こんにちは！旅行会社で阪急交通社の"はんぺん小僧"と申します。

さてコロナ渦の中、マスクは今や私達の日常生活から切っても切り離せない大切な必需品となりました。そんなマスクにまつわるいいお話しをご紹介いたします。

目次

• 北海道から会社に届いた手作りマスク
• 手作りマスクのキッカケは家族愛から
• 手作りならではの工夫と苦労
• 全国へ１０００枚を配布
• エルム観光バスさん本当にありがとう。
• 最後にエルム観光バスさんからのメッセージ

北海道から会社に届いた手作りマスク

５月中旬のとある日、北海道のエルム観光バスさんより段ボール箱が届きました。中を開けてみると、１５０枚のマスクが入っていました。

まだアベノマスクも届いていない状況でマスク不足に悩んでいた時でしたので、この思いがけない贈り物に社員一同驚嘆の声をあげました。そして、聞くところによると何とバスガイドさんの手作りというではありませんか。これまた感謝感謝でした。

手作りマスクのキッカケは家族愛から

マスク作りのきっかけは、エルム観光バスさんではマスクの在庫があったので、最初はマスク作りなどといった事は頭に浮かばなかったようです。ある日、親会社である富山県のトラック会社である大和トランスポートさんの会長が、トラック会社はお客様の工場敷地内に入るのにマスクをしていない業者は入庫できないと言われたそうです。当時富山県もマスクが手に入らない状況が続いていて困っていた時に会長の奥様が夜なべをしながら手作りマスクをドライバーの為に作っている話を聞いた時に、エルム観光バスさんでも何かできないかと言う事がきっかけとなったようです。そして困っている人々がたくさんいるんだとその時、マスク作りを思いったようです。

手作りならではの苦労と工夫

※エルム観光バスさんからお聞きしたお話しをそのまま紹介します。

製作に特に苦労した点

世界中がマスク不足となり、手作りマスクが出始め、衛生面と耐久性を考えたマスクにしたく製作を開始しましたが、マスク入手困難だけでなく、材料（洗えるキッチンペーパー、粘着力の強い両面テープ、マスク紐、消毒液）も入手困難となり、途中作業がストップすることが多々ありました。

特に工夫した点

●素材・・・水に浸け他のキッチンペーパーと比較したところ、洗えるキッチンペーパーは全く破れませんでした。また強力な両面テープを使い、紐が外れることも解消しました。

●折り方・・・多くの方に使用していただけるサイズのマスクにしたく、キッチンペーパーのサイズ選択、ヒダの折り方や折り目のバランスなどの考慮やホッチキス使用の為シールを貼るなどの安全面に苦労しました。

●衛生面・・・製作時間の半分以上は丁寧な消毒とラッピングに費やしました。

実際に自分たちで使用し、これからの季節に通気性がよく、ハッカ水につけて使用することによる冷涼感を得ることもできる優れモノです。

全国へ１０００枚を配布

製作は4名のバスガイドさんが作業中の密を避けるため、1日2人体制で製作したようで、

配布先は日本全国約30ヶ所、約1000枚を配布したそうです。現在も続けているようです。

エルム観光バスさん、本当にありがとう

今回頂いたマスクですが、驚いたのはキッチンペーパーで作られていることでした。とても通気性がよく圧迫感がなく、何といっても大きさが魅力です。

何よりも心のこもった愛を感じる手作りマスク。本当にありがとうございました。

お礼の際に、このコロナ渦の中、エルム観光バスさんに現状をお聞きしました。

「4月～今現在仕事は、まったくありません。ほとんどの従業員は自宅待機です。ガイドさんはマスク作りの時だけ出社をしています。ドライバーは休みですが自分の持ちバスを洗車・磨き・点検・など少しの時間ですが自分達で出てきてメンテナンスしています。「愛社精神」がある感じです。早く走らせてあげたいです。」

最後にエルム観光バスさんからのメッセージ

ツアーが始まったらバスの除菌などドライバー・ガイド健康管理。休憩地での空気の入れ替えなど色々考え中です。又、お客様にはガイド手作りマスクの配布などもしていきたいと考えています。

「安心・安全・快適・感動」をモットーにお仕事をさせて頂いています。

何よりも！　バス会社は、運輸業でもありますが本当はサービス業なのです。

だからこそ今回の手作りマスクが生まれたと思います。従業員も全国のお客様が大変なので少しでも早く終息して北海道に来て欲しいと皆の気持ちがあったからこそだと思います。

サービスには、限界がありません！これからも力合わせて頑張って行きますので宜しくお願い致します。

皆さまへ　ぜひ広い北海道にお越しくださいませ。

北海道はがんばっています！