【アルジェリア】断崖絶壁!誇り高き橋の街コンスタンティーヌ

広大なサハラ砂漠が国の面積のほとんどを占めるアルジェリアは、砂漠ならではの感動的な景色が有名です。しかし実際のアルジェリアには、砂漠だけではない美しい様々な自然の風景が広がっているのです。

今回はその中でも一際目立つ、唯一無二の橋の街コンスタンティーヌをご紹介します。ここでは、あなたの"街"の概念が覆されることになるでしょう。

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目次

橋の街コンスタンティーヌとは

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コンスタンティーヌはアルジェリアの北東部にある、とても長い歴史を持つ街です。さかのぼると、紀元前3世紀にフェニキア人が建国したキルタと呼ばれる都市だったといわれています。

その後何度も統治者が代わっていき、フランス軍がアルジェリアに攻めて来た際はその街の独特な造りにより、なかなか攻め入ることができなかったとか。

それもそのはず、コンスタンティーヌとは断崖絶壁に囲まれた要塞都市なのです。まるで空想の世界にいるような、現実とは思えないこの街の造りは多くの人に衝撃を与えてきました。

周囲が峡谷であるため、必要になるのが街と街を繋ぐ橋です。コンスタンティーヌには、その独特の地形のため必要になった橋が8つあります。

このようにして橋が多くなったこの街に"橋の街"という名前が付いたのです。

コンスタンティーヌはイスラムの学術都市といった重要な役割を果たしている地でもあり、アルジェリアで3番目に大きな都市に位置づけられています。

橋の街までの行き方

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コンスタンティーヌにはモアメ ムディアフ(Mohamed Boudiaf) 国際空港があります。そのため、アルジェリア内で長時間移動をせずに日本から乗り換え(最低1回)をして訪れることができます。

首都アルジェや世界遺産ガルダイヤなどの観光地から向かう方は、国内線で約1時間〜1時間半ほどのフライトになります。コンスタンティーヌ行きは1日の運航本数も多いので、アルジェリアの中でも訪れやすい場所とされています。

その他、高速道路もあるので車移動も可能です。車移動は混雑状況にもよりますが、首都アルジェからですと4時間〜5時間ほどかかります。

時間はかかるので飛行機移動がお勧めですが、コンスタンティーヌまでの道のりは崇高な山々が見え、移動時間は意外と苦になりません。アルジェリアの自然に恵まれた地形を実感することになるでしょう。

※車移動の場合、外国人観光者は警察のエスコートが必要になることもあります。

必ず行きたい橋の街ベスト

シディムシド橋 (Sidi M'Cid)

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コンスタンティーヌの数ある橋の中でもアイコン的存在の橋で、1912年にフランス人建築士によってつくられました。当時は世界一高いところにつくられた橋とされ、今でもその迫力ある姿は訪れる人々を釘付けにしています。

目の前に広がる険しく切り立った崖、しもべのように空を飛び回るカラス、このおとぎ話の舞台にでもなりそうな景色の先には鮮やかな緑の山々。絶壁にかけられたこの橋からの眺めは、遠く離れた日本からはるばる訪れる価値があるはずです。

エミールアベデルカデールモスク(Emir Abdel Kader mosque)

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アルジェリアにあるモスクの中で一番の美しさを誇ると言っても過言ではないモスクで、つい最近までアルジェリア最大のモスクとしても知られていました。(現在は首都アルジェに一番大きなモスクが建築されました。)

ブルーがアクセントになった気品あるモスク、このモスクを正面の広場から撮るのも良いですし、入口がある回廊も魅力的なベストショットが撮れるオススメの場所です。

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そしてなんといっても欠かせないのが内装です。

こちらのモスクには、観光用に女性の皆さんに貸し出しているアバヤ(長めのローブ)がありますので、どんな服装で訪れてもこれを借りれば中に入ることができます。

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中には鮮やかなイスラム様式の装飾が施されており、自由に見学することができます。背筋が伸びるようなこの神秘的な空間をぜひ体感してみてください。

アーメドベイ宮殿 (Ahmed Bey Palace)

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アルジェリアの数ある宮殿の中でも、有名なものがコンスタンティーヌにあります。

美しい庭園とアラビアンナイトのような幻想的な雰囲気をもつ唯一無二の宮殿。実はここに悲しい歴史が隠されているのです。

アーメドベイによって1835年に完成させられましたが、その2年後にはフランスの占領下となりフランス軍本部が設置されました。アーメドベイが過ごした夢のような時間はわずか2年でした。

メラスリマン歩道橋/ペレゴ歩道橋 (Mellah Slimane)

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コンスタンティーヌといえば橋ですが、こちらは歩道橋として使用されていています。シディムシド橋と比べると規模は小さく、人が歩くたび少し揺れるのが特徴的です。下には川が流れ、景色も存分に楽しめるちょっと怖い歩道橋として人気です。

旧市街(Medina)

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長い歴史を経ても変わらない街並みを散策しにいきましょう!なによりコンスタンティーヌの人々の生活を感じることができる絶好の場所。狭く入り組んだところにある様々なローカルのお店、笑顔が眩しい人々、そして飛び交う挨拶。

アルジェリア人の元気は、人と人との交流から生まれるのです。

まとめ

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コンスタンティーヌにはまだまだ想像を超えた自然豊かな絶景がたくさんあります。

そして今回ご紹介した以外の橋も個性豊かな名所として知られていますので、ぜひ皆さんも一度訪れてみてはいかがでしょうか。

きっと、"あの人にこの景色を見せてあげたい!"と思うことでしょう。

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川面 朝美

神奈川県出身。旅行好きな両親のおかげで幼い頃から外国に行く機会があり、自然と海外に興味を示す。大学ではフランス文学科を専攻、アメリカとフランスでの語学留学を得て、異文化コミュニケーションの大切さを学ぶ。その後ファッション業界に就職したのち、日本で出会ったアルジェリア人と意気投合。2018年11月に結婚し、現在はアルジェリアの首都アルジェにて刺激的な毎日を送っている。趣味: ダンス、テニス、ジム、旅行

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