これで安心!海外旅行中で、値札のない買い物&値段交渉術

値段交渉 イメージ

こんにちは!添乗員のNatsukiです。

日本ではする機会が殆どない、値札のついていない商品の買い物・・・海外に行くとマーケットや市場などでは値札がついていないことも多く、購入に二の足を踏んでしまうことも多くありません。そこで!そんなシーンでの買い物術/値段交渉術をズバリお教えします!

目次

値札のない商品ばかりのマーケット

マーケット

みなさんは、東南アジアや中東のマーケットに行ったことはありますか?路面店と違い、雑踏とした雰囲気の中色々なものが売られていて、ついつい目を奪われてしまいます。「あ、これいいな♪」と思って手に取ってみるけれど、どこにも値段が書いてない・・・店のお兄さんに聞くと、ニコニコと笑顔で「xxドルだよ!」と。

さぁ!ここからが今回のお話の本題です。皆さんはここでいくらでお買い物をしますか?

日本人は苦手?値段交渉

お金

海外旅行というと、多くの方がまず手始めにと近場のアジア諸国へ出かけていきます。そこで必ずと言っていいほど現地のガイドさんに言われるのは、「店から言ってきたままの値段で買い物をしないで下さい」ということ。同じアジアでも、買い物といえばほぼ100%値札が付いている日本とは、こんなところから文化が違うのだとまず驚かされますね。

しかし!

値段交渉せよと言われても、どうやってやるのか?慣れていないと分からないものです。私が世界中を旅行して会得した、とっても簡単な交渉術をお教えします。

要はいくらなら買うか!

もう答えを言ってしまいました(笑)

要は、いくらなら自分はその商品を買うか?これをまず自分の中で決めること。そして、何と言われようとその値段をひたすら言い通す!

それが答えです。

でも、旅慣れていないとなかなかそれが強く出られないのですよね・・・せっかくですので、私と練習してみましょう!

練習問題:この歌って踊る犬、いくらなら買う?

歌って踊る犬

練習問題です。この写真の犬のぬいぐるみ、あなたならいくらで買いますか?

これは、私がイタリアのローマに行った際、カフェ(外の席)でコーヒーを飲んでいた時に、ちょっと怪しい露天商のお兄さんが売りに来た物です。ボタンを押すとダンシングフラワーの様に歌って踊るので、実家の愛犬が喜ぶかな?と思い、お土産として買おうと興味を持ちました。

兄さん「ハーイ!一人でコーヒー飲んでるの?ところでこの犬いかが?」
私「いいわねぇ!いくら?」
兄さん「25ユーロだよ!」(当時のレートで3,000円くらい)

ちょっと待った!ここで大切なポイントがあります。

『この国での25ユーロは、果たして高いのか安いのか?』『その辺りの玩具屋では、この様なぬいぐるみはいくらくらいが相場なのだろう?』こんな疑問が浮かびませんでしたか?そんなあなたの感覚は、とても正しいと思います。私も初めはそうでした。ですが、マーケットだ露天商だでの買い物に、その親切な思い巡らしは不要・・・とまでは言わないものの、そこまで熟考する必要はありません。なぜなら、そんなことを考えているうちに相手の言い値に何となく流されていってしまうからです。そして「日本ならこれくらいの値段かな?」と思われるその値段は、大概実際のそれらの値段より高いからです。

パッと思いつきで、何となく感覚で、いいのです。私の場合、この犬はまぁ5ユーロ程度(700円くらい)と心の中で値段づけされました。理由は、何となくヨーロッパ製のものではなさそうだし、すぐ壊れそう・・・な気がしたから。笑

では、会話に戻りますが、まずは初心者の方がしがちな交渉のパターンを見ていきましょう。

私「25ユーロかぁ・・・もうちょっと安くならないの?」
兄さん「もうちょっと安くしろって?・・・そうだな、じゃぁ22ユーロならどう?」
私「3ユーロしかまけてくれないの?15ユーロとかにならない?」
兄さん「おいおい、冗談はよしてくれよ!そうだなぁ、まぁじゃあ君には特別に、20ユーロにするよ!」

こんな感じです。
でも!こんな交渉術で満足していてはいけません!(まぁ20ユーロでいいなら良いのですが。)

理想の交渉術はこうです。

私「5ユーロなら買うわ」
兄さん「マンマミーヤ!俺の話聞いてたか?25ユーロって言っただろ!?そんな値段で売れるわけないじゃないか!気は確かか!?」

しかし、ここで怖気付いてはいけません!気を強く、自分の直感を信じて、そのまま値段を通し続けます!!

私「あ、そう。じゃぁ要らない」
兄さん「ヘイヘイヘイ!待ってくれよ、こっちも商売でやってるんだぜ!5ユーロじゃ儲けも出ないよ!せめて15ユーロでどうだ??」
私「いや、要らない。5ユーロじゃないと要らない!」
兄さん「ヘーーーイ!俺の言ってること聞いてるか?!じゃぁ10ユーロ!」
私「うん、聞えてるよ!でもね、ごめんね、私も5ユーロじゃないと要らないもん!」
兄さん「・・・・・・・しょうがないな、じゃあ5ユーロでいいよ!持ってけ泥棒!!」

これです!これがプロの交渉術です!笑

結局、損してまでは売らない

値段交渉 イメージ

実際のところ、私はこの犬を5ユーロで購入しました。売っていたお兄さんにはちょっとかわいそうなことをしたかな?とも思いましたが、お兄さんもその値段で良しと言ったのだもの、利益が出ていないわけがありません。一般的に、マーケットなどでは言い値の半額にはできる、と言われています。前者の交渉方法では、値引きできても15〜20ユーロ程度だったと思います。(私の経験上。)しかし、後者の様に最初から強気でズバリと値段を言った場合、ああだこうだ言われますが、8割方その値段で決まります。

ただし、ここでお伝えしたい点がもう一つ。あなたの出した指値が必ずしも最安値とは限らない、という点です。先ほどの犬の話でいうと(ここまで安くできていればさらに安くなった可能性は低いですが)、もしかしたら3ユーロが最安値だったかもしれません。

ここで「くっそぉ!2ユーロ損した!」と思わないことです。

これが旅人の心得とでも言いましょうか。「損した!」なんて思ってキリキリとやっていては、海外で起こるありとあらゆるトラブルを精神的に乗り越えてはいけません(笑)

ここは一つ、勉強代、もしくは頑張って売り込みをかけていた兄さんへのエール、もしくはローマでの忘れられない一つの思い出を作ってくれた兄さんへのチップだとでも思いましょう!

モヤモヤを打ち消す、ただ一つの方法

私も、旅行の初心者だった頃は、きっとこう思ったことでしょう。

「5ユーロなんて言ったら、流石にこのお兄さん利益ないよね?」
「5ユーロなんて言ったら、『この日本人何言ってんだ』って鼻で笑われるだろうな」
「まぁフツーに日本なら税込1,500円くらいかな」

そんな雑念があるから、最初の指値の段階から10〜15ユーロと言ってしまい、結果20ユーロくらいで買わされてしまうのです。

行先行先でそんな買い物をしていた私は、自分は結構安くは買えていないということに気がつきます。と同時に、「何だよみんなしてボッタくって!」という何だかモヤモヤとした嫌な気持ちが押し寄せてきました。

海外旅行。一歩自国を出れば、そこには今までの自分の持っていた常識が全く通用しない世界が待ち構えています。それを「いつもと違う!」と嫌悪感を覚えていては、海外旅行の魅力も半減です。だからこそ、たかがマーケットでの買い物ですが、ここは敢えて「いつもと違う」のを逆手に取って「私ならこれくらい!」という自分の物差しを信じてぶつかってみて欲しいのです!

さらには、たかだか1週間程度で、現地の市民が持ち合わせている様な金銭感覚を完全に得ることは困難です。だからこそ、ツーリストなんてトンチンカンなことを言うものなのです。観光客がよく来るマーケットで商売をしている人たちなら、百もわかっていることです。

彼らにとってのポイントはただ一つ「利益が出ているかどうか!」利益が出ていれば売ってくれるし、出なければ売ってくれない。シンプルな話です。ですから、ここは思い切った値段を言ってみましょう!

そこで笑われようが、旅の恥は書き捨て!むしろ尻込みして何もしないより、そのコミュニケーションが旅の良い思い出となるものです!

流石にあまりにも安く言いすぎると、交渉が決裂します。その場合は、「あちゃーやりすぎたか!」と心の中で少し反省してください(笑)

でも心配無用!大体100mも歩けば、別の店が同じ様な物を売っています。そこで、前回の交渉を基におおよその満足のいく新たな底値で交渉してみてください。大概の場合、その値段で買うことができます。

もしくは、何食わぬ顔で断られた店に戻るのです。そして笑顔で言います、「ごめんね、やっぱりあなたの言ったそのラストプライスで買うわ♡」と。

こんな買い物をしているうちに、だんだんとモヤモヤは消えていきます。なぜならそのモヤモヤは、過去の自分がちょっと納得せずに買った値段だったから。

自分で指値をした値段なら、絶対に満足できます。

お店の女性 笑顔

最後に

いかがでしたか?私はこの方法で買い物ができる様になってから、自分の中にあった外国への不信感の一つが無くなったことに気がつきました

日本ではやり慣れないスタイルの買い物で、良い鴨となっていたのは自分の経験不足故のものだったにも関わらず、これまでの性善説に溢れた日本での日常であまり経験したことのなかった事柄だったために、私はそれを外国での『不信感』として捉えてしまっていたのです。買い物一つで大袈裟な、と言われそうですが。笑それを乗り越えられた私は、何だか一歩、世界基準の"旅行人"に成れた様な気がしたのでした。

ぜひ皆さんも、次の旅行で試してみてくださいね!きっと満足のいく、楽しいお買い物ができますよ♪

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Natsuki

添乗員として日本全国・120カ国以上を訪れ、身も心も旅行に捧げた旅行好き。歴史系・文化系が得意ですが、自然系のツアーも大好きな信州生まれ。子育て真っ最中の中、お家から皆さんに「役立つ旅行のノウハウ」をお伝えしています!

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