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【通販】かつて一見客お断りだった高級料亭「花蝶」の名物 "鯛茶漬け" を、お家で!
こんにちは!たびこふれのシンジーノです。
2020年から世界中を攻撃してきた新型コロナウイルス。この憎っくき襲来者のおかげで、私たちは、これまでの生活を一変させられました。
それまでは、好きな時に、好きな場所へ、好きな人と、自由に出かけることができたのに、そんなあたり前の生活ができなくなってしまいました。
緊急事態宣言、会社への出勤は極力控え、テレワークの推進、都道府県をまたいだ移動の自粛、外食宴会の自粛、飲食業界の営業時間の短縮。そんな生活が、もうずいぶんと続いています。
外食を我慢し、できるだけ自宅から外出しないようにと、そんな制限された生活がここまで続くと、誰だってストレス、イライラが募りますよね。「あ~、たまには、とびきりおしゃれしてお出かけし、映画やお芝居なんか観て、特別のレストランで食事したいわ~」と思う気持ち、私も同感です。
「人間は、パンのみにて生きるにあらず」と、かのイエス・キリストも言いました。ただ息をして、生きているだけの毎日なんて味気ないですよね。
「ワクワクするような "ハレの場"が、今の私には必要なのよ」しかし、今だに出口が見えないこのコロナ騒ぎ、いったいいつまで続くのでしょうか。
「なにか、ストレスが溜まりに溜まった気持ちが晴れるような、楽しい出来事はないかしら・・・」
さて、あなたは、銀座(旧町名は木挽町)に「花蝶」という老舗料亭があるのをご存じでしょうか。
目次
- 銀座の名料亭「花蝶」とは
- 「花蝶」の鯛茶漬けをお取り寄せしてみました
- 「花蝶」の鯛茶漬けの作り方
- 「花蝶」の出汁へのこだわり
- 「花蝶」の鯛へのこだわり
- 「花蝶」の鯛茶漬け(お取り寄せ)は美味しかったのか?
銀座の名料亭「花蝶」とは
最寄り駅は東銀座ですが、新橋演舞場や歌舞伎座からも近い場所にひっそりと佇んでいます。
静かで落ち着いた玄関をくぐると、
おお~っ、いかにも高級料亭の雰囲気が漂っています。私のような庶民には、この玄関だけで足が止まってしまいそうです。
花蝶の創業は昭和2年。築地市場を台所として抱え、東京を代表する料亭として名を馳せたお店です。時の総理大臣、一流企業の接待、歌舞伎役者、映画俳優など、限られた人しか訪れることのできない、いわゆる一見さんお断りの世界でした。
外国からの大切なお客さまをおもてなしする、迎賓館的な役割も果たしており、あの喜劇王チャップリンや、ウォルトディズニーも来店したことのある、老舗高級料亭です。昔は、私のような一般庶民はいくらお金を払うってお願いしても入れなかったお店です。
その後、時代の流れとともに料亭文化が衰退し、花蝶は格式ばった料亭にピリオドを打ち、昔ながらの伝統ある料亭の佇まいはそのままに、モダンな現代アートを融合させ、2004年、新しい料亭スタイルのレストランへと変貌を遂げました。
料亭らしさを残したまま、現代アートとの融合がみごとに調和しています。階段の横の絵は女性の顔です。なんとも艶っぽいですね。
待ち合わせの部屋です。歴史が刻んできた重厚感が漂っています。写真には写っていませんが、この部屋の角にはバーカウンターもあります。
お客さまからはこんな声が聞かれるそうです。「お店の門をくぐりぬけて玄関から各個室、大広間の空間に昭和レトロと現代アートが融合していて異空間を感じました。」
こちらが個室です。(花蝶には大小さまざまなお部屋があります)
この部屋で過去何度となく、接待や商談がなされていたことでしょう。テレビドラマにも出てきそうな世界です。
花蝶で供されるメニューの一例。左下からごま豆腐、黒豚の松風焼き、中段はかんぱちの刺身、上段左はさわらの西京焼き、デザート(ワッフルのティラミスがけ)
※メニューは季節、コースによって変わります。
花蝶のメニューは、厳選した食材を活かした和洋折衷の創作料理を提供していますが、コースの最後に、〆めとして出てくる、ある名物料理がありました。それが「元祖鯛茶漬け」です。
新鮮な鯛の切り身がのったごはんに、だし汁をかけます。
この鯛茶漬けを食べるのが楽しみで「花蝶」に訪れるお客さんも多いようです。その元祖鯛茶漬けが、ご自宅にお取り寄せできるようになりました。高級料亭の名物料理を、自宅で手軽に味わえるようになったのです。
さっそく私は、お取り寄せしてみました。
「花蝶」の元祖鯛茶漬けをお取り寄せしてみました
我が家に届いた料亭花蝶のお取り寄せ「鯛茶漬け」がこちらです。
う~む、なるほど高級感が漂っています。品の良さが滲み出ています。なんとなく、高級幕の内弁当のようなお姿です。箱を開けてみると、こうなっていました。
左上から「出汁パック」「かやく」下におりて「鯛の漬け(切り身)」です(一箱4人前入り)。花蝶のお取り寄せ鯛漬けは、冷凍便で届きます。
お茶漬け、と聞いて「●●のお茶漬けの素」を思い浮かべた人、そういうものとはまったく別の品物です。ごはんにお茶漬けの素をふりかけて、お湯かけて終わり、ではないのです。あくまで高級料亭で供される元祖鯛茶漬けを忠実に再現したものなのです。
「花蝶」の元祖鯛茶漬けの作り方
まずは、家に届いたら、家の冷凍庫にすぐ保存します。そして「よし!明日の夕食に食べよう!」と食べる時を決めたら、まずやることは、鯛の漬け(切り身)の解凍です。
鯛の漬けの解凍
漬けになった鯛の切り身を冷蔵庫で約5時間じっくり解凍します。(これが面倒な方は流水で約10分間解凍でもOKです。)
冷凍された食べ物をおいしく食べるコツは「解凍」を慎重にやる、ということです。解凍を上手にやらないと、鯛のうま味や水分が流れ出てしまうからです。
出汁を作る
花蝶の鯛茶漬けは、お湯やお茶をかけて終わりではありません。出汁をかけます。その出汁の素がこちらです。
見てください。テトラポット型です。ティーバッグよりも出汁がしっかり抽出されるように、立体型三角形になっているんですね。ここにも花蝶のこだわりが表れています。出汁パック1包(2人前)に対し、お水400㏄を鍋にいれて沸騰させ、出汁パックを入れて約3分間加熱します。
テトラポット型であるため、パックが開いて中で出汁粉が自由に泳いでいます。
出汁の色がしっかり出てきました。出汁の深い香りが周りを我が家の台所を包みます。(花蝶の出汁へのこだわりは後述)
鯛の切り身をのせて、"あの"出汁をかける
解凍した鯛の切り身を、おもむろにごはんの上にのせます。
刺身でそのまま食べられそうなほど、つややかで色の良い新鮮な鯛です。(花蝶の鯛へのこだわりは後述)
袋入りの「薬味」を鯛の切り身の上からふりかけて、"あの"出汁をかけます。
これで花蝶お取り寄せの鯛茶漬けの完成です。
>>「花蝶」の名物"鯛茶漬け"をお家で味わいたい方はこちらへ
花蝶の「出汁」へのこだわり
花蝶の出汁は、本かつお、うるめ節、さば節、昆布、椎茸、いりこ、からできています。
実は、現在の花蝶の社長は、あの有名なうま味調味料を始めアミノ酸系の、日本から出発した世界企業に勤めるサラリーマンだったそうです。
高級料亭などで使用される出汁は、椎茸をベースにした出汁が多いそうです。椎茸の上品な味を堪能できるように料理の順番やタイミングに合わせた出汁で提供していますが、その出汁をそのまま通販商品に採用しても、椎茸ベースの出汁は万人受けしなかったため(特に関東圏では)、かつお、いりこを加え、かつ料亭の高級な味を再現できるよう「黄金比率」を完成させ、今回のお取り寄せ商品化になったそうです。
椎茸は他の出汁材料に比べ高額なため、通販商品ではあまり使用されていないようですが、椎茸の上品で深みのある味を加えることで、高級料亭の味を実現できるのです。その椎茸も、椎茸産地の本場である大分県にわざわざ自社工場を作って、そこで2年間の栽培期間を経て収穫した質の高い椎茸を使っているそうです。
しいたけの産地、大分県に自社工場(国東ファーム)を作って2年もの時をかけて原木栽培を行い、質の高いしいたけを作っています。
花蝶の「鯛」へのこだわり
花蝶では、当初、熊本県天草で水揚げされる「天然の鯛」にこだわっていたそうです。養殖よりも天然の方が、そりゃいいようなイメージがありますからね。
ところが、天然の魚というのは、寄生虫(アニキサス)が生息している割合が多いため、その除去をするための下処理に時間と手間がかかるという難点がありました。さらに天然ものは、時期や天候によって水揚げ量や品質も不安定となり、仕入れ価格も大きく変動するため、通販での安定供給が難しいという事情もありました。そこで品質面(※トレーサビリティ)と安定供給の観点から、養殖ものを使用しています。(養殖業界では有名な「拓洋」から仕入れ。)
※トレーサビリティ:物品の流通経路を生産段階から最終消費段階あるいは廃棄段階まで追跡が可能な状態
<養殖ものは天然ものに比べてランクが落ちる、というのはひと昔前のお話>
花蝶のお取り寄せ鯛茶漬けは美味しかったのか?
私は正直、「お茶漬けで味の違いを大きく出せるものなのかなぁ?」と思っていました。
外食特有の濃いめの強い味つけでインパクトを与え、芸能人がテレビのグルメ番組で「おいし~い!」と叫ばせるような、はっきりした味はお茶漬けでは出せないのではないかと。
さて、実食した私の感想は・・・「美味しかった!」です。
ありきたりの言葉をどれだけ並べても、この鯛茶漬けの味を表現するのはむずかしい。上品な薄味、繊細な出汁、通販とは思えない鯛の漬けの切り身、かやくの海苔・あられ・塩味が大人の味。う~ん、どれもいい当たりません。
感覚的ですが、口に入れて即「おいし~い!!!」という驚きではなく、目を閉じたまま、しばらくは動かず、口の中でその出汁のうま味と鯛の触感、柔らかみと弾力をいつまでも味わっていたい、「今ちょっと、誰もじゃましないでね」という感じでした。
人間、本当に美味しい時は、言葉は出てこないんですよね、体全体でこの美味しさをしばらく味わっていたい、と動きが止まってしまいます。
ちなみにこのお取り寄せの鯛茶漬け、代金は4人前で3,980円(税込)です。1人前995円。お茶漬けのお取り寄せとしては、安くはありません。でも995円以上の価値はあると思いました。※花蝶のお店では、単品では注文できません。コースの〆めとしてだけ食べることができます。
食べた人からは「特別な日に、父の日や母の日に贈ってとても喜ばれた」というお声も寄せられているそうです。
私は、花蝶のお店と自宅の両方で鯛茶漬けをいただきましたが、味は同じでした。自宅で食べてもお店で食べる味は再現されていました。(店内の雰囲気は自宅では出ませんでしたが笑)
お茶漬けだからといって、〆めの食事としてだけではなく、メインでもいけると思います。
このコロナ禍で不自由な日々を送っている方、なにか満たされない、ストレスが溜まっている、楽しいことないかなぁ、と感じている方にぴったりの逸品。
家族と、大切な人と、心ゆたかな時間を過ごす、ふるさとの両親にプレゼントする、そんな「ハレのイベント」として、昔は一見さんお断りだった老舗高級料亭の鯛茶漬けをぜひ味わってみてください。きっと良い思い出ができますよ。
※料亭「花蝶」の名物"鯛茶漬け"を食べてみたい!と思った方は下記リンクからご覧ください。
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。