものがないのが凄いです!ちなみに、「カンナくず」を検索したら通販で販売されていました。
ジビエ料理とそこで出た鹿革を使った革製品
富士吉田市内の山中湖と河口湖を結ぶ幹線道路沿いにあるお洒落なカフェレストラン「urban's camp」で、ジビエ料理をいただきました。
ジビエとは、狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味する言葉(フランス語)で、ヨーロッパでは貴族の伝統料理として古くから発展してきた食文化です。
今回の食材は富士山麓に生息する野生の鹿。狩猟免許を持つシェフが、ジビエ処理場から仕入れたものです。鹿肉のラザニアとパテ、そして富士吉田市周辺で採れた野菜の付け合わせをいただきました。
私は以前、ノルウェーのラップランド地方でムース(ヘラジカ)のハンバーグを食べたことがありますが、野生のシカ肉は癖が強いので、ブルーベリーなどのジャムを付けて食べました。さすが、日本人の口に合うように丁寧に下ごしらえをしていただいたようで、ジビエと言われなければわからないほどの仕上がり。とてもおいしくいただきました。
レストランの一角に、食事に出てきた鹿の革を使ったバッグや靴などのショップのコーナーがありました。野生の鹿なので傷や擦れた跡がありますが、それも野生さを活かしたものに仕上げて、販売をしているそうです。
もうひとつ、気になったのがこの箱。何だと思いますか?
不要になった服の回収箱なんです。レストランのある富士吉田市は繊維工業の盛んな町で、回収した服から再生した糸でシャツなどの再生服を販売しています。地場産業を利用した地産地消、恐れ入りました。
山梨県産・富士吉田地域の地産地消料理
今回、研修旅行でお世話になった宿泊研修施設「富士研修所」で提供された地産地消メニューです。
地元産の食材にこだわった料理が並びました。本当は富士研修所のある富士吉田市の食材だけを使いたかったそうですが、近隣を含めた食材を使った地産地消メニューになったそうです。
<水耕野菜のサラダと忍野産卵の卵豆腐に地ビールをいただきました>
<地元産野菜のてんぷら>
「海のない山梨県でこんなに美味しい魚が食べられるなんて」と、私の舌も唸った「富士の介」はキングサーモンとニジマスを掛け合わせたブランド魚です。山梨県のブランド豚肉の甲州富士桜ポークを使ったハンバーグ、そして近隣の忍野村の卵や富士吉田市内で採れた野菜を使ったとてもおいしい料理でした。
そして、朝食は肉も魚もない精進料理のようなメニューでした。しかし、全てを地元の富士吉田産にこだわり、前日から仕込みをされ、かなり手の込んだ料理に、普段は簡素な朝食しか食べない私も思わずご飯をおかわりしてしまいました。
夕食も朝食もそうですが、これらのメニューは通常の富士研修所に宿泊したときに提供されるものではなく、このツアーのために考えられたメニューで、仕入れや手間を考えると「10人くらいの提供数が限界だ」と伺いました。
食事をしながら食材と環境に関係する次のような話を伺いました。
- なぜ、地産地消なのか
- なぜ、魚や肉を使わないのか
自分にはすぐに答えは出てきませんでした。
究極に環境を考えると、いくら地元産でも肉や魚はよくないそうです。なぜかというと、それはCO2排出を考えたとき、養殖の魚や豚肉のエサは完全に地元産ですか?ということです。
いくら地元で育てた魚や豚でも餌を遠隔地から運んできたり、果ては輸入物の飼料を使っていたり、それってどれだけのCO2を排出しているの? という話でした。
確かに今まで考えたこともありませんでしたが、身の回りのスーパーマーケットなどで売られている食材は、値段は安いけれど、輸入だったり、遠隔地から運んできたりして、大量のCO2を排出しているんだと改めて考えるきっかけになりました。
E-BIKE森林サイクリングと溶岩樹型(じゅけい)トレイル
CO2を排出しない移動方法、それは自分の足で歩くか、自転車を漕ぐことです。
というわけでキャンプ場への移動は最近はやりのE-BIKEを利用しました。簡単に言ってしまうと電動アシスト付き自転車です。「電気使ってるよな」とツッコミが入りそうですが、富士山の裾の傾斜地を移動するのは、僅かながらの電気を使うことも許していただきたいと思いつつ出発です。
E-BIKEは、ハンドルの右側に機械的な変速を行うギアのレバーが、左側には電動アシストの入り切りとアシストの強弱を調節するボタンが付いています。走行中の路面の状態や傾斜に応じて、こまめに切り替えながら走行することができます。
<サイクリングマップ>
走行中の富士山麓の綺麗な風景をお見せしたかったのですが、走行中のカメラの操作は危険だったので、代わりに参加者に配布されたサイクリングマップをお見せします。どんな所を走ったか皆さん想像してみてください。
では、どのくらいの傾斜地を走ったか説明します。
出発地点の富士研修所さんは北口本宮富士浅間神社の近くで標高は850mです。この付近の傾斜をWebで調べてみたら5km進むと400mの高度差がありましたので、1km登るごとに80mを上がっていく計算になります。
登山鉄道で「何パーミルの勾配」という言葉を聞くと思いますが、1,000m進んで何m高度を稼いだかというのが何パーミルで、この富士山の裾の傾斜は80パーミルなんです。
これを登山鉄道で例えるなら、神奈川県の箱根登山鉄道が平均80パーミルですから、あれくらいの傾斜を人力だけで自転車を漕ぐのは至難の業とお分かりいただけると思います。
この傾斜を電動アシストのついた自転車でスイスイ登ってゆくのは何にも代えがたい気分です。自転車で走る速度は、自動車に乗るよりも、歩くよりも、自分は目に見えるものの情報を一番多く処理できると思っています。今回もいろんなものが見えてきました。
それは、富士山に降った雨を大量に処理するために掘られた道路わきの側溝です。深さでいうと1mはあるでしょうか、蓋や防護の網がない所があり危険だったので、下を見ながら走っていると、側溝にテレビや冷蔵庫、洗濯機などのゴミが不法に投棄されているのです。「富士山が自然遺産に登録できなくて文化遺産として登録されたのはこういうことか」と思いながら進みました。
続いて、サイクリングコース途中にある河口湖フィールドセンターの船津胎内樹型(じゅけい)に立ち寄りました。こちらは前日に座学で学んだ富士山の自然環境について実地で研修をしようという内容の施設です。
ちなみに溶岩樹型とは、富士山の噴火で流れてきた溶岩が樹木を囲んだまま固まり、木が鋳型として溶岩流の中に残ったものをいいます。そこが洞窟になっていて内部が見られるところなんです。
が、しかし、前日の夜の雷雨でこの場所に落雷があって停電しているため樹型内部の見学ができなくなってしまいました。
そこで、胎内樹型ではなく、地表から見ることができる樹型を見学できるコースを見学しました。
倒木のあったところが空洞になっているのがわかります。
井戸型(竪穴/たてあな)になっているところは梯子で内部に降りていけます。
樹型内部は外気より気温差が10度近く低くひんやりしていました。ここは内部が真っ暗なので懐中電灯必携です。
地表を巡るコースもきちんと整備されていて、途中にはいろいろな形の樹型を見ることができました。井戸のように竪穴になっている樹型、斜めに穴が開いている樹型、ほぼ真横に穴が開いている樹型。それらは垂直に伸びている木や倒木に溶岩が流れてきた様子が一目でわかるものでした。
溶岩の縁です。溶岩がない土の部分はシダが茂っていました。
ここにも樹型が。
トレイルコース内では、たくさんの種類のキノコを見ることができました。
この船津胎内樹型がある場所は、剣丸尾(けんまるび)とよばれ、西暦937年頃に富士山が噴火した際に流れ出た溶岩の縁にあたる部分です。溶岩が堆積したところと、そうでないところの植物の植生の違いを見ることもできました。
キャンプ体験(まき割り、バイオトイレ、サウナ)
富士研修所をスタートし溶岩樹型を見学した後は、富士吉田市のお隣の河口湖町にある「TOTONOWキャンプ場」にやってきました。こちらは遊休地のシェアリングエコノミーサービス事業を行うFORENT株式会社の自社運営キャンプ場です。
このキャンプ場の特徴は、炊事場や水洗式のトイレなどが全くない、「大自然そのままの姿」で、カラマツやアカマツの林の中にあります。
周囲を見渡すと、林の中にテントや積み上げられた薪木といっしょに根が付いたままの倒木が見られます。実はこのキャンプ場はCO2削減をコンセプトに掲げていて、枯れ木の伐採にはチェーンソーなどの機械を用いずに、コンセプトを理解した有志の方々が週末に集まり、伐採や薪割りなどを行いながらキャンプ場を作っているそうです。
こちらはコンポストトイレを呼ばれるバイオトイレです。キャンプ場内で発生する落ち葉からできる腐葉土と微生物で排泄物を処理するトイレです。
排泄のたびにハンドルで腐葉土と微生物と排泄物を攪拌(かくはん/かき回すこと)すると、2~3か月ほどで堆肥になって、再利用できるというものです。驚いたことに、臭いはほぼありませんでした。
ではなぜ、バイオトイレを使っているかというと、水洗トイレにした場合に水道水を使いますが、水道水にはコストがかかりますよね、さらに下水の処理には多くの電力などのコストがかかっているのです。だからキャンプ場内で完結できる仕組みを考えらたこうなったのだそうです。
ちなみに、現在は国立公園などでバイオトイレを見かけるようになりましたが、同じ仕組みだそうです。
バイオトイレの仕組みを勉強した後は、薪割り体験です。薪を燃やすことでCO2の発生はありますがキャンプと火は切っても切れない縁ですから大目に見てください。
このキャンプ場で使用する薪は全てキャンプ場内の林で伐採した木を使っています。本当はホームセンターなので買ってくれば早いのですが、手間暇かけて薪を作ります。
薪は単に倒れている木を切るだけの作業ではありません。切ったばかりの木は生木と言って大量の煙が発生したり、ヤニが燃えて悪臭を発生したりするので、薪割りをした後は2年くらい乾燥させてから使用するということを初めて聞きました。
薪割りの時に、災害などで電気やガスが使えなくなった時にどうやって火を起こすんだろう?という話題が出ました。CO2削減と話は逆行しますが人間は火がないと生活はできません。
簡単に火を起こせるものは、前日に割り箸を作ったときに出てきたカンナの削りくずがそのうちのひとつ。削りくずのような薄くて乾燥した木はマッチ一本で一発火が付くそうです。ちなみに、マッチがないときは透明なビニール袋に水を入れ、レンズ代わりにして太陽の光を集中させて発火させる方法があるそうです。昔、黒い紙に太陽の光を虫眼鏡であてて火を起こしましたよね。だから黒い紙や、紙がなければクレヨンとかがあるといいようです。
電気も水も引いてないこのキャンプ場での生活そのものが災害時に対応できる内容となっているのだそうです。おお、サバイバル!
午前中のサイクリングと薪割りで程よく体力を使っているのでサウナ体験となりました。
こちらは居住用のテントよりも小さいサウナ用で4~5人が入れるくらいの大きさでした。
2年前に薪割りをした木をくべて、ストーブの上のある石が熱くなったところに水を注ぎ、テント内に蒸気を充満させます。
サウナに入ると、あっという間に体中の毛穴が開き発汗してきました。7~8分汗をかいた後にテントを出た瞬間、キャンプ場のひんやりとした空気と、何とも言えぬ森の香りが体中を包むのがわかりました。それから冷たい水で体を冷やしてデッキチェアやハンモックで休みます
。体が冷えてきたら再びサウナに入り、同じことを数回繰り返しました。もう、心身ともにリフレッシュしました。
キャンプ場でアウトドア体験をしているうちに暗くなってきました。
この日はキャンプ場に集う有志の方々の手作りのピザ窯で、その有志の中の一人のパン職人の方が生地から作ったピザを地ビールとともに堪能しました。
パチパチと燃える薪の炎に癒されながら、夜は更けてゆきました。
ひんやりとした空気とテントの外が明るくなってきたので、自然に目が覚めた朝でした。
朝は薪の火で沸かしたお湯で淹れたてのコーヒーを焚火にあたりながらいただきました。こんな大自然の中で飲むコーヒーは最高です!
ということで、ここでフォレストサスティナブルツアーは終了です。
「もう少しここにいたかったなぁ」と後ろ髪をひかれつつ、帰京の途に就きました。
おまけ
今回泊まったテントです。
最近はやりのグランピングにも使わている種類で、円錐型に張った生地の裾に腰巻状に「壁」を巡らせた鐘(ベル)型の中心にポールを1本柱に使ったものです。慣れてくると10分くらいで設営できてしまうそうです。
こちらはキャンプ用の充電バッテリー。緊急時の対応のため携帯電話用に欠かせないアイテムです。
今回お世話になった宿泊施設
富士研修所
富士山についての座学とDIYと宿泊でお世話になりました。大小12の研修室と2020年春にリニューアルされた清潔な客室(58室)を擁する施設です。
普段は企業の研修や学校の勉強合宿、趣味のサークルの合宿や研修などで利用されていて、研修施設ならではの多彩なプログラムをお持ちです。今回私が体験したプログラムも、今後磨きをかけて新たに加わることでしょう。
<富士山が見える芝生広場 >
富士山を望む芝生広場がとても心地よい所でした。こちらでDIY体験をしました。
最後に
富士山というと、日本一標高が高くて、樹海があって、周辺に幾つもの湖があって、景色がきれいで・・・と表面的なことしか知らなかったということが今回のツアーで分かりました。
富士山の自然をきっかけに、環境問題を考え、地産地消について考え、キャンプ体験やDIY体験をしたことは自分が持っている価値観を見直すきっかけになりました。この研修旅行で初めて出会った立場の違う参加者の方々と語り、作業をし、寝食を共にすることは日常の生活では得難い体験になりました。
また、この研修旅行で痛感したのは、日常何気なく利用している様々なものが多くのコストをかけてできていたり、運ばれていたりすることです。世の中全体がSDGs、持続可能な開発目標と言っているものの自分はその言葉だけしか分かっていなかったのでした。
これからは、ここは我慢して自分の足で歩こう、顔を洗う時に水の出しっぱなしはやめよう、コピーは極力両面コピーにしよう、など自分が継続してできることを小さなことから一つずつ実践してゆこうと思いました。
今度、皆さんが富士山地域へ出かけるときは、ぜひこの記事を思い出して、環境を意識した観光スタイルを心がけてみてください。きっと今までとは違った風景が見えてくると思います。
フォレスト サスティナブル ツアーの基本情報
- 富士研修所(宿泊施設)
山梨県富士吉田市新屋1400
https://fujicalm.jp/
- アーバンズキャンプ(ジビエ料理)
山梨県富士吉田市上吉田7-14-12
https://land-knot.com/uc/
- 富士山アウトドアミュージアム(DIY体験)
山梨県南都留郡富士河口湖町船津6784-1
https://fom3776.com/
- 河口湖フィールドセンター(座学・溶岩樹型トレイル)
山梨県南都留郡富士河口湖町船津6603
http://www.mfi.or.jp/mfncc/
- FORENT株式会社(TOTONOWキャンプ場運営会社)
https://excamp.jp/land/898/
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