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タンザニアのサファリで、大人気の動物ビッグファイブを見てみよう!
ステイホームでストレスがたまる中、可愛い動物の写真や動画に癒されている方も多いのではないでしょうか。たくさん国立公園があるタンザニアでは、愛くるしい動物たちの生活ぶりを間近に見ることができちゃいます!今回はビッグファイブと呼ばれるアフリカの人気動物をご紹介します。
目次
タンザニアの国立公園
タンザニアには22の国立公園があり、タンザニア国立公園局(TANAPA)が管理をしています。野生動物と自然の生態系の維持のために、未開発の区域が人の手によって変えられないよう保護してくれています。
国内全ての国立公園の面積を合わせると約9万9千平方メートルで、なんと日本国土のおよそ1/4の大きさになるんです!
<TANAPAに管理される国立公園>
中でも有名な公園はセレンゲティで、1981年には世界自然遺産に登録されている観光スポットです。セレンゲティはマサイ族の言葉で、「果てしなく広がる平原」という意味があります。北はケニアのマサイマラ国立公園につながっていて、ヌーやシマウマの大群が水を求めて行き来する姿は壮大です。
他にも2019年に設立された世界最大規模のニエレレ国立公園や、チンパンジーが人気のマハレ国立公園とゴンベ渓流公園、バラエティに富んだ地形のルアハ国立公園など、特徴の異なる保護区域が盛り沢山!雨季乾季で見つけやすい動物も違いますので、様々な時期に色んな公園を試してみるのも楽しいですよ。
ビッグファイブとは
アフリカのサファリに来たら必ず見るべき!と謳われるのが、「ビッグファイブ」と呼ばれる動物たちです。この名称は昔ハンターたちの間で使われていたもので、徒歩で狩ることの難しい5種類の大型動物を指していました。今ではサファリ用語として使われています。皆さんはどの動物が思い浮かぶでしょうか?それでは1種類ずつ、筆者の感想と共にご紹介しますね!
1. アフリカンバッファロー
まずはビッグファイブの中で一番見つけやすいのが、アフリカンバッファローです。スワヒリ語では「ニャティ」と呼びます。常に50-500頭という大きな群れで行動します。オスは500-1,000kgもの体重があり、より大きいツノを持つ者が群れのリーダーになります。
団結力が素晴らしい動物で、敵に狙われた時には群れでピッタリとくっつき合い、1匹も奪われないように踏ん張ります。万が一仲間が捕まえられてしまった時には、果敢に敵に立ち向かって救い出そうとします。狩りが難しいのも納得です!
今は色んな災害や困難に直面しやすい時代ですね。私たちもバッファローのような団結力を以って、助け合い励まし合えると、様々な問題も乗り越えやすくなるかもしれません。彼らの仲間愛にぜひ見倣いたいものです。
<団結力あるバッファローたちの群れ>
2. アフリカサバンナゾウ
可愛い動物代表と言えばゾウですよね。スワヒリ語では「テンボ」と言います。アフリカには熱帯雨林に住む小さめのフォレストゾウと、サバンナゾウの2種類がいます。タンザニアに見られるのは後者で、オスの平均は高さ3.2m、体重6,000kgにもなります!インドのアジアゾウと比べるとアフリカゾウの方ががっしりしていて、アフリカ大陸の形をした巨大な耳を持っています。
保護区の中で一番大型なのですが、実は隠れんぼの名人。背の高い植物に上手く紛れ、狩人の目を欺きます。またいつもは大人しい性格なのですが、子どもの危機に面するととても攻撃的になります。6トンの巨体と長い鼻を使い、文字通り体を張って幼子を守ります。
高さ3m以上もあるゾウが隠れ上手なんて、意外ですよね。穏やかな性格の彼らが危険を前もって避けるように、私も先にどんな危険があるのかを見て、自分と家族を守れるよう頑張りたいと思います!
<子どもといつも一緒の大人ゾウ)>
3. アフリカライオン
百獣の王として名を馳せるライオンは、やはり見ておきたい動物ナンバーワン!スワヒリ語では「シンバ」と呼びます。ネコ科唯一群れで行動をする、とても社交的な肉食動物です。自身より2倍以上の体重がある動物でも襲っていく、王者にふさわしい勇敢さを持ちます。
筆者が初めてサファリに行った時の事、日陰でお昼寝をするライオンを地元のガイドさんが見つけてくれました。大型の猫と言った感じでとても可愛らしく、ドライバーさんが少しずつ距離を縮めてくれて大興奮!
しかし近づきすぎたため「ガウッ」と威嚇されたのですが、その声と飛び掛からんばかりの仕草の怖かったこと!!ドライバーさんがすぐ車をバックして逃げ出すほどでした。そのままお昼寝を再開したライオンからすれば、ちょっと脅かしただけだったのでしょうが、物凄い迫力でした。
獰猛ながらも連携プレーが上手で社交的な彼らのように、私たちも他の人たちとよくコミュニケーションをとって信頼し合えると、生活がもっと楽しくなるかもしれませんね!
<ちょっと寝ぼけ顔の可愛いライオン>
4. サイ
独特なフォルムが魅力的なサイ、スワヒリ語で「キファル」と言います。アフリカにはクロサイとシロサイの2種類がいます。世界で約5,000頭しかいないクロサイは、絶滅危惧種に登録されています。世界で約2万頭いるシロサイは、絶滅危惧種一歩手前の危機種です。タンザニアにも生息しているのですが、どちらもなかなか見ることができません。
<友人が南アフリカのサファリで撮ったシロサイの写真>
クロサイとシロサイの違いは色ではありません。三角のような口を持つクロサイは木の枝など背のある植物、四角い口をしたシロサイは地面に生えた草を食べます。クロサイよりシロサイの方が大きく、またシロサイの方が群れで行動するのを好みます。どちらも足が速く、自慢のツノを武器に果敢に敵へ立ち向かいます。いつか生で見たいものです...。
標的に向かって一直線に立ち向かうサイを見られたなら、とっても勇気がもらえそうです。常に人生の目標を持って、それに向かって一直線に努力していこう!と奮起させられるかも。
5. アフリカレオパード
日本でも女性に人気のレオパード柄。本物は息を飲むほど美しく、しなやかな肉食動物です。
スワヒリ語で「チューイ」と呼ばれています。猫の次に広範囲に住むネコ科で、適応能力が半端ない動物です。彼らは昆虫でも鳥でも魚でも、同じ肉食動物でさえ、何でも食べてしまいます。ライオンなどは戦うことはしても肉食動物を食べることはないそうです。
ヒョウが狩りをするのは主に日没から夜明けで、昼間は木の上に隠れることが多いので、サイ並に遭遇率がレアな種類です。堂々と昼間に出歩くライオンと違い、とても警戒心が強い動物なので姿を見せてくれないのです。かく言う筆者もまだお目にかかったことがなく...その美しさを一目でも見られたらなぁ...と願ってやみません。
柔軟性に溢れ、佇まいの美しいヒョウにとても憧れます。どんな状況にも適応でき、目立たなくてもコツコツ努力する、そんな芯の強い美しい人間になれたらなぁ...と執筆中に思いをはせてしまいました。
<友人がタンザニアで撮ったもの>
終わりに
動物たちの写真から、癒しを感じていただけたでしょうか?バッファロー以外はみんな絶滅危機種(クロサイは絶滅危惧種)に登録されていて、生態系が心配な動物たちです。国立保護区によって環境が保たれ、個体数の増加が試みられています。
動物を見るとその可愛さにうっとりするだけでなく、彼らの性格や行動の仕方から色々学ばせてもらえますよね。自由に伸び伸びと海外旅行ができるようになった際には、タンザニアで自然と動物を直接見ていただいて、究極の癒しを味わっていただければと思います!
<アフリカの大地があなたを待っています!>
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