オンライン宿泊体験レポ!熊野のゲストハウスにオンラインで宿泊してみました!

新型コロナウイルスの影響で、通常の営業が難しい業種の一つが宿泊業です。

ですがこの状況の中、いくつかのゲストハウスが始めている「オンライン宿泊」が人気を集めています。

「オンライン」なのに「宿泊」とは...?ということで、実際に体験してきました!

実は私はオンライン宿泊は2回目なのですが、ゲストハウスや地域によっての違いもあり、オンラインならではのおもしろさを感じることができました。

今回はオンライン宿泊について、当日の様子や感想をご紹介していきます!

▼初めてのオンライン宿泊の様子はこちらの記事をご覧ください:
オンライン宿泊って何!?実際に体験してきました!@SMALL TOWN HOSTEL Hakodate

目次

オンライン宿泊ってどんなサービス?準備はいるの?

オンライン宿泊 熊野①.jpg

今回私は、和歌山県の那智勝浦町(※)のゲストハウス「WhyKumano Hostel & Café bar(ワイクマノ ホステル&カフェバー)」さんのオンライン宿泊を体験してきました!

(※)記事公開当初、「那智勝浦市」と記載しておりましたが、正しくは「那智勝浦町」でございました。お詫びして訂正いたします(2020年6月24日 たびこふれ編集部)

オンライン宿泊は、その町の観光や、旅先での人との出会いを疑似体験することができます。

今回体験したワイクマノのオーナー、後呂(うしろ)さんがこのサービスを始めたことを皮切りに、今では全国のゲストハウスに広がりつつあります。つまり後呂さんがパイオニア!

2020年4月6日にスタートしたオンライン宿泊は、5月末の時点で40回以上行われており、参加者は延べ300人を突破!

1日の定員は6名ですが、開始から連日満床が続いているそうです。大盛況!

オンライン宿泊の予約の方法

ワイクマノさんのSNSアカウントに、開催日や時間の案内、予約できる日などのお知らせが投稿されます。

そのままSNSのメッセージにて希望日を伝え、空きがあれば予約成立。

人気のためすぐに満床になることもありますが、運よくInstagramから予約できました。

当日までに準備するものは、ビデオ通話アプリとオンライン決済アプリ。

また、ビデオ通話はPCかタブレットからの参加が基本となります。

今回私が体験したワイクマノさんは、ZoomとPayPayが必要でしたが、開始までに準備するものや当日の案内などの連絡を丁寧に送ってくださりました。

ワイクマノ WhyKumano Hostel & Café barについて詳しくはこちらから:

▼オンライン宿泊に必要なアプリはこちらから:

オンライン宿泊 当日の様子

オンライン宿泊 熊野②.jpg

チェックインは夜の20時!お酒を用意して時間まで待ちます。

時間になると続々と参加者が集まりはじめ、オーナーの後呂さんとご対面。

簡単な挨拶と、PayPayでの支払いのあと、オンライン宿泊がスタート!

当日の流れ1. ガイダンスとゲストハウスの紹介(20分ほど)

オンライン宿泊 熊野③.jpg

まずは最寄駅からワイクマノまでの道順案内。

ワイクマノさんは紀伊勝浦駅の目の前にあるので、駅からくるりと180度まわって宿に到着!

他の参加者からは「近~い!」という声が上がります。

宿に到着するとフロントでチェックインを済ませ、部屋に案内されます。

実際にフロントの前に行き、階段を上がっていくカメラワークで、ライブ感満載です。

オンライン宿泊 熊野④.JPG

今回すごく画期的だなと感じたのが、もう一人のスタッフの方が後呂さんのあとに続いてリアルタイムで撮影してくれていることです。

寝床の近くまでカメラを持って進んでくれたり、館内案内をする後呂さんの様子をすぐ近くで撮影してくれたりと、まるでその場にいるような感覚を味わうことができます。

オンライン宿泊 熊野⑤.jpg

こだわりのある木の部屋の話も那智勝浦ならではで、泊まりに行きたい!とワクワクが止まりません。

当日の流れ2. 乾杯!と参加者同士の自己紹介(45分ほど)

その後、共用スペースに戻り、待ちに待った乾杯!

そしてその日居合わせた参加者の自己紹介が始まります。

どこから参加しているか、和歌山に来たことがあるか、などをそれぞれ話します。

今回は後呂さんとスタッフの方1名+7名の参加者での宿泊でしたが、なんとほぼ全員が旅行・観光・宿泊業の関係者でした!後呂さんも「これは珍しい(笑)」と驚いていました。

当日の流れ3. 和歌山の町の紹介(40分ほど)

自己紹介タイムを終えると、和歌山や那智勝浦の町の紹介になります。

後呂さんが用意してくださった写真や地図アプリを見ながら、勝浦の魅力をこれでもか!と紹介してくれます。

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<熊野那智大社:オフィスK / PIXTA(ピクスタ)>

私は和歌山の知識がほぼなかったのですが、思っていた以上に名物が多く、温泉・マグロ・ビーチが有名など、知られざる魅力がつまった町でした。

さらに、熊野古道や、ご神体である那智の滝など、日本の文化を楽しめるという点でも外国人からの人気が高く、通常時のワイクマノのお客様も外国人の方が多いそうです。

その後に、今回の参加者がいる位置を地図アプリ上に出してくれました。

今回は東京から大分まで、全国各地から大集合!

驚いたのが、これまで参加した300人近い方々のお住まいの話。

過去には日本各地はもちろん、屋久島や伊豆大島などの離島からの参加もあり、さらにはフィリピンやフランス、ブラジルという世界各地からの参加者もいたとのこと!

日本各地、世界各地の人とたまたまオンラインで居合わせるなんてものすごい体験ですよね!

当日の流れ4. 参加者で写真共有タイム(45分ほど)

和歌山の魅力をたくさん知った後は、参加者同士の写真の共有タイムです。

「Livecanvas」というサービスを使い、リアルタイムで参加者同士の写真を共有できます。

最近ハマっていること、今までの旅行の思い出、地元の魅力などを共有しあい、後呂さんに指名された人が思い思いに話をします。写真は何枚でもあげられます。

今回は観光業に携わっている人が多かったので、各地の絶景の話や海外旅行の話、他の場所でゲストハウスを経営している人の話などでとても盛り上がりました。

>>>Livecanvas公式サイトはこちらから

当日の流れ5. 消灯

たっぷり話をしたあとは、消灯ということでお開きの時間になります。

予定は2時間でしたが、気づくともうすぐ3時間!

あっという間の濃い時間を共有できました。皆さんおやすみなさーい!

当日の流れ6. チェックアウト

次の日、昨日は楽しかったなーと起きると、スマホに一つの動画が送られていました。

確認すると、翌日の朝をワイクマノで過ごして、町に繰り出したかのようなムービー!

まさか次の日までサービスがあるとは思っていなかったので、朝からとても良い気持ちになりました!

オンライン宿泊を体験した感想

今回私は2回目のオンライン宿泊体験でしたが、最初は「オンライン」と「宿泊」がなかなか結びつきませんでした。

ですがいざ始まると、実際にその場、その町にいるような感覚を味わったり参加者の話を聞いたり、あっという間に時間が過ぎていきます。

ゲストハウスは元々、たまたま居合わせた旅行者との交流が最大の魅力と言ってもいいほど、見知らぬ人と話を楽しめるような宿泊施設ですが、オンライン上でもその魅力は失われないんだなと思いました。

後呂さんの話の中ですごく印象的だった言葉を2つ紹介します。

1つめは、「ビデオ通話」というサービスのメリットについて。

最近は「オンライン飲み会」の流行など、ビデオ通話を使う機会が増えていると思いますが、デメリットと言われているのが、誰か1人が話していると、他の人はなかなか口をはさめないという事です。

例えば普通の飲み会で8人集まれば、自然に2グループや3グループにわかれて会話をしているというのがよくある光景だと思うのですが、オンライン飲み会ではそれはできません。

このデメリットともいわれる特徴を、後呂さんは「メリット」と言います。

1人あたりの話をする分量や時間は減るかもしれませんが、そのかわり、参加者全員がひとりの話をじっくり聞き、みんなが同じ方向を向くことができる、と話しており、素敵な考え方だなと思いました。

2つめは、「オフラインがゴール」という事について。

オンライン宿泊も楽しいですが、やはり本当は状況が落ち着いてほしいし実際に旅行に行きたいのです。

後呂さんも是非今度は泊まりに来てくださいと話していましたし、私も話や動画を見て那智勝浦の魅力に触れ、いつか行きたいと思うようになりました。

オンラインでの出会いが、オフラインの出会いにつながるように。

そんな想いを込めて、参加費の1,000円には、未来で泊まりに来た時に使える乾杯用の1ドリンク代が含まれています。

「オフラインでつながるまで、オンライン宿泊は続いています」

と消灯時間の前にしめくくってくれました。

アフターコロナでも、オンライン宿泊は続きます!

オンライン宿泊 熊野⑦.JPG

元々後呂さんがオンライン宿泊のサービスを始めたのは、新型コロナウイルスの影響でキャンセルが相次ぎ始めたころ、宿泊予定だったお客様に「本当は行きたいけど今は行けない、外に出られない」という話を聞いた事がきっかけだったそうです。

そのような方のために何かできることがないか、と考え付いたのがオンライン宿泊でした。

始めてみると、参加者の中には小さいお子さんのいるお母さんなど、普段であってもなかなか旅行には行けないお客様の参加もあったそうです。

状況が落ち着いたとしても、そのようなお客様のことも考え、オンラインとオフライン、2店舗で営業を続けていきます!と話をしてくれました。

まとめ:体験しないと分からないオンライン宿泊のおもしろさ!リピーターになるのもアリ!

今回は私が実際に体験したオンライン宿泊についてご紹介しました。

  • 1. SNSと必要なアプリがあればだれでも簡単にできる
  • 2. 町の魅力や旅行者との交流はオンラインでも充分に楽しめる!
  • 3. 描く未来はオフラインでの出会い。オンライン宿泊はそれまで続きます

このようなことをお伝えしていきました!

集まる参加者はその都度変わるので、2回、3回と参加しても毎回新鮮に楽しむことができます。

ワイクマノのオンライン宿泊には今まで4回参加したことがあるというヘビーリピーターもいるのだとか。

少しでも興味を持った方は、是非一度体験してみてはいかがでしょうか?

InstagramやFacebookに随時情報がアップされますので、検索してみてください!

ワイクマノ WhyKumano Hostel & Café barについて詳しくはこちらから

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