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【ホーチミン】9区とトゥードゥック区のローカルエリアを散策
ホーチミンの中心地である1区は市民劇場やドンコイエリア、ベンタイン市場といった観光名所が集まる旅行エリアです。プチパリなどと呼ばれるフレンチコロニアルな美しい町並みを見ることができるのが特徴ですが、そこから車で東に向かうことわずか30分で、東南アジアらしいローカルな町に出会うことができます。今回ご案内するのはホーチミンの近隣区に当たる9区とトゥードゥック区です。
目次
- 学生の町9区とトゥードゥック区
- 屋台もたくさん!1杯50円のベトナムコーヒーも楽しんで
- 青空市場も健在。ベトナムの活気を肌で感じることができる
- 殺伐としたカフェ?のようなお店の正体は
- 洋服を外に干すのもここではありふれた一コマ
- ホーチミン旅行でベトナムらしいひとときを
学生の町9区とトゥードゥック区
9区とトゥードゥック区は古くから大学が多く建ち並ぶため、学生が多く暮らす町として知られてきました。しかし2022年に開通予定となる地下鉄メトロ1号線がベンタイン市場から東を通り、2区、9区、トゥードゥック区と続くことが分かると、途端に地価が急騰。現在は日系のデベロッパーも参画する巨大高級新興住宅街ができるまでに至りました。しかし、9区やトゥードゥック区の中心繁華街はまだご覧のように高層タワーもないローカルでのどかな町が広がっていて、旅行者にとってはベトナムらいし空気感の中、散策を楽しむことができるはずです。
屋台もたくさん!1杯50円のベトナムコーヒーも楽しんで
1区の中心では屋台も一昔前と比べて大分少なくなってきました。いまどきの若者は、路上カフェではなく冷房つきのお洒落なインテリアが飾られてあるカフェに足を運ぶようになったことも原因の1つとしてあるかもしれません。しかし、エンゲル係数が低い9区やトゥードゥック区では、いまでも繁華街の中心であっても屋台がずらりとひしめいています。
小洒落たレストランも最近は増えてきましたが、若者が多い町のため、レストランよりは安く簡単に済ませられる食堂や、皆で集まってワイワイ楽しめる夜の屋台が人気のようです。ちなみに食堂や屋台ではベトナム料理でお馴染みのフォーや生春巻き、チキンライス、ブンボーフエなどがお馴染み。一杯100~200円程度で食べることができます。
青空市場も健在。ベトナムの活気を肌で感じることができる
一方でここに暮らす人々の台所の役割を果たすのは、いまでも市場です。スーパーマーケットやショッピングセンターも増えてきましたが、自宅の近くにある市場は気軽に買い物できるので、いまでも若い人からお年寄りまで利用しています。生きた鶏やアヒルが吊るされていたり、牛肉を中華包丁で叩く小気味いい音が辺りに響きわたるような、旅番組で紹介されるような風景がそこかしこに広がっています。
殺伐としたカフェ?のようなお店の正体は
こちらはカフェの看板があるものの、店内は非常に殺風景。実は、ここはカフェとしてコーヒーを飲みながらテレビを見るだけではなく、若者向けにプレイステーション3ができるネットカフェ的なお店。学生が小銭を握りしめてここでサッカーゲームをしているのがいつもの風景。このようなお店は他にもたくさんあり、またプレイステーションができるお店には、必ず店頭に「PS」と書かれています。
洋服を外に干すのもここではありふれた一コマ
9区やトゥードゥック区にある戸建の多くは1階建ての小さな間取りです。5万円程度が家賃相場のマンションに比べて、1階建てワンルームの部屋の家賃は1万円以下。それでも学生にとっては高いため、複数人で共同生活をしているのも普通です。洋服を干すようなベランダもありませんので、服を乾かすのは基本的に外の壁。ただしホーチミンは高温多湿の熱帯気候のため、翌朝にはすっかり乾いています。
ホーチミン旅行でベトナムらしいひとときを
ホーチミン旅行では1区のプチパリの中でショッピングやスパを楽しむのもいいですが、東南アジアらしい風景を見たいならば、9区・トゥードゥック区に足を運んでみてください。たったの20分車で走っただけなのに、がらりと町の風景や雰囲気が変わることに驚くことでしょう。
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古川悠紀
- ホーチミンに移住して自由気ままに生きています。ライター業と取材を生活の糧にしているためベトナム全土を駆け回っています。趣味はバドミントン!