函館歴史散策!幕末の歴史を辿る旅

函館

日本が近代化を始めた当初から外国船の停泊が許されていたおかげで、早くから西洋文明が入ってきていた函館。その函館も幕末の時代には、旧幕府と明治新政府との最後の戦いの場所にもなりました。

今回は函館でその時の歴史を垣間見ることができる場所をご紹介します。

目次

幕府軍と新撰組最期の地「五稜郭」

五稜郭

まず最初は観光名所として有名な「五稜郭」から。

日本では珍しい西洋式の城郭で1855年に箱館奉行所に務めていた武田斐三郎が、フランスの軍艦から学んだ西洋城郭の知識を元に造られました。

ここ五稜郭は幕末に勃発した明治新政府軍と幕府軍の一連の戦いであった戊辰戦争の終結地。追い詰められた幕府軍はここ五稜郭に立て篭もり、最後の戦いに挑みました。幕府軍の総大将は榎本武揚。当時榎本は幕府の人間でありながらも、オランダ留学経験もあり、国際法をはじめとした様々な西洋知識を身につけた国内でもトップクラスの知識人でした。榎本の他には大鳥圭介、土方歳三、新撰組をはじめとした幕府軍諸隊が集結。緒戦は善戦していたが、函館まで追い込まれていた時点で既に兵力差は明らか。榎本は降伏し、戊辰戦争は終結しました。

今も五稜郭内には、当時の貴重な建物が残っています。また過去には埋葬された旧幕府軍兵士の遺体も発掘されたそうです。

五稜郭

  • 郭内入場:5:00~19:00(4~10月)、5:00~18:00(11~3月)
  • 住所:北海道函館市五稜郭町44
  • TEL:0138-21-3456

※函館市内のバスや市電の利用をおすすめします。ちなみに函館本線・道南いさりび鉄道の五稜郭駅からは2km程離れていますのでご注意を。

>>五稜郭の詳細はこちら

函館の戦いはここから始まった「鷲ノ木」

鷲ノ木

函館の町と戊辰戦争は関係が深いので、ここでちょっと町から離れたところを紹介します。函館から北へ向かい、噴火湾へ出たところにある「鷲ノ木」へ。

ここは江戸を脱走した榎本武揚率いる幕府艦隊が、函館制圧のために上陸した場所です。ここから進撃を開始し五稜郭を占拠。函館に幕府軍による独立政府を作ろうとしました。今はその事があったという説明板と当時からある地蔵があるくらいの静かな場所になっています。

鷲ノ木

榎本軍鷲ノ木上陸地跡

  • 住所:北海道茅部郡森町鷲ノ木町

※車やバイクで行くことをおすすめします。

>>榎本軍鷲ノ木上陸地跡の詳細はこちら

鬼の副長最後の地

土方歳三最期の地

続いては新撰組副長、土方歳三最後の地へ。

土方は有名な新撰組副長。非常に規律に厳しくしていたことから「鬼の副長」とも言われていますね。

新撰組は京都の治安維持に努めていましたが、戊辰戦争の勃発で新政府軍に敗れ京都から敗走。江戸に戻っても戦い続けたが、敗走を重ね、甲府~会津と抵抗していましたが、仙台で榎本艦隊と合流。函館にやってきました。

その函館の戦局も終わりを迎える頃、土方率いる部隊が敵勢力を押し返すために、函館市内の一本木関門というところまで出て戦っていた時に、銃弾に倒れました。

今でもその跡地には記念碑があり、京都から函館まで戦い続けた土方と新撰組の足跡を偲び、訪れる人が絶えません。

土方歳三最期の地碑

  • 住所:北海道函館市若松町33

※総合福祉センターの敷地内で自由に見学できます。

>>土方歳三最期の地の詳細はこちら

幕府軍鎮魂の碑「碧血碑」

碧血碑

最後に戊辰戦争を関わる物として碧血碑(へきけつひ)というものがあります。

函館山の麓にある、幕府軍の戦死者のための鎮魂の碑で土方歳三や中島三郎助など約800人の戦死者を弔っています。

敗者側のものなので実に目立たない場所に建てられていますが、最後まで戦い抜いて敗れたものへの想いを馳せる場所でもあります。

ちなみに「碧血」とは、"忠義を貫いて死んだ者の流した血は、三年経てば地中で宝石の碧玉と化す"という伝説にちなんでいます。

碧血碑

  • 住所:北海道函館市谷地頭町1

※市電を使うことをおすすめします。

>>碧血碑の詳細はこちら

最後にお決まりの夜景を

函館山まできましたので、夜景を楽しんでいきます。

函館山からは街を一望できる素晴らしい山です。街中からも函館山が見えるので方角を知る良い目印にもなります。

麓からロープウェイで一気に登ることもでき、夜は夜景見たさに観光客がたくさん訪れます。せっかくなので昼と夜、両方登って街を撮影してみました。

>>函館山ロープウェイ公式HPはこちら

昼の函館

昼の函館も天気がいいと遠くの山も見えてとても良いですね。

これが夜になるとこうなります。

夜の函館

昼間とは違う見事な夜景を楽しめます。

函館は他にも見所いっぱいなので、ぜひ訪れて見てください!!

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鈴木勝彦

猫と歴史好きのフリーカメラマン。自転車で日本を旅した後、18年勤めた広告制作会社を辞めて海外を旅する。歴史・文化・祭事など探求していきます。

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