【紅葉登山】天下一品の紅葉スポット涸沢カールと穂高連峰!その絶景と恐怖体験の山旅2泊3日紀行

こんにちは!「三度の飯と山が好き!!」がキャッチフレーズの倉山(くらさん)です。

「涸沢の紅葉を見ずして穂高を語ることなかれ」は有名な名言。日本一の紅葉とも言われ、一生に一度は見たい涸沢カールの紅葉と穂高連峰の魅力を2018年10月上旬に体験した登山の様子をご紹介します。

目次

1)涸沢カールと穂高連峰ってどこにあるの?どうやって行くの?

富山県、新潟県、岐阜県、長野県に跨って連なる標高3,000m級の巨峰揃いの飛騨山脈が通称「北アルプス」です。その南部の岐阜と長野県堺にそびえるのが「穂高連峰」、その山々に囲まれる特別な場所の標高2,300mに「涸沢カール」が有ります。長野県の上高地バスターミナルから徒歩が一般的で距離にして約15km、標高差は約800m、梓川と横尾谷沿いを6時間目安で歩いて行く事が出来ます。上高地の観光写真でも必ず紹介されている場所です。

>>>アルプス観光協会のマップはこちら  

長野県の松本駅からは上高地へ電車と路線バスで1時間40分。東京、名古屋、大阪から上高地へ直行の登山バスも運行されていますので交通はとても楽々便利だと言えます。

>>>上高地へアクセスの公式webサイトはこちら  

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(上高地観光センター)

2)私がお勧めするシーズンとその理由とは?

上高地にはシーズンを通じて多くの登山者やハイカーが訪れますが、涸沢イチオシの紅葉はやはり9月中旬から山肌が紅葉し雄大なカールを埋め尽くして山岳紅葉が楽しめる10月中旬までの秋ですね。

涸沢カールのスケールと色鮮やかさは、目で見ても写真に残しても色濃く思い出に残るからです。

>>>上高地から涸沢の公式webサイトはこちら  

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(上高地のシンボル 河童橋をバックに)

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※ゆっくり紅葉を楽しむためにはロッジ、山荘、小屋などへの宿泊が必要となりますが、例年この時期の山小屋は定員をオーバーするほど大混雑します。

感染予防に対する取り組みや営業予約状況は各宿泊施設にお問い合わせください。

3)恐怖体験!大自然の猛威に襲われた後は、想像を超える秋の絶景に恵まれる

今(2020年)をさかのぼること2年前の秋、私は気の合う山仲間4名で紅葉の涸沢と穂高連峰縦走にテント泊の道具を背負って2泊3日で計画をしました。期待と希望に充ちた気持ちで紅葉登山に向かった思い出があります

3日間の行程とタイムスケジュール

<1日目・涸沢カールへ向かう>

07:00 上高地バスターミナル(標高1,050m)をスタート (梓川沿いを歩きながら明神岳や穂高連峰を望む)

10:00頃 横尾山荘・吊橋前で休憩(標高1,620m)(横尾谷沿い樹林帯を登山客で混雑する山道を歩く)

14:00  涸沢カールのテント場到着(標高2,309m)

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(横尾山荘前にて)

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(涸沢カールのテント場)

<2日目・穂高連峰縦走へ>

09:00 テント場でのんびり朝食を取った後スタート(岩尾根の急登ザイテングラートを登る)

13:00頃 涸沢岳登頂(標高3,110m)(紅葉の涸沢カールを見下ろす眺望)

13:30 穂高岳山荘テント場着(標高2,983m)

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(涸沢岳山頂)

<3日目・奥穂高から上高地へ下山>

06:00 穂高岳山荘テント場スタート(クサリとハシゴの岩登りから始まる)

07:00頃 奥穂高岳登頂(標高3,190m)(標高は日本第3位。快晴の秋晴れの中、吊尾根を歩く)

09:30頃 前穂高岳登頂(標高3,090m)(紅葉で飾られた重太郎新道を下る)

13:00頃 岳沢小屋で昼食休憩(標高2,216m)(上高地を目指して岳沢を下る)

15:30 大混雑していた上高地バスターミナル着

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(奥穂高岳山頂)

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(前穂高岳山頂)

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※東京と上高地の往復交通機関は鉄道と路線バスを利用して移動。

恐怖体験!大自然の猛威とは・・・

2018年は台風の発生が多い年で、当日は猛烈な台風25号が日本の西側にあることも承知していました。それでも西に大回りし大陸方面へそれて行く天気予報に期待を膨らませて涸沢・穂高へ向かう登山者達で混雑していました。涸沢にテントを張り楽しい夕食のひと時を過ごし眠りに就いたのは20時を過ぎた頃だと思います。寝静まった深夜、穂高連峰の上から轟音と共に吹き降ろす風雨で目を覚ますことになります。

グォー~ッと轟音が鳴り響くと数分後には台風の影響による猛烈な突風に襲われました。テントが根こそぎ飛ばされそうになる中、万が一に備えレインウエアを着てザックに荷物を詰めテントの中で必死に支えながら数時間を耐えしのぎました。

「あ~もう駄目かも」と何度も思う中、いつしか風も収まり疲れ果て寝てしまい、目が覚めたのは夜が明けた頃、テントの外へ出て見ると辺りの多くのテントは傾き、潰れたテントもあって身にしみて感じる光景がそこにありました。

「テントごと飛ばされなくて良かった」と思いましたが、山を歩く皆さんは逞しくテントを片付けて、次の行動にとりかかっていました。

過去に南アルプスで豪雨に遭遇した事がありましたが、こんな突風に襲われた恐怖は初めてで、後から思うととても良い経験になりました。

台風も過ぎ去り2日目の朝からは、この秋一番の快晴に恵まれ想像以上の絶景に恵まれました。

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想像を超える「涸沢の秋の絶景」とは

一生に一度は見てみたい日本屈指の紅葉に感動しました。(自分のスマホカメラの写真でもこの色映えです)

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2日目と3日目はこの秋一番の快晴、透き通る青空と夕焼け朝焼けに染まる穂高連峰。これぞ知る人ぞ知る「モルゲンロート」の光景は瞼に焼きつけられました。

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動画は奥穂高岳からの360度風景です。どうぞ~

4)雑談とワンポイントアドバイス

上高地から涸沢カールまでのルートは登山初心者でも多くの方が訪れる人気のコースです。涸沢のテント場は広大で500張も可能で整備も良く人気の高いテント場です。山小屋泊は快適で美味しい食事も楽しめますが、テント泊でのマイルームも快適空間です。好きな食事を作って食べて飲んだりして登山の楽しみ方も広がります。

また、穂高連峰は今回紹介ルートの他に幾つものコースがあって、縦走登山が楽しめますが、険しい岩場の連続、岩稜歩きクサリにハシゴなど気の抜けない場所があるので中上級者向けとなります。初めて登る方は、ご自身の体力と技術を踏まえ、できれば経験者に同行していただくことをおすすめします。

2020年、今年の秋も素晴らしい紅葉が一面を埋め尽くし彩り輝く事は間違いないと思います。

コロナ感染が落ち着き一人でも多くの皆さまに感動の紅葉を楽しんで頂ける事を望みお祈り致します。

三度の飯と山が好き!! 温泉も酒も好きな 倉澤幸靖 でした。

それではまた、お会いしましょう!

付録の映像は、スマホで撮影した涸沢と穂高の景色です

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倉山(くらさん)

2013年富士山が世界文化遺産登録の夏、50歳を迎えるこの年に富士山登頂を人生の思い出にしようと体力作りに近郊の山を歩き始めました。最初は息切れ筋肉痛や転倒など情けない状態でしたが、大自然に抱かれる心地よさに魅了されてしまい今では低山から日本アルプスまで登山なしではいられない生活になりました。仲間でお弁当持ってく歩く山が楽しくて大好きです。単独行でストイックに歩く山も好きです。素晴らしい景色、美味しい空気、そして大自然のありがたさを仲間の皆さまに感じて頂きたいと思う毎日です。目の疲れもストレスも景色を見ると癒されます。体調がとても良くなり食事が美味しくなります。きっと良いことが待っている山歩きを私と一緒に始めてみませんか。

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