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タンザニア版 お家での過ごし方
大統領によってコロナ克服宣言が、5月後半に発表されたタンザニア。ステイホームの人は減っていて、マスクもディスタンスも気にしない普通の生活に戻ってきています。
もちろんステイホームを心がけている人もまだいます。こちらではどんな風に時間を過ごしているのでしょうか?7月9日現在までの情報に基づいて、タンザニアでのお家の過ごし方をお伝えします。
目次
タンザニアのコロナの様子
コロナが世界中で流行り始めた2月、タンザニアでは「アジアは大変だなー」という感覚でした。アフリカにまでは来ない、安全だ!という見方が一般的でした。
実際にタンザニアで確認されたのは3月半ばで、タンザニア人はアジア人や白人を見ると「コロナ」と呼ぶようになりました。
緊張感は徐々に増し、隣国のロックダウンやマスクの義務化などで外出を控える人も急増。ところが5月に入ってから、着実に増えていた患者数が報告されなくなります。
<お客さんが少なくなった外国人向けのスーパー>
5月半ばには大統領がコロナ検査の正当性を疑問視、のちにこの病気は克服されているとの宣言を出します。当初国民もこの宣言に戸惑い、危険視する人も多くいました。
6月に入ると全く情報が入らなくなり、人々の関心も薄れていきます。6月末までには9割ほどの人はマスクをせず、普段通りの生活に戻って行きました。
<普段通りの漁師さんたち>
お家での過ごし方
もともとタンザニアは日本に比べてのんびりした国で、時間がゆったり流れています。洗濯も手洗い、料理も炭火、家事はとにかく時間がかかるのですが、それを苦と思わない人々です。コロナがあるからと言って時間の過ごし方が変わったわけではないようでしたが、少しピックアップしてみます。
<お家で何しよう?>
1.各種家事
洗濯
水の入った大きなタライで衣類を濡らし、洗濯石鹸でゴシゴシ手洗い。その後別のバケツの水で泡を落とし、ぎゅっと絞ってロープにひっかけます。4人家族分で大体2時間くらいかかります。同じ敷地内のお隣さんとお喋りしながら、楽しそうにリズムよく行います。
料理
一気に買い出した野菜の下ごしらえをしたり、鶏を絞めて羽をむしったりします。炭をおこしている間に材料の準備をして、毎食2〜3時間かけて完成させます。ガスがあるお家なら、1.5時間〜2時間程度でできます。
掃除
ホウキや雑巾を使って掃除します。お家をキレイにしている人は多く、起きたらすぐベッドメイキングをする習慣があります。自然が豊かなために砂埃や落ち葉がすごく、毎朝朝ごはん前に掃き掃除をするのが定番です。
<洗濯、掃除...ステイホームでもすることはたくさん>
2.歌を歌う
タンザニア人は歌が大好き。人前でも突然鼻歌を歌い出したり、熱唱したりします。賛美歌を歌う人が多いですが、タンザニアの有名歌手ダイアモンドなど、ポップなソングもよく歌っています。手持ち無沙汰な時は仲間と一緒に歌っていることもあり、とても微笑ましいです。耳と記憶力がいいので、空で何曲も覚えています。
<太鼓を叩きながら歌う子どもたち>
3.ラジオや携帯を使う
挨拶し合うのがとても大事なこの国、人々は携帯で何ともないメッセージを送ったり、何ともなしに電話したりします。「ただ挨拶したかっただけ」というその人間らしさに、心温まります。スマホなどネットの使える携帯のある人は、YouTubeやInstagramをチェックしたり、WhatsAppでみんなの近況をチェックしたりします。
<携帯で自撮りするのも大好き!>
携帯に付いているラジオや普通のラジオを使って、休憩しながらいろんな番組に耳を傾けるのも定番な過ごし方です。音楽放送をずっと流しっぱなしにしたり、ニュース番組にしたり。テレビのあるお家なら、DVDを家族で見たりします。
終わりに
普段からゆったりしているタンザニアでは、日本ほどステイホームのストレスを感じなかったようです。それよりも別のストレス、お金や食べ物を手に入れられないという心配の方が大きいようです。どの国もそれぞれ違う悩みがありますね。
筆者はステイホーム中じっくり大自然を観察するようにして、リラックスできるよう心がけています。珍しい鳥や昆虫を家の周りで見ることができるので、その造りや生態を調べては感動しています。自然って本当によく作られている...!
日本の皆様も不安の多い中だと思いますが、危険を避けつつ心穏やかに過ごせることを願っています!
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Miyuki Meta
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2012年に引っ越したヒヨッコライターが、現地に密着した面白オカシイ情報をお伝えしています☆