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【飯能ハイキング】森林浴しながら尾根歩きを楽しみたい方におすすめ「阿須丘陵七国コース」
こんにちは!たびこふれ編集部、低山クライマーのシンジーノです。
西武池袋線の飯能駅は、山登りのメッカのひとつ、奥武蔵エリアの玄関口とも言える所です。
飯能には、手ごろに登れて、低山ながら眺望も良い山がたくさんあります。
また山登りではありませんが、森林浴と気持ちの良い尾根道をたっぷりと楽しめる、穴場ルートもあります。
今回は、そんな「阿須(あず)丘陵七国コース」をご紹介します。渋いですヨ~笑
目次
阿須丘陵七国コースとは?
埼玉県飯能市の南側に位置する広大な阿須丘陵の尾根道をぐるっと周るハイキングルートです。
<飯能ウォーキングマップ>
マップの下の方にあるピンク色のコースです。はんのうウォーキングコース群の中では、やや外れたエリアにあり、距離も長く、たっぷり丘陵歩きを楽しめるルートです。
その特徴は急登がなく、林の中の尾根道を森林浴しながら歩けるのが良い点です。正直、眺望はあまり望めませんが、山登りに慣れていない人でも楽しく楽に歩けるコースです。だからといって歩行距離は(駅からの歩きを入れて)15kmくらいになりますので、歩き足りないという感じでもありません。
阿須丘陵は飯能市と青梅市にまたがった広域なエリアです。昔は上州道と言って、川越から青梅、多摩川の奥地へ、また武蔵国の南部から飯能や秩父、さらに西関東の山々を経て北関東へ通じる大事な道でした。
ちなみに七国とは、武蔵(奥多摩、秩父連山)、駿河(富士山)、甲斐(大菩薩嶺)、信濃(浅間山)、上野(赤城山)、常陸(筑波山)、相模(大山、丹沢)で、尾根道からの見晴らしがよかったことからこの名がついたそうです。
<阿須丘陵七国コースの道>
多くの人々が往来した風情ある古の道です。木々の緑に包まれた道ですので、夏でも炎天下を堪えながら歩くことはありません。
阿須丘陵七国コースへのアクセス
一番近い駅は西武池袋線「元加治駅」です。そこから徒歩約20分で阿須丘陵七国コースの入り口に到着します。また飯能駅南口からはバス便もあり、阿須バス停まで所要時間は10分程度ですが、便数はかなり少ないです(1~2時間に1本程度)。飯能駅から歩くと40分くらいかかります。今回は元加治駅から歩いて、阿須運動公園~駿河台大学~と経由してコース入り口へアプローチしました。
阿須丘陵七国コースのスケジュール
元加治駅から歩く場合、目指すは、阿須交差点です。そこまで行くと本コースのスタートゴール地点はもうすぐです(標識はないので、わかりにくいですが)。スタートとゴール地点はまったく同じ場所ではありませんが、感覚的にはぐるっと周って同じ地点に戻ってくるイメージです。
マップの表示(1)→(16)でも、(16)→(1)でも、どちらの周り方でもOKです。今回私は(1)→(16)のルートを取りました。
阿須丘陵七国コースの見どころ
それではいよいよ出発!
空を見上げると・・・
コースは、ほぼこんな風に緑に包まれた、森林浴のためにあるような道です。
ところどころに標識があります。
<唐沢川>
道はほとんどフラットで息が切れることがありません。いつまでも歩き続けられそうです。
コースの南側、マップ(12)にある七国広場。ここは東京都青梅市になります。広場といってもいわゆる「憩いの広場」とかではなく、要は駐車場です。ここに車を停めて歩く人も多いようです。地図上にはこの付近に展望台という表記があるのですが、ほとんど展望は望めません。
この日は外気28度くらいあって暑かったのですが、木々の緑が熱を遮って涼しい風が吹いていました。
「山道」っていう標識がなぜかおかしい笑。
このコース唯一と言っていい眺望広場。ここで座っておにぎりを食べました。この日は見えませんでしたが、晴れて空気が澄んでいる時には富士山も顔を出すようです。
マップ(16)、ゴールから車道(阿須バス停、阿須交差点)に出る所にある標識です。
阿須丘陵七国コースのまとめ
いかがだったでしょうか?
阿須丘陵七国コースの特徴をおさらいしますと次の10点です。
- アップダウンが少なく、楽に歩ける
- 出発地点とゴールが近く、同じ道を往復しなくても戻ってこられる
- 林の中のコースなので、暑さをよけて歩ける
- 1周10kmたっぷり尾根歩きができる
- 人が少なく穴場
デメリット的視点から言うと、
- 素晴らしい眺望は期待できない。
- 歩く人は少ないが、マウンテンバイクが多く、注意が必要
- やや単調で後半飽きてくる
- 駅(元加治駅、飯能駅)から歩けるが、20分~40分かかる(飯能駅南口からバス便あるが便数少なし)
- 分岐で標識がない場所が多く、わかりにくい(仮に間違えても合流したりコースに戻ったりして、遭難することはまずないが。。。)
トータルで見ると、また次も来たいな、と思える魅力的なルートです。
飯能には、山歩き人を魅了する懐の深さがあることを教えてくれたコースです。(あっ、青梅市もまたいでいます。)
ぜひ、どうぞ!
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。