モルディブに負けない?!知る人ぞ知る「アンダマン・ニコバル諸島」はカップルのバカンスにおすすめ!<インド>

ハネムーンの行き先として人気のモルディブですが、モルディブにも負けない、絶好の穴場がなんとインドにあるのです!

その名も「アンダマン・ニコバル諸島」。豊かな自然と深い歴史を持つアンダマン・ニコバル諸島はインド人には人気がありますが、そこまで知名度が高くなく、まさに「知る人ぞ知る」名所です。

今回はカップルで訪れたい美しい島、「アンダマン・ニコバル諸島」を紹介します!

目次

<1. 本当にインド?アンダマン・ニコバル諸島とは>

<2. モルディブに劣らない!アンダマンをバカンスにおすすめする4つの理由>

<3. フェリー&バイクで楽しむアンダマン 訪れるべき3島をピックアップ

<4.【コロナ禍の観光】旅行可能だが空港での検査必須>

<5. まとめ>

1. 本当にインド?アンダマン・ニコバル諸島とは

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インドのベンガル湾に浮かぶ、572の島から成るアンダマン・ニコバル諸島。そのほとんどが無人島で、タイやミャンマーの方がインド本土よりも近い位置にあります。透明度の高い海とサンゴ礁が育む多様な生態系はいわゆる「インド」のイメージを覆すほどの美しさで、大陸の喧騒とはかけ離れた場所です。国内便ではチェンナイやコルカタから定期便が飛んでおり、デリーやバンガロールから直行便が出ることがあります。

アンダマンの歴史はイギリス植民地時代にさかのぼります。インドがイギリスの植民地だった頃、アンダマンはイギリス支配に抵抗した政治犯の流刑地として利用されていました。その頃使われていた刑務所が今も残っています。また、太平洋戦争時には日本軍がアンダマンを占領していた時期もあり、日本がインドの独立に深く関係した背景を学ぶことができます。

そして、2018年に宣教師が原住民に殺害された事件で取り上げられた北センチネル島。地球上で唯一閉ざされた場所で、島の内部は謎に包まれています。実は北センチネル島はアンダマン諸島に属し、本島からなんと約30kmほどの距離に位置しているのです!

南の方のニコバル諸島にも原住民が住んでいると言われ(観光客の立ち入りは禁止)、独自の文化が残っている島群でもあります。アンダマンは、海やバカンスが好きな人も、歴史や文化が好きな人も、誰もが楽しめる島なのです。

2. モルディブに劣らない!アンダマンをバカンスにおすすめする4つの理由

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インド人にはハネムーンに人気の行き先でもあるアンダマン。現地のカップルから「モルディブいくなら絶対こっちの方がいいよ!」と言われたのが印象的でした。

実際、アンダマンはカップルのバカンスにとてもおすすめです!その4つの理由を紹介します。

理由1:モルディブに対して10分の1の物価、とにかく安い!

アンダマンはとにかく物価が安かったです。ホテルも、1泊4,000円ほど出せば日本人が泊まるのに文句のないクオリティでした。5つ星でも1泊20,000円を超えるようなことはないので、思いっきり贅沢するのにおすすめです!

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水上ではありませんが、コテージも各島にたくさんあり楽園気分を十分味わえました。モルディブのような透明な海を楽しみながらも、予算を抑えられるのがアンダマン旅行の大きな魅力です!

理由2:透明度が高くバリエーション豊かなビーチ

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どの島に行っても、とにかくきれいな海。そして、島それぞれのビーチに特徴があるので、自分好みのビーチ探しがとっても楽しいのです!

たくさんの魚が住むビーチ、白い砂浜が広がるビーチ、遠浅で泳ぐのにぴったりのビーチ...シュノーケリングやダイビングスポットも無数にあり、裸眼でも魚やサンゴ礁を見ることができます。各島で育つマングローブの林にはカニやヤドカリ、ハゼなどの生き物が溢れ、海の豊かさを大いに感じられます。

各ホテルにプライベートビーチがあるので、「浜辺でお酒を飲んで昼寝」という楽しみ方ももちろん可能です。

理由3:リーズナブルな獲れたて海産物がおいしい

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獲れたて新鮮な海産物がおいしい!そしてリーズナブル!グルメなカップでも、食事を思いっきり楽しめるのがアンダマンです。

個人的にインド料理は「味が濃すぎる」と感じることが多いのですが、アンダマン地元民が作る料理はどれもちょうどよい塩加減でした。日本人にもやさしい味付けです!

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おすすめはロブスターとカニ。小ぶりならロブスター2,000円以下、カニは1,000円程度で食べられ、カップルでシェアするのにちょうどよいと思います。

食べ方や味付けを選べますが、魚介のダシが出るカレーをぜひ試してみてください!インド在住3年のうち一番おいしいカレーを食べることができました。

理由4:とにかく優しくて親切なアンダマンの地元民

「インド人は嘘ばっかりつく」「だましてくる」

インドと聞くとそんなイメージが浮かぶかもしれません。私も観光地に行く時はそのイメージで警戒しています。ですが、アンダマンは信じられないくらい、会う人会う人みんな優しく親切でした...!

のんびりしているからでしょうか、地元の方たちはイライラせずフェリーの乗り方や観光地の行き方を丁寧に教えてくれ、インターネットのない環境でもまったく問題ありませんでした。(アンダマンの特に離島はネット環境がとても悪く、Wi-Fiがあってもつながらないことがほとんどでした...)

トラブルになることがとても少なかったので、カップルで来ても喧嘩になる心配はないと思います...!もちろん客引きなども一部いるので、注意は必要です。ですが、治安のよさはインド国内でも圧倒的に高いと感じました。

フェリー&バイクで楽しむアンダマン 訪れるべき3島をピックアップ

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アンダマンではフェリーで島を行き来します。フェリーは政府のものと、時期によってはプライベートのものもあります。フェリーのキャプテンが親切で船頭に通してくれましたが、あまりの大波にすぐにずぶ濡れになりました...。

私が訪ねた時は各島に行く前にフェリー乗り場で入島登録をしなければなりませんでしたが、1週間後にはその決まりがなくなり、常に状況が変わっています。まず空港近くのホテルにステイし、行き先の入島方法についてホテルの人に教えてもらうのが確実です。

また、ぜひ国際免許証を持っていってください!国際免許証があれば1日500ルピーでスクーターを借りることができます。スクーターがあると旅の自由度が断然増します!

フェリーとバイクで楽しむ、アンダマン旅行に欠かせない3島を紹介します。

おすすめの島1:まずは空港近くのホテルのステイを「アンダマン本島 ポート・ブレア」

1日目は空港のある「ポート・ブレア」にステイしましょう。

私の泊まった「SeaScape」というホテルは空港への送迎はもちろん、フェリーの予約の書類などまで丁寧に作ってくれ、アンダマン初心者にとっても優しいオーナーでした。

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▼SeaScapeの情報

  • 住所:120, Nayagaon, Doodhline Port Blair, Andaman & Nicobar Islands, opposite Maruti Service Station, Port Blair, Andaman and Nicobar Islands 744106
  • HP :https://www.seascapeportblair.com/

レセプションに頼むと、レンタルバイク業者を手配してくれます。バイクにのってさっそく島の名物「Celluler Jail」(植民地時代の刑務所)に行ってみました。

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残念ながら入園は16時までで、30分遅れで入れず...。夜には光と音のショーも行われるそうです。植民地時代や日本軍統治の説明もあるとのことなので、歴史好きの方はぜひ訪れてみてください。

▼Celluler Jailの情報

  • 営業時間:9:00〜12:30, 13:30〜17:00(光と音のショーは18:00〜複数回)
  • 住所 :Prothrapur, Port Blair, Andaman and Nicobar Islands 744103

そして、とにかくおいしい海産物。観光ガイドにも乗らないような、街のレストランで頼んだカニカレー。(600ルピー・約850円)

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今まで食べたどんなカレーよりもおいしかったです!小ぶりのカニが丸ごと入っていて、大満足でした。

お土産を買うならSagarika Emporium(サガリカエンポリウム)。Tシャツや貝殻のピアス、ココナッツオイルなどさまざまなアイテムが売られています。店員さんたちがいろいろ見せてくれるので、ショッピングを楽しむならぜひ訪れてみてください!

▼Sagarika Emporium(サガリカエンポリウム)の情報

  • 営業時間:9:00〜19:00
  • 住所 :DAG Colony, Port Blair, Andaman and Nicobar Islands 744101

おすすめの島2:アジア1の美しいビーチ!地球の成すわざにただただため息が出る「ハヴロック島」

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地図上の名前は「Swaraj Dweep(スワラジ・ドウィープ)」のハヴロック島。数年前に名前が変更されたものの、現在も「ハヴロック島」の名称で親しまれています。

ハヴロック島にはアジア1のビーチに輝いた「ラダナガル」やジャングルの先にある「エレファンタビーチ」など冒険先がたくさんあり、シュノーケリングやスキューバダイビングではサンゴ礁に住む魚の群れと泳ぐことができます。

アンダマン諸島で1、2を争う自然の美しさを誇るハヴロック島は、ハネムーンに人気の行き先です。ロマンチックに過ごすのにぴったりで、カップルの姿が目立ちました。

  • 行き方:ポートブレアからフェリーで約2時間

~アジア1のビーチに輝いた:Radha Nagar(ラダナガル)ビーチ~

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日本語で「ラドハンガー」と書かれていることも多いのですが、正式名称は「ラダナガル」です。ラダナガルはトリップアドバイザーの「トラベラーズチョイスアワード」で2017年・2019年に「世界のベストビーチ」1位に輝いています。

白く柔らかい砂浜が弧を描くように広がり、その先はクリアブルーのグラデーションの海に包まれています。地球の美しさを感じざるをえない場所です。

そして人が少ないので、私たちが行った時はこの広いビーチが貸し切りでした!思いっきり泳ぐことができ、大満足です。

▼Radha Nagar(ラダナガル)の情報

  • 行き方 :Jetty(船着場)からバイク・タクシー・オートリキシャーで約20分

~アンダマン1きれい!?2kmのトレッキングの先に待つ:エレファンタビーチ~

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個人的にハヴロック島もっともおすすめの「エレファンタビーチ」。2kmのジャングルの中をトレッキングするか、プライベートボートに乗らなければ行けないため、人の手が入っていない自然のビーチを楽しむことができます。

まずは自力でトレッキングに挑戦しましたが、道に迷って結局ガイドを雇いました。(シュノーケリング込みで1,000ルピー・約1,400円)

2kmの山道は険しく、ビーチサンダルの紐が切れてしまい、決して楽ではありませんでした。ですが、ジャングルを抜けた先に広がる海はまさに絶景!疲れが吹き飛びました。ラダナガールよりもさらに透明な海に、大小たくさんの魚が泳いでいます。シュノーケリングでは魚が人馴れしているのか寄ってきてくれ、まるで自分が海の一部になったようでした。

このビーチではジェットスキーやバナナボートなどのマリンスポーツも楽しめます。かつてはゾウが泳ぎに来ていたらしいのですが、今はゾウの引退によってもう見られないそうです。

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まさに秘境のエレファンタビーチ。透明度抜群で生命力の溢れる海を堪能することができます。

▼Elephanta Beach(エレファンタビーチ)の情報

行き方 :Jettyからバイク・タクシー・オートリキシャーで約20分のち2kmのトレッキング、もしくはJettyからプライベートフェリー

おすすめの島3:コンパクトなサイズ感で静かにゆったり自然を楽しめる「ニール島」

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端から端まで7kmほどのSheaheed Dweep(シャヒード・ドウィープ)ことニール島。サイズ感がコンパクトなのでビーチを行き来しやすく、バイクのツーリングが気持ちいい島です。

  • 行き方:ポートブレアからフェリーで約3時間、ハヴロック島からフェリーで約1時間

「日の出スポット」「夕陽スポット」が地図に示されており、美しい太陽を絶好のポイントで見ることができます。4時半に起きて日の出を見に行きましたが、少し曇っていました。

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ニール島の人たちは特に優しかったのですが、「島唯一のATMが閉鎖する」事態で現金がおろせず、支払いの際にとても苦労しました。ニール島を訪れる際にはぜひ十分な現金を持っておいてくださいね!

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それぞれ個性のあるビーチや、朝から賑わうフィッシュマーケット、豊かな自然に囲まれながら「何もしない」時間を楽しむのに最適です。日本人が発展と忙しさの中で忘れてしまったおだやかさを取り戻せるような、素朴なあたたかさに包まれることができます。

ニール島名物の「ナチュラル・ブリッジ」。

映画に出てきそうな陸上の大きな岩がナチュラル・ブリッジかと思いきや、実は干潮の際に現れ、海を渡ることができる足場のことを指すそうです。磯が広がり、とにかくたくさんの生き物に出会えるビーチで大満足でした。

▼Lakshmanpur Beach No.2(ラクシュマンプールビーチ・ナンバー2)の情報

  • 行き方 :Jettyからバイク・オートリキシャー・タクシーで約15分

4.【コロナ禍の観光】旅行可能だが空港での検査必須

アンダマンは観光客の受け入れを再開しており、外国人でも入島可能です。(2020年12月現在)

新型コロナウイルスの感染拡大には厳戒に対応しており、PCRテストの陰性証明書がない場合には現地の空港で抗原検査が必要です。(500ルピー・約700円)

フェリーで離島に移動する際にも陰性証明書が求められ、ない場合や日にちが経っている場合にはその場で再検査となります。サニタイザーでのこまめの手の消毒はもちろんのこと、ホテルでもチェックインの際に荷物の消毒が義務づけられています。そして、島内でマスクなしでバイクや車を運転すると500ルピーの罰金が課せられます!

決まりに従い、旅行者としてのコロナ対策にしっかり協力することが大切だと感じました。

5. まとめ

今回は知る人ぞ知る、秘境の楽園アンダマンを紹介しました。

カップルの旅行先の定番・モルディブもいいですが、同じくらい海がきれいで冒険でき、そして安い!アンダマンもぜひ候補に入れてみてはいかがでしょうか?

親切でフレンドリーな地元の人たちが、おいしい魚料理とともに歓迎してくれます。

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やまもと

インドのバンガロール・ムンバイの2拠点で活動している翻訳者・ライターです。インドの野良犬とヨガが大好きです!

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