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インドの聖なる山 Vaishno Deviへ行ってみた

記事投稿日:2021/09/24最終更新日:2021/09/24

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ヴァイシュノ デヴィ

こんにちは。ニューデリー在住の田澤ともきです。今日のブログはインドの聖なる山Vaishno Devi(ヴァイシュノ デヴィ)のレポートです。あまり観光スポットとして取り上げられることがない場所ですが、シーズン中には1日20万人以上の参拝者を迎えるというヒンズー教の聖なる山です。

目次

Shri Mata Vaishno Devi とは?

シュリ マタ ヴァイシュノ デヴィ

シュリ・マタ・ヴァイシュノ デヴィと読みます。シュリは「偉大な」、マタは「母なる」、という意味で「最尊敬語」にあたる言葉です。ヒンズー教の寺院の正式名称です。私達は耳でとらえてカタカナ表記を行うため、多少異なる発音表記されている場合もあります。

実は、同じ名前の寺院がインド中にいくつもあります。私が行った場所はジャンムーカシミール州のカトラという場所にあるVaishno Devi寺院です。

なぜ「マタ(母なる)」と呼ばれているかというと、この寺院には、3人の女神さまが祀られているからです。カーリー、サラスワティ、ラクシュミーの3人の女神。ヒンズー教、特に北インドのヒンズー教のお祭りで祀られる神様は女性が多いです。ナブラトリと言われる9人の女神さまをお祝いするお祭りがあります。北インドでは大きなお祭りの一つですが、その中の3人の女神さまが一度に拝めるという意味では人気なのも納得です。ここでのご神体は洞窟の中の自然の岩です。これを拝みにインド各地から多くの人が訪れます。

Vaishno Devi寺院にまつわる神話は古くは6000年前のリグヴェーダという文献に存在していると言われています。さらには日本でも歌舞伎の題材となっているマハバーラタという神話にも出てくるのです。一番新しい説でも700年前、日本では鎌倉時代にあたる時期のお話が残されています。いかに歴史ある寺院がおわかりいただけるでしょう。

Vaishno Deviの場所

  • ジャンムーカシミール州 カトラ
  • デリーから約660km
    • 車で約13時間半(寺院まで)
    • 電車8時間 (市街地まで)+1時間半(寺院まで)

Vaishno Deviは山にある寺院です。トリクタ山脈のふもとにあり標高は5,200フィート、約1,584mあります。富士山の御殿場口5合目登山が1,450mといえばどのぐらいの高さか想像がつくと思います。地図にはありませんが、ニューデリー駅からShri Mata Vaishno Devi Katra Vande Bharat Expressというカトラ行きの直通電車がでています。その終点がShri Vaishno Devi Katra Railway Station駅です。

カトラから登山口までは30分ほどで、この駅を中心にホテルやお土産屋さんが並んでいます。

Vaishno Devi の行き方

シュリ マタ ヴァイシュノ デヴィ

Vaishno Devi寺院へ行くには山登りをしなくてはいけません。参道は以下の5つの方法で行くことができます。

1. 歩いていける

今回、私達はいろいろな理由でこの方法を取りました。標高差約709mを全て歩いて登りました。そして帰りも同じ道を歩いて帰りました。途中の休憩などを入れて往復12時間ほど歩きつづけました。正直これはあまりおすすめめしませんので、以下の方法で訪れると快適だと思います。

2. 車でいける

カトラの街ではたくさんの旅行会社もありますが、ほとんどが登山口より上はいけません。そのため、よく確認してください。参道の途中で乗り合いタクシースタンドがあります。チケット売り場もスタッフもあまり英語表記がないので初心者はガイドさんに頼むのがいいでしょう。ここは非常に込み合いますので、時間の余裕をもったほうがいいです。

3. 馬でいける

これも参道内で調達します。ただし、上下にゆれるのと腰やふとももが痛くなります。慣れていない方は気を付けましょう。馬を走らせる事もありますので、これもガイドさんと一緒に行くのがおすすめです。交渉が必要ですが、片道700ルピーから1,500ルピー前後(距離、場所による)でのせてくれます。

4. 人でいける

パルキ 人力かご

パルキ(Palki)と呼ばれる「人力かご」で運びます。もともとパルキは、乗りかごを指します。4人一組で長い梯子のようなかごに人を乗せて山道を歩く姿は頼もしいです。しかも、四人の足がぴったり合っています。(もちろんですが)私もこれに乗りたかったのですが、他のメンバーに反対されて泣く泣く諦めました。次はこれで行きたいです。

5. ヘリでいける

最も簡単にVaishno Devi寺院に行く方法です。片道一人1,800ルピー(約2,880円/2021年9月現在)でチケットを購入しヘリポートへ行きます。予約制ですので公式ウェブサイト、又は最寄りの旅行会社に問合せが必要です。このヘリコプターを使うと寺院から約2kmのところまで運ばれます。ヘリポートからも歩きますので山登りの準備は必要です。

Vaishno Deviに行くとあるある3選

ショップ

Vaishno Devi寺院へ行く道中で、たくさんの神様グッズショップや、食べ物やさん、ジュースや水を売っているスタンドを見ることができます。長い道のりなので、休みながら楽しく歩いていくのですが、道中ではヒンズー教徒の参拝には欠かせないユニークな点があります。

1. 覚えてほしい「ジャイマタディ」

「ジャイ マタ ディ(キ)」は、Victory be your mother Goddes/母なる偉大な神々へ、勝利あれ!といった所でしょうか。掛け声の一つです。

Vaishno Devi寺院だけではなく、ヒンズー教のお寺の参拝中にはよく聞くのですが、ここは特に3大女神を祭っていることもあり、この掛け声がどこからでも聞こえます。行きの電車の中でも叫ぶ人がいるぐらいです。

マタという言葉がはいるのでシヴァ神やヴィシュヌ、クリシュナなどの寺院では使いません。あくまで女神さまへの掛け声なのです。こうした言葉も意味がわかっていると楽しいですね。

2. はだしで歩く

はだし

ヒンズー教の寺院へは、履物を脱いで入ることが多いです。Vaishno Devi寺院は非常に厳しく、ガードマンが全ての入り口で履物はもちろん持ち物チェックを行います。最寄りのロッカースタンドで全ての荷物を預け入れて、寺院へ向かいます。裸足で歩き始めてから少なくても往復1kmは歩きます。

しかし、歩くのはお寺の前だけではありません。敬虔なヒンズー教徒の方は登山口から約15kmの山道を裸足で登っていました。しかもたくさんいらっしゃいました。決して簡単なことではありません。道路は補正されておらず、馬の糞やゴミもあります。神様への信仰心の違いを見た瞬間でもありました。

3. ティッカをつける

お坊さんが眉間に赤い印をつけてくれます。御朱印のようなもので参拝の際につけてくれます。又Vaishno Devi寺院の周りでは、赤い色のハチマキを売っている人を良く見かけます。これも参拝の際につけるたすきのようなもので、頭に巻いて登っている人がたくさんいました。

信仰心の度合は様々です。これらは強制ではありません。私がインドの文化として大好きな所は「全員が同じではない」ことが当たり前だと思える点です。もちろん場所によっては、入れない所もありますので注意してください。

インドの聖なる山 Vishno Deviへ行ってみたまとめ

シュリ マタ ヴァイシュノ デヴィ

実は、この山で個人的に不思議な体験をしました。体力もあまりない私が、登る際に一番元気に歩けたこと、そして最後の洞窟で非常に強いエネルギーを感じたことです。富士山など日本にも聖なる山はたくさんありますが、インドの聖なる山は、力強くそして何百年も人の願いをかなえてきたに違いありません。

観光地ではありませんが、ヒンズー教や地元の人達の文化などを知りたい上級者の方にはおすすめです。体力をつけてぜひ登山口から歩いて登ってみてください。

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記事投稿日:2021/09/24最終更新日:2021/09/24

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