公開日:
最終更新日:
見ずして死ねない城塞都市「カルカッソンヌ」へ行ってきました。
こんにちは!ひごもっこすです。
フランス南西地方へ行ってきました。フランスは北部のパリ、ヴェルサイユ、モンサンミッシェルの有名どころは行ったことがありましたが、南西地方は一般的にはあまり知られておらず、一体何があるのか見に行ってきました。その中でも一番感動したカルカッソンヌという街についてご紹介します。
目次
カルカッソンヌはフランス人国内旅行人気NO.2の観光地
カルカッソンヌはスペインに近いフランス南西部に位置する城塞都市で世界遺産にも登録されています。日本人にはあまり知られていない観光地ですが、なんとフランス人の国内旅行ではモンサンミッシェルに次ぐ人気観光地です!「カルカッソンヌ見ずして死ねぬ」という言葉があるほどの人気があります。
「カルカッソンヌ」城塞都市の見所
カルカッソンヌの城壁は旧市街から少し離れた「シテ」というところにあります。城壁の麓をオード川が流れており、新しい橋と城壁に繋がっている古い橋の二つの橋が架かっており、新しい橋からは城壁全体を見ることができ、フォトスポットになっています。目の前にそびえ立つ城塞都市の迫力には圧巻で、漫画に出てきそうな城塞で非常にカッコイイです。
城壁はなんと約3kmもあり、入り口は2カ所のみで、ナルボンヌ門から入場しました。入ると跳ね橋があり、渡るとさらに城壁があり、城壁が二重になっています。城壁が二重になっているので、跳ね橋を渡った後に、また門があります。この二重の城壁がカルカッソンヌ城塞の大きなポイントです!
城壁の内部はカフェ、レストラン、ショップなど観光を楽しめるようになっています。見所として、サン・ナザール大聖堂があり、前方はゴシック様式、後方はロマネスク様式になっており、内部には綺麗なステンドグラスがあるのが見所の一つです。左右にはノートルダム大聖堂にある車輪の形をしたバラ窓があります。
そして、一番の見所は「コンタル城」です。13€ほどの入場料はかかりますが、一番の見所なので入場することをお勧めします。12世紀頃に建てられた、このお城は入る際も「跳ね橋」が設置されており、改めて強固な要塞であることを感じさせられました。城内は中庭があり、博物館のようになっており、城塞の模型や騎士の彫刻をされた棺などがあります。
また、階段を上り、城壁を歩くことが出来ます。城壁からは城壁内部の街の景色、オレンジ色の屋根をした旧市街、周囲の田園風景を望むことができます。また、天気が良ければ、ピレネー山脈も見えるとのことです。城壁の壁には細長い穴があり、ここから弓で攻撃をしていたとのことです。歴史と周囲の景色を感じながら城壁ウォーキングを楽しむことができます。
城塞都市の歴史的背景
この城塞都市の歴史は古く、元となったものは紀元前3世紀に造られたとのことです。この地は交通の要衝でもあったことから、幾多の戦いに巻き込まれ、6世紀ごろ本格的な城壁が築かれました。スペインとの国境も近く、かつてスペインを支配したイスラームにもこの地を支配されたとのことです。有名な話では、8世紀頃にフランク王国に城塞を包囲されて、城内の食料も尽きてしまいそうな時、わずかな食料の一部を豚に食べさせ、丸々太らせた豚を敵陣に投げ込んだところ、敵はまだ余力があると思い、退陣したを言われています。また、13世紀頃のスペイン北部のアラゴン王国との国境争いでフランスの最前線になったことで、ルイ9世が城壁を強固にするために二重の城壁にしたのが今の城壁の形で難攻不落と言われました。しかし、17世紀頃、スペインとの条約で国境問題が解決すると、その後は要塞としての役割が無くなり、荒廃していったとのことです。その後は修復等されていますが、現在も力強く残っている城塞都市です。
橋の方に降りて麓のオード川ののどかな風景にも癒されながら、城塞の方を見ると、夕方頃からライトアップされ始めました。昼間とはまた違った雰囲気の城塞を見ることができます。カルカッソンヌのこれまでの歩みや歴史が頭の中で蘇ってきそうな幻想的な景色です。
最後に
今回はフランスの南西地方に訪れましたが、フランスはとても奥深く、まだまだ多くの見所があり、訪れたことがないところばかりです。そんなカルカッソンヌも南西フランスのほんの一部で南西地方にもまだまだ魅力がたくさんあります。簡潔な記事ですが、フランス南西地方へ足を運んでいただけるきっかけになればと思います。
Rankingフランス記事ランキング
-
ひごもっこす
- 東京生活も早3年目 に突入!学ぶことが多い毎日を楽しんでおります。