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季節のフルーツが豊富!現地で食べてほしいインドフルーツ5選
こんにちは、田澤ともきです。
コロナウイルスが蔓延し「ロックダウン」が始まってからちょうど1年になります。きっとみなさんの中にはインドが恋しくて恋しくてたまらない人も多いでしょう。
私の住む北デリーでは、冬がようやく終わりをつげ、日中の気温は30度を超えるようになりました。温かくなるとフルーツがおいしくなってきます。
インドは一年中、バナナ、りんご、みかん、マスカット、グアバ、などが食べられます。果物といえばマンゴーが有名ですが、マンゴーの種類は有名なものだけで24種類もあるそうです。
今日は、インドに来たらぜひ食べてほしいフルーツ5選をご紹介します。
目次
チク Chikoo
サポジラ、サポタ、ナスベリー、ニスペロとも呼ばれる南国のフルーツです。北インドでは主にチクと呼ばれています。
インド、パキスタン、タイ、マレーシア、カンボジア、インドネシア、ベトナム、バングラデシュ、メキシコでも食べられるので、名前は違っても食べた事があるかもしれませんね。
キク科の植物で、ピンポン玉より少し大きい感じです。固いものを買ってきて、2~3日常温で置いておいて、柔らかくなると同時に甘い匂いが出てきたら食べごろです。チクは、北インドでは冬の果物です。10~3月ぐらいまで見かけます。
見た目は茶色の皮であまり派手さはありません。皮をむいても中も茶色でこれも南国の果物のようにキラキラ感がないのですが、すごく甘いんです。日本人が好きな甘さです。
懐かしさすら感じてしまうこの甘味は、干し柿や干し芋の甘味に似ています。価格は場所にもよりますが、1kg=30ルピー(約45円)です。
この後続く他の果物もそうですが、インド人にとって特にベジタリアンの方は果物を良く食べます。そのため安価で手に入るので経済的にも助かります。
ケサ―ル&ダシェリ Kesar & Dasheri
王道のマンゴーの中でも特に主人がおすすめな2種類をご紹介しますね。冒頭にも書いたようにインド全土のマンゴーは有名なものだけでも24種類もあると言われています。
日本ではアルフォンゾマンゴーが有名ですが、ケサ―ルとダシェリは北インドでみかけるマンゴーです。写真はダシェリマンゴーです。
ケサ―ル
平たくて大きなマンゴーがケサ―ルです。比較的酸味が強く、さわやかな味わいです。中に大きな種があるので、お行儀は悪いですが、最後は種までしゃぶって食べます。それぐらい美味しいです。一つだけ注意点は、マンゴーの食べ過ぎは下痢になりやすい事です。マンゴーは熱を持つ果物です。食べる時は1個にしましょう。価格はシーズンピークだと1kg=60ルピー(約90円)です。
ダシェリ
インド人の主人曰く、ダシェリは甘味が一番だそうです。ダシェリはケサ―ルに比べると小ぶりですが、糖分が非常に高く、とろけるような甘さです。このマンゴーにも種がありますが、比較的小さいです。完熟した柔らかいものは、実をもみもみして頭の部分をはさみで少し開けて吸って食べる事もできます。こちらは1kg=約150ルピー(約210円)です。
ジャムン Jamun
ムラサキフトモモという種類の木だそうです。ミャンマー、スリランカ、東南アジアでも見かける事ができます。呼び名はブラックプラム、ジャバプラム、ジャンボランとも呼ばれています。
大ぶりで柔らかいものを洗って、ブラックソルトを付けて食べるのがインド人流。少し酸味のある甘さとブラックソルトが混じって止まらないおいしさです。中に種がありますが、これは皮のまま食べます。成長するにつれて、黄色、ピンク、赤、黒みがかった赤に実の色が変わります。インド全土で食べられるもので、古代からインド人に重宝されていました。
この果物は、食べると舌が紫になりますので驚かないでくださいね。でも、この色が非常に栄養があるのです。インドの古代徐々詩「ラーマーヤナ」の主人公ラーマが14年間森に住んでいた時、この実を食べて生きていたと書かれてあるほどです。
ジャムンにはポリフェノールとビタミンCが多く含まれており、利尿作用や肌、血液の質を高めます。さらに高アルカリ性で、私達の酸性に傾く体にはぴったりの果物です。
ジャムンでできたジャムやジュース、サプリメントなどはお土産にもおすすめです。ちなみに果物の価格はシーズン期で、1kg=50~100ルピー(約70円~140円)ほどです。
ライチ Litchi
ライチは台湾やシンガポール、インドネシア、中国、日本でもスーパーに並ぶ事がありますが、あえて、このライチを選んだ理由は、このワイルドさと安さです。
インドでは枝付き、葉っぱつきでライチが売られています。最初この姿にライチだと気づくのに時間がかかりました。枝はお店の人に言えば切ってくれます。
甘くてジューシーで、そのおいしさは皆さんもご存じかもしれません。小ぶりですが、味はしっかりライチです。皮をむくのが面倒なので、一度に皮をむいておくとお皿いっぱいに食べる事ができます。
シーズン期は1kg=200ルピー(約280円)ぐらい。場所によってかわりますが、デリーは高いほうだと思います。インドの地方ではもう少し安く手に入るかもしれません。
季節のフルーツが豊富!インドで試してほしいフルーツ5選まとめ
<カスタードアップル:kolesnikovserg / PIXTA(ピクスタ)>
インドの果物は、新鮮かつ安いのが嬉しいです。最近では、カタチのそろったものがスーパーに並ぶようになりましたが、野性味あふれるローカルマーケットに足を運んで、地元の人達と同じように果物を買って食べてみるのも楽しいかもしれません。
写真はカスタードアップルという果物です。ほかにもたくさん珍しい果物がありますので、インドではぜひ朝食や少しカレーに疲れた日などには新鮮な果物だけを試してみてください。
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田澤ともき
- アーユルヴェーダがきっかけでインド在住。ハイテクから古代伝統まで、100人100色楽しめますよ。インドならではの出来事や、インド生活についてお届けします。