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オンラインショップで購入可能!ピエール・エルメとラ・メゾン・デュ・ショコラのコラボはショコラの花!
<ローズ・デ・サーブル © Laurent Fau>
フランスを代表するチョコレート専門店のひとつラ・メゾン・デュ・ショコラと、パティスリー界のピカソと呼ばれるピエール・エルメが、この春限定のコラボ作品を生み出しました。それだけでも期待を誘うところですが、なんと原料も動物由来のグルテンフリーだという新しさ。大胆な発想から生まれたチョコレートを紹介します。
目次
稀代の職人2人のコラボ
「ラ・メゾン・デュ・ショコラ(La Maison du Chocolat)」は、1977年パリ創業のチョコレート専門店です。創始者ロベール・ランクスは、終生一流のものを追求し続けた人で、その姿勢は現在専属のショコラティエ長をつとめるニコラ・クロワゾーにも通じます。
ニコラ・クロワゾーは、フランスの最高職人に与えられるMOFショコラティエを取得しており、チョコレートの彫刻のような美しい作品をシーズンごとに発表しています。
<ニコラ・クロワゾー(右)とピエール・エルメ(左)>
ピエール・エルメはといえば、カールトンやインターコンティネンタルホテルのレストランでパティシエ長を務めたのち、フォーションやラ・デュレでパティスリー部門を任された経歴の持ち主です。1998年、自身の名を冠するパティスリー店を開いて独立。彼が手掛けるマカロンは、世界的な知名度と人気を誇ります。
満開のショコラ
そんな2人のコラボとあり、出来上がった作品はまず目で楽しみたい美しさです。
種類は2つ。サブレにもガナッシュにもカシスの存在感たっぷりな「フラール・ド・カシス」と、アーモンドミルクチョコレートにバラの香りがミックスされた「ローズ・デ・サーブル」で、どちらか一つを選ぶのは難しすぎる!というほどの魅力を放っています。
<Fleur de Cassis ©Laurent Fau>
バターやクリームといったパティスリーには不可欠と思える材料を用いず、見た目も味も遜色のないケーキに仕上げるのは、職人にとっても大きなチャレンジですが、その分成し遂げた充実感も大きいようです。
実際、ピエール・エルメはこの二つのチョコレートの花を「限りなくおいしく、無限に美しく、際限なくグルマンだ!」と形容し、出来栄えに満足しています。
<Rose des Sables ©Laurent Fau>
このカシスとローズ風味のチョコレートの花は、2020年3月2日から5月末まで、パリのラ・メゾン・デュ・ショコラの店と、オンラインショップで販売。また3月2日から4月12日まではパリのピエール・エルメと、オンラインブティックでも購入可能となっています。
「ラ・ヴィ・アン・ヴェール」シリーズ誕生
さらに、ヴィーガンチョコレートにこだわったニコラ・クロワゾーは「ラ・ヴィ・アン・ヴェール(緑の生活)」と名付けたチョコレートシリーズも生み出しました。
<カシス風味 ©Thomas Dhellemmes>
<パッションフルーツ風味 ©Thomas Dhellemmes>
<ラズベリー風味 ©Thomas Dhellemmes>
バターやクリームの代わりに用いられたのは、アボカドオイルやココナッツミルク。甘味料も、アガベシロップやメープルシロップといった樹液由来のものを用いています。フレーバーは、カシス、オレンジ、レモン、パッションフルーツ、ラズベリーの5つ。いずれもフルーティな仕上がりです。
初夏にぴったりなラ・ヴィ・アン・ヴェール、発売は5月の予定です。
※2020年10月追記:新型コロナウイルスの影響で、発売は2021年に延期されました。
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冠ゆき
- 山田流箏曲名取。1994年より海外在住。多様な文化に囲まれることで培った視点を生かして、フランスと世界のあれこれを日本に紹介中。