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【兵庫】たこ焼きじゃないよ!明石焼きを食べてみよう!
明石焼きを食べたことありますか?
食べたことがないという方が多いと思います。
『たこ焼き』は大阪の『食』の代名詞。『明石焼き(あかしやき)』って何?という方も多いと思います。関西に住んでいると、『たこ焼き』も『明石焼き』も有名ですが、関西以外から来られた方に『明石焼き』と言ってもあまりピンとこないと思います。
それでは明石焼きを紹介しましょう!
明石焼きとは?
明石観光協会のHPによると、『たこ焼きのルーツともいわれている明石を代表する名物。ふわふわの生地の中に歯ごたえのあるタコが入った明石焼きは、お出汁でいただくのが基本。市内には約70店舗の専門店があり、地元では玉子焼の名で親しまれています。』と記載があります。
★明石観光協会HP:https://www.yokoso-akashi.jp/
そもそも兵庫県明石市ってどこにあるの?
明石市は兵庫県の中央部にあり、瀬戸内海に面しています。明石海峡を挟んで目の前に淡路島が見え、明石海峡大橋が存在感を放っています(明石海峡大橋は明石市ではなく神戸市に架かっています)。明石海峡の早い潮流で身の引き締まった魚が取れることから、美味しい鮮魚の町とも呼ばれています。また、日本標準時である東経135度子午線が通る明石はまさに「時のまち」なのです。
明石焼きとたこ焼きって違うの?
まったく違います。
『たこ焼き』は、外はカリッと中はジュわっとが基本です。生地は小麦粉です。その上に、ソースなどの調味料をかけて食べます。それに対して『明石焼き』は、外も中もふわっとが基本です。生地は小麦粉を使いますが玉子が多め。ソースはかけずにお出汁につけて食べます。玉子を多めに使うので玉子焼きとも呼ばれるのです。
明石焼きのルーツは?
前述の明石観光協会によると『江戸時代の末期から明石の重要な産業の一つとして「明石玉」が作られていました。「明石玉」とは、卵の白身を接着剤に硝石などを固めて作られた模造サンゴのことで、かんざしなどの装飾品に使われていました。明石焼(玉子焼)の起源は諸説ありますが、当時、大変人気を得ていた「明石玉」を作る過程で大量に残った卵の黄身と、小麦粉さらに明石でたくさん捕れるタコを入れて作られたものが、明石焼(玉子焼)のはじまりと言われています。』と記載があります。
それでは『明石焼き』を食べに行きましょう!
本家 きむらや
『明石焼き』を調べると必ずヒットする「本家きむらや」。大正13年創業の老舗店です。
JRおよび山陽電車の明石駅から駅前から延びる"明石銀座通り"を南へ徒歩6分。角に店舗が見えてきます。
信号を渡って店頭へ。
「玉子焼」の看板が目印です。
いつも行列ができているのですぐに分かります。店頭には屋根がありますので、雨の日でも安心。特に名前を記入して待つのではなく、順番に椅子に座って待つシステムです。ちょうどお昼時に訪問しましたが、少し時間が早かったのか、10分程度の待ち時間で済みました。中からお兄さんが呼んでくれました。
店内に入ると入口横でお母さんとお姉さんが並んで明石焼きを焼いていました。明石焼き専用のフライパンで20個を一気に焼き、フライパンをひっくり返して専用の台に乗せて出来上がりといったシンプルな作り方です。
明石はたこが有名。なので、明石名物のたこを使った明石焼きということなのでしょう。
明石焼きのメニューはいたってシンプル。1人前20個で900円です。一人で食べきれない人は複数人で1人前を頼んでもOKです。
またここに来たら必ず食べていただきたいもの。それはおでんの「たこ足」です。1本500円ですが、食べる価値大デス!
柔らかく煮込んだおでんの関東煮です。
席について数分で明石焼きが運ばれてきます。中がふわっふわ!歯ごたえがあるたこも入っていて、玉子生地とあいまって絶妙な味です。
お出汁はシンプル。明石焼きを優しく包み込んでくれます。
明石焼きが乗っている赤い専用の台は少し斜めになっています。
絶対におでんのたこ足も食べましょう!僕はたこ足と牛すじを頼みました。
1人前20個ですが、あっさりしているのでぺろりと完食しました!
明石焼きを食べてみての感想
ふんわりと出来たての明石焼きはとても優しい味。たこ焼きはソースのインパクトが強いですが、明石焼きはお出汁につけると生地がさらにふんわりとします。またお出汁につけて食べるものだと考えがちですが、テーブルにはソースが置いてあります。ソースをつけても美味しい。異なる2つの味を楽しむことができるのが明石焼きです。
なお、本家きむらやの店内は20人も入ればいっぱいになります。外に行列ができていても回転が早いので長時間並ぶことはありません。なので、外で並んでいる時に明石焼きを何人前注文するのかを決めておきましょう。
本家きむらやの店舗詳細
●本家きむらやHP:https://honke-kimuraya.com
●営業時間:平日・週末ともに10時〜17時まで
●定休日は月曜・火曜ですが、HPの「お知らせ欄」でご確認ください
●住所:兵庫県明石市鍛冶屋町5-23
(駐車場はありませんので、周辺のコインパーキングを利用してください)
★明石市の観光情報は、明石観光協会HP:https://www.yokoso-akashi.jp をご覧ください
※この記事は2020年8月に訪問した時のものです。
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。