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オークションハウス「アールキュリアル」で、デザイナー高田賢三氏のパーソナルコレクションを見学してきました

記事投稿日:2021/06/25最終更新日:2021/06/25

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アールキュリアル

Bonjour!

フランスでも知らない人はいないほど有名なファッションデザイナー高田賢三氏。数々のクリエイションは高く評価され、2020年10月の逝去の際にはフランス大統領官邸も追悼声明を発表するほどフランスで功を成し、またフランスに愛された日本人でした。

2021年5月、高田氏の遺した美術品や家具がご家族の意向により、パリでオークションに出品されることになりました。今回はそんな高田賢三氏のパーソナルコレクションの一般公開の様子をご紹介します。

<競売会社アールキュリアルが公開した高田賢三コレクションのプロモーション動画>

目次

シャンゼリゼのオークションハウス「アールキュリアル」

オークションが行われたのはシャンゼリゼ通りに本社を構える「アールキュリアル」。大統領官邸であるエリゼ宮や美術館グラン・パレにほど近い、瀟酒な19世紀の建物内にあります。

競売にあたり、家具、絵画、骨董品などおよそ600点がサンジェルマン・デ・プレ地区にある高田氏のアパルトマンから運び込まれました。

アールキュリアル
<高級ホテルのようなアールキュリアルの建物>

アールキュリアル
<建物内には若かりし頃の高田氏の写真をあしらった案内が>

高田氏のアパルトマンの素晴らしいインテリアを丁寧に再現

高田氏が晩年を過ごしたサンジェルマン・デ・プレのアパルトマンは、その類稀なるインテリアセンスでしばしば話題になり、日仏の様々なメディアでも紹介されていました。

アールキュリアルはそんな高田氏のアパルトマンの雰囲気を壊さないよう丁寧に再現して展示。エントランス、仕事場、応接間....高田氏の息吹が感じられるかのようでした。

また、多くのフランス人が訪れており、フランスでの高田氏の人気の高さを感じました。

アールキュリアル
<フランスと日本の文化が美しく融合する高田氏の仕事場>

アールキュリアル
<食卓の背景には狩野常信による見事な日本画>

アールキュリアル
<木目に金の装飾が美しい部屋で再現されたゴージャスな応接間>

デザイナー本人の絵画や有名アーティストの作品がズラリ

出品は家具や食器から骨董品、絵画まで多岐にわたります。高田氏は絵画も多く描かれており、ご自身の作品も何点か出品されていました。

中でも美しかったのは日本の伝統衣装を描いた絵。能装束の「能面シリーズ」や、デザイン画から高田氏のインスピレーションの源を垣間見ることができました。

アールキュリアル
<エントランスに飾られた自画像>

アールキュリアル
<柄まで美しく描かれた能装束の絵画がアンティークの椅子と不思議に調和する>

アールキュリアル
<能装束の自画像をはじめとする高田氏による絵画>

アールキュリアル
<モードのコレクションのデザイン画も多く出品された>

デザイナー自身の絵画やデザイン画の他にも、多くの有名アーティストの作品が所狭しと飾られていました。こちらはアメリカ人アーティスト、ビリー・サリヴァンの作品「ポートレ・ドゥ・サヨコ(Portrait de Sayoko)」。日本人モデル山口小夜子さんを描いた絵画かと思われます。その他にもフランスの有名アーティスト、ジャンコクトーの作品も多数ありました。

ポートレ・ドゥ・サヨコ
<ビリー・サリヴァンの作品「ポートレ・ドゥ・サヨコ(Portrait de Sayoko)」>

ジャン・コクトー
<フランスを代表するアーティスト、ジャン・コクトーのドローイング>

キャデラック
<最高値で落札された写真家ウィリアム・エグルストンの作品「キャデラック」>

エキゾチックとエレガンスが融合する和洋折衷の美

展示室の中でも特にマダム達の注目を集めていたのは食器のコレクションです。バカラなどの洋食器と漆器などの和食器が絶妙に組み合わされた食卓は、エキゾチックながらも高貴で不思議な美しさがありました。

20210507_144004.jpg
<凡人は思いつかないような和食器、洋食器の組み合わせ>

アールキュリアル
<コンテンポラリーなデザインの和食器>

アールキュリアル
<銀色の屏風はアーティスト釘町彰氏による作品「エクリプス(Éclipse)」>

アールキュリアル
<曲線が美しい女性の石像は唐王朝のもの>

未発表のモードのクリエイションも出品

オークションには高田氏がこれまでブランドのためにデザインした未発表のクリエイションもオンライン限定で100点あまり出品されました。独特の形と色使いに圧倒されます。こちらの展示室にも高田氏の筆による自画像が飾られていました。

アールキュリアル
<パリコレのショーさながらの展示室。高田氏の自画像が見守る>

アールキュリアル
<制作のプロセスを垣間見られる型紙も>

出品はすべて、評価額を大きく上回る価格で落札され、大成功のうちに幕を下ろしたそうです。アートキュリアルによると落札総額はなんと2,444,090ユーロ(約3億3千万円)!さすが日本の、フランスの、そして世界のKENZOです!

誰でも気軽に見学できるオークションハウスに行ってみよう

今回ご紹介したアートキュリアルや9区にあるオテル・ドゥルオーなどのオークションハウスでは、ほぼ毎日、美術品やアンティーク、ジュエリーのオークションが行われています。

誰でも予約なしで無料で見学できますので、観光の際にはギャラリーに立ち寄る感覚でぶらり覗いてみるのもオススメです。

オークションハウス「アールキュリアル(Artcurial)」

オークションハウス「オテル・ドゥルオー(Hôtel Drouot)」

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記事投稿日:2021/06/25最終更新日:2021/06/25

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